本日注目すべき【好決算】銘柄 ラクトJ、SHIFT、古野電 (9日引け後 発表分)
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7月9日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 ラクトJ <3139> [東証P] ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も32円増額 ◆25年11月期上期(24年12月-25年5月)の連結経常利益を従来予想の23億円→38.3億円に66.5%上方修正。価格改定の影響があったアジア事業のチーズ製造販売部門を除く部門の販売数量が想定以上に好調だったことに加え、原料相場高や円安によって販売単価が高値で推移したことが要因。前期に発生した一部商品の品質不良に関わる受取補償金6.5億円を計上することも利益を押し上げる。 併せて、通期の同利益も従来予想の46億円→60億円に30.4%上方修正。増益率が6.5%増→38.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の100円→132円(前期は80円)に大幅増額修正した。 アズ企画設計 <3490> [東証S] ★3-5月期(1Q)経常は黒字浮上で着地、株主優待を拡充 ◆26年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は1.1億円の黒字(前年同期は2.5億円の赤字)に浮上して着地。大型不動産の販売と大型仲介成約によって不動産販売事業の収益が急拡大したことが寄与。 併せて、株主優待制度を拡充すると発表。100株以上を半年以上保有する株主に、保有株数に応じて年間8000~3万円分のQUOカードを贈呈する。 SHIFT <3697> [東証P] ★今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆25年8月期第3四半期累計(24年9月-25年5月)の連結経常利益は前年同期比60.4%増の116億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の135億円→145億円に7.4%上方修正。増益率が25.5%増→34.8%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。 前期から積極的に取り組んできた稼働率向上施策が奏功し、売上総利益率が上場来の最高水準で推移していることが主因。 古野電 <6814> [東証P] ★3-5月期(1Q)経常は25%増益で着地 ◆26年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比24.9%増の39.1億円に伸びて着地。舶用事業は商船向けを中心に機器販売が好調を維持したうえ、注力する保守サービスの売上高も増加した。米州では上市したプレジャーボート向け戦略商品の販売が好調だった。 サイゼリヤ <7581> [東証P] ★9-5月期(3Q累計)経常は3%増益、配当を5円増額修正 ◆25年8月期第3四半期累計(24年9月-25年5月)の連結経常利益は前年同期比3.1%増の108億円に伸びて着地。昨年から続く米価格の高騰や円安が逆風となったものの、店舗組織の改善やメニュー改定の効果などで既存店の客数、客単価の増加傾向が継続し、国内事業の収益が大きく伸びた。 併せて、期末一括配当を従来計画の25円→30円(前期は25円)に増額修正した。 グランド <9720> [東証S] ★上期経常を一転33%増益に上方修正 ◆25年11月期上期(24年12月-25年5月)の経常利益(非連結)を従来予想の9900万円→3億0300万円に3.1倍上方修正。従来の減益予想から一転して33.5%増益見通しとなった。コロナ後の反動による国内旅行需要を取り込み、宿泊は大幅に稼働率が上昇し、宴会、レストランも好調を維持したことが要因。コロナ禍に実施した経費削減の効果が継続し、販管費が計画内に収まったことも上振れにつながった。 株探ニュース