<動意株・11日>(大引け)=イトヨーギョ、スギHD、大黒天など

投稿:

材料

 イトーヨーギョー<5287.T>=上げ足加速。マンホールなどのコンクリート2次製品を手掛けるが、ライン導水ブロックを中心とした道路関連製品が好調で収益回復トレンドが鮮明だ。下水道インフラの全国的なメンテナンスが課題となるなか、同社の活躍機会が高まるとの見方が投資マネーの食指を動かしている。ここ株価の上げ足が強まっているものの、PER10倍前後で0.6倍台のPBRは依然として株高修正余地の大きさが意識されている。株式需給面でも信用買い残が枯れた状態で上値が軽い。

 スギホールディングス<7649.T>=3日ぶり急反発し新高値。同社は10日取引終了後、26年2月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の480億円から490億円(前期比15.1%増)に引き上げた。売上高予想も1兆円から1兆50億円(同14.5%増)に上方修正。個人消費やインバウンド需要の回復を背景に、ヘルス&ビューティーケア関連商品や日用雑貨・食品などの販売が好調で、第1四半期(3~5月)の連結業績が会社予想を上回ったことを踏まえ通期業績予想を見直したとしている。


 大黒天物産<2791.T>=大幅反発。10日の取引終了後に発表した26年5月期連結業績予想で、売上高3129億円(前期比6.8%増)、営業利益103億円(同5.0%増)、純利益69億円(同1.9%増)と3期連続営業最高益更新を見込むことが好感されている。30店舗の新規出店と11店舗の既存店改装を計画していることが牽引する。また、店舗数の増加により中国及び関西の両センターの稼働率上昇に伴うコスト削減効果も期待されている。なお、25年5月期決算は、売上高2929億4000万円(前の期比8.5%増)、営業利益98億1200万円(同4.9%増)、純利益67億7400万円(同7.4%増)だった。

 三光合成<7888.T>=急速人気化でストップ高。自動車向けを主力に樹脂成形部品を手掛けるが、高付加価値製品の受注拡大に注力する一方、生産の合理化努力などにより利益成長が顕著となっている。10日取引終了後に発表した25年5月期の決算は売上高が小幅減少したものの、営業利益は前の期比37%増の56億5600万円と急拡大し過去最高を大幅に更新した。また、26年5月期についても同利益は前期比8%増の61億円とピーク利益更新が続く見通しにある。更に年間配当を前期実績から4円増配となる28円としたことで、これを評価する買いを呼び込んでいる。

 アルバイトタイムス<2341.T>=物色の矛先向かい急伸。一気に年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は4900万円(前年同期は1000万円)となり、通期計画の1億3700万円に対する進捗率は35%超となった。売上高は前年同期比12.4%増の12億2100万円で着地。採用管理システムを顧客に提供する「ワガシャdeDOMO」(サブスクリプション型課金モデル)など、HRテックの販売拡大や、紹介事業、IT教育事業などが堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

 シリコンスタジオ<3907.T>=上値追い加速で一時ストップ高。同社はコンピューターグラフィックス技術を駆使して、ゲームの開発受託や販売などを主力事業として手掛け、人材サービスなどにも展開している。10日取引終了後、25年11月期業績予想の修正を発表、売上高は従来見通しを据え置いているが、最終利益は従来見込みの1億1800万円から2億円(前期比2.3倍)に大幅増額した。全社的なコスト管理が奏功したほか、開発推進・支援事業における受託開発や事業環境が堅調に推移していることで、会社側計画を上回る見通し。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。