話題株ピックアップ【夕刊】(2):ミニストップ、ライフネット、バローHD
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■ミニストップ <9946> 1,885円 +38 円 (+2.1%) 本日終値 ミニストップ<9946>が4日続伸。同社は9日の取引終了後、第1四半期(3~5月)連結決算を発表した。売上高にあたる営業総収入が前年同期比15.4%増の237億2100万円、経常損益は1億1600万円の黒字(前年同期は12億3100万円の赤字)となった。最終損益は1億5100万円の赤字(同11億3500万円の赤字)だった。MD(マーチャンダイジング)における価格設定や商品ラインアップの改定、店内加工における高付加価値商品の刷新と品ぞろえの拡充などが奏功した。国内の店舗事業の収益が伸長するとともに販管費の削減が進み、収益が改善したことが好感された。 ■ライフネット生命保険 <7157> 2,138円 +33 円 (+1.6%) 本日終値 ライフネット生命保険<7157>が続伸。同社は9日の取引終了後、6月の業績速報を公表した。保有契約年換算保険料は前年同月比19%増の352億1500万円と、増収基調を維持しており、株価の支援材料となったようだ。6月末の個人保険における保有契約年換算保険料は同6%増の272億9100万円。団体信用生命保険による保有契約年換算保険料は同2.1倍の79億2300万円となった。 ■バローホールディングス <9956> 2,609円 +30 円 (+1.2%) 本日終値 バローホールディングス<9956>が底堅い。同社は10日、6月度の月次営業情報を公表した。既存店売上高のうちスーパーマーケット事業のバローは増収基調を継続したほか、ホームセンター事業は3カ月ぶりの増収となり、株価を下支えする要因となったようだ。バローの既存店売上高は前年同月比3.5%増。ダイユーエイトとホームセンターバロー、タイムの3社合計によるホームセンター事業の既存店売上高は同1.8%増となった。ドラッグストア事業は同0.1%増と増収を維持した。 ■サイゼリヤ <7581> 5,000円 +25 円 (+0.5%) 本日終値 サイゼリヤ<7581>は3日続伸。9日取引終了後、25年8月期の期末一括配当予想を25円から30円(前期25円)に増額修正した。これを好感した買いを集めた。同時に発表した第3四半期累計(24年9月~25年5月)連結決算は、売上高1883億3900万円(前年同期比15.4%増)、営業利益106億800万円(同5.4%増)、純利益77億8400万円(同50.4%増)だった。コメ価格の高騰や円安による食材価格やエネルギー価格の上昇の影響を受けたものの、ゾーンマネジャーの増員による店舗組織の改善、メニュー施策やDX活用の効果などにより既存店の客数、客単価が引き続き増加傾向にあることが牽引した。また、アジアで新規出店を継続的に進めたことも寄与した。なお、今期見通しは据え置いている。 ■寿スピリッツ <2222> 2,054円 +9 円 (+0.4%) 本日終値 寿スピリッツ<2222>に再評価余地が指摘されている。大和証券は9日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」と目標株価2300円を継続した。25年3月期の連結営業利益は前の期比11.6%増の176億1000万円で着地した。26年3月期の同利益は前期比11.6%増の196億5000万円が見込まれているが、同証券では198億円への上振れを予想。前1~3月期にはインバウンド売り上げの鈍化もみられたが、同社の商品力、販売力、店舗での高い顧客体験価値を強みに、ガイダンスに沿った成長は達成可能とみている。 ■弁護士ドットコム <6027> 3,295円 +10 円 (+0.3%) 本日終値 弁護士ドットコム<6027>は小動き。9日取引終了後、生成AIを活用して契約業務を効率化するサービスを提供するHubble(東京都渋谷区)へ出資し、資本・業務提携したと発表した。この出資に先立ち、今年2月にHubbleと業務提携を行い「クラウドサイン カンリ」の提供を始めている。 ■ウイングアーク1st <4432> 3,725円 -310 円 (-7.7%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ ウイングアーク1st<4432>が後場に急落。同社は10日、26年2月期の連結業績予想の修正を発表。売上高予想を従来の見通しから9億円増額して312億円(前期比8.7%増)、最終利益予想を4000万円増額して64億円(同7.9%増)に引き上げた。6月末にウイングアークNEXを完全子会社化し、連結対象とした影響を織り込んだ。もっとも修正後の通期の業績予想に対しては、物足りなさが意識されたもよう。あわせて発表した第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.7%増の73億1400万円、最終利益が同16.1%減の14億6600万円と2ケタの減益となったことも相まって、売りが膨らんだようだ。3~5月期においては人件費や外注費の増加が利益を圧迫する要因となった。 ■イオン <8267> 4,320円 -220 円 (-4.9%) 本日終値 イオン<8267>が大幅に3日続落。イオンフィナンシャルサービス<8570>が3日ぶりに急反落した。両社は9日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)決算の発表を延期すると開示。これを嫌気した売りが膨らんだようだ。イオンは11日、同社の連結子会社であるイオンFSは10日の発表を予定していたが、イオンFSが今年2月に持ち分を取得したベトナムのファイナンス会社で買収前の不適切会計処理が発覚しており、協議や事業計画の策定に時間を要する見込みとなった。 ■マニー <7730> 1,208円 -40 円 (-3.2%) 本日終値 マニー<7730>は軟調。9日取引終了後、25年8月期の連結業績予想について売上高を302億円から296億円(前期比3.8%増)へ、営業利益を89億円から79億円(同5.9%減)へ、純利益を63億5000万円から54億5000万円(同13.3%減)へ下方修正した。中国で販売した「マニーダイヤバー」の自主回収の影響を考慮したほか、米国トランプ政権の関税政策による影響を織り込んだ。これがネガティブ視された。 ■エービーシー・マート <2670> 2,969円 -76 円 (-2.5%) 本日終値 エービーシー・マート<2670>が5日ぶりに反落。同社は9日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.5%増の976億9800万円、営業利益が同1.9%増の187億5700万円だったものの、最終利益は同1.2%減の129億5300万円で着地した。為替が円高に振れたことで為替差損を計上した。海外での売上高が前年同期比7.2%減の260億9900万円、セグメント利益が同51.5%減の10億7400万円になった。韓国や台湾などが減収減益だった。 株探ニュース