話題株ピックアップ【夕刊】(3):DLE、マックハウス、アズ企画設計

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材料

■ディー・エル・イー <3686>  197円   +50 円 (+34.0%) ストップ高   本日終値
 ディー・エル・イー<3686>が急速人気化。IP(知的財産権)ビジネスを手掛けK―POPなどにも展開するが、業績はトップラインが拡大基調にあるものの、営業損益は赤字が続いている状況にある。そうしたなか、9日取引終了後にベンチャーキャピタルの日本アジア投資<8518>と業務提携することを発表、IP取得のための協働ファンドの組成・運営などで連携する計画にあり、これを手掛かり材料に上値を見込んだ投資資金が集中する格好となった。

■マックハウス <7603>  536円   +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 マックハウス<7603>はストップ高。午後1時50分ごろ、成長戦略の一環として進めているビットコイントレジャリー戦略において、1000ビットコイン(BTC)以上の取得を目指す方針を正式決定したと発表した。デジタル資産の戦略的運用を推進し、企業価値の最大化を図る。NFT市場への参入も目指すという。また、他社との提携を通じて本業のアパレル事業を強化し、収益の安定性を高め、デジタル資産への投資基盤強化につなげる考えも示した。この発表が材料視された。

■アズ企画設計 <3490>  2,777円   +275 円 (+11.0%)  本日終値
 アズ企画設計<3490>が急騰。9日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比3.2倍の22億円で、最終損益は6200万円の黒字(前年同期は1億7200万円の赤字)となった。不動産販売事業は大型不動産の販売と大型仲介成約がまとまり、売上高が4倍の19億5234万円、セグメント損益が2億356万円の黒字(同1億6147万円の赤字)となり全体をけん引した。あわせて同社は株主優待を拡充すると公表。従来は100株以上を保有する株主を対象に、QUOカード3000円分を年に2回贈呈していたが、今後は半年以上の継続保有を条件に、保有株数に応じて4000~1万5000円分のQUOカードを年2回贈る。

■ライトオン <7445>  320円   +23 円 (+7.7%)  本日終値
 ライトオン<7445>が急反発し、年初来高値を更新した。9日の取引終了後、25年8月期第3四半期累計(24年9月~25年3月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比24.7%減の228億6800万円、最終損益は2億3500万円の赤字(前年同期25億3800万円の赤字)となった。減収・赤字幅縮小という結果となったが、直近3カ月間の3~5月期においては最終黒字を確保している。業績の回復を期待した買いを誘ったようだ。4月後半に投入した夏物商品が好調に推移したほか、レディースカテゴリーでは商品施策の効果が顕在化した。プライベートブランド(PB)比率の拡大とともに、仕入原価率の引き下げにも取り組み、過度な値下げによる損失の抑制に努めた結果、売上総利益率は大幅に改善した。

■川崎地質 <4673>  4,055円   +280 円 (+7.4%)  本日終値
 川崎地質<4673>が全般地合い悪に逆行して続伸、2021年11月以来約3年8カ月ぶりに4000円大台を回復した。また、日本ヒューム<5262>も上場来高値近辺で頑強な値動きを示しているほか、日本鋳鉄管<5612>やベルテクスコーポレーション<5290>など下水道関連株の一角が強さを発揮している。今年1月に埼玉県八潮市で起きた下水道管腐食が原因とされる大規模な道路陥没事故を受けて、国策としての下水道インフラ整備が早急に進められる必要性が叫ばれている。「特に最近は異常ともいえる気温の上昇が各地で相次いでいる。夏場は気温上昇に伴い老朽化した水道管が膨張しやすく破裂するケースが増加することが予想され、季節的要因からも株式市場で改めて関心が高まりやすい」(中堅証券ストラテジスト)という指摘も出ている。政府が進める国土強靱化計画でも下水道の老朽化対策は重要なポイントとなっており、関連株へのマークが強まっているもようだ。

■QDレーザ <6613>  245円   +12 円 (+5.2%)  本日終値
 QDレーザ<6613>が大幅高。同社は9日の取引終了後、中小企業庁が推進する「100億円宣言」に参画し、今後10年間で売上高を10倍の100億円規模へ成長させるビジョンを策定したと発表。これを手掛かり視した買いが入った。量子ドットレーザーをはじめとした最先端のレーザー、光学技術をビジョン実現の中核とし、AIデータセンター向けシリコンフォトニクス市場のほか、自動運転や医療など多様な先端分野に展開。製造設備への戦略的投資を通じ、生産能力の拡大を計画的に進めていく方針を示している。

■オンコリス <4588>  635円   +24 円 (+3.9%)  本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>が反発した。同社は10日、ライセンス契約の締結先であるTransposon Therapeutics(トランスポゾン社)の費用負担で開発が進む「OBP-601」に関し、アルツハイマー病創薬財団(ADDF)から開発サポートを受けることが決まったと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。トランスポゾン社はADDFから約500万ドルの投資を受けることとなった。資金をもとにトランスポゾン社はアルツハイマー病に対するフェーズ2試験を2025年第4四半期に開始する計画。オンコリスは自社の業績への直接の影響はないとしながらも、OBP-601のポテンシャルを更に高めるものであり、非常に意義のある進展だとコメントしている。

■unerry <5034>  2,470円   +85 円 (+3.6%)  本日終値
 unerry<5034>は後場急伸。同社は10日正午、NTT<9432>傘下のNTTドコモとウネリーが保有する位置情報データの連携強化などにより、自治体や企業が抱える社会課題の解決やマーケティングを支援する取り組みの検討を始めたと発表した。ドコモの持つマクロな位置情報データとウネリーの「Beacon Bank」のGPSデータなどの連携を強化する。更に、ドコモの多様なデータアセットを掛け合わせることで、都市計画の最適化や防災・災害対策など社会課題の解決や小売店などのマーケティング事業なども支援する。データ連携の実現に向けて12月までをメドに検討を進める。

■CYBERDYNE <7779>  180円   +6 円 (+3.5%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>がしっかり。同社は10日、装着型ロボット「HAL」に関し、神経可塑性を誘導し全身的な治療効果を示す唯一のデバイスとして国際医学誌に掲載されたと発表。これに反応した買いが入り、上げ幅を拡大する場面があった。6月に「Global Spine Journal」において、27の臨床研究をもとに臨床効果を解析した論文が掲載された。論文ではHALの基本原理によって実現される反復的な神経伝達のプロセスが、脳や脊髄での信号の学習と強化を促し、最終的には脊髄損傷部位以下の神経回路の再構築・再活性化、部分的な神経支配の回復につながると考察されているという。

●ストップ高銘柄
 GMOインターネット <4784>  2,066円   +400 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 レナサイエンス <4889>  2,933円   +500 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 TORICO <7138>  893円   +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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