外為サマリー:米関税政策への警戒感から一時147円10銭台に上伸
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11日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=146円86銭前後と前日の午後5時時点に比べて60銭程度のドル高・円安となっている。 トランプ米大統領は10日、自身のSNSでカナダからの輸入品の一部に8月1日から35%の関税を課すとの書簡を公表。欧州連合(EU)加盟国についても新たな関税率を近く提示すると述べており、日本などにも強硬姿勢を示すとの見方からドル買い・円売りが優勢となった。加えて、トランプ政権による関税引き上げが米国の物価上昇につながりかねないとの思惑を背景に、時間外取引で米長期金利が水準を切り上げたことから日米金利差の拡大が意識された様子。日米の関税交渉を巡る不透明感などから日銀の追加利上げ観測がやや後退していることもあり、ドル円相場は午後1時30分ごろに147円18銭まで上伸する場面があった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1678ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0055ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=171円51銭前後と同10銭程度のユーロ安・円高で推移している。 出所:MINKABU PRESS