株価指数先物【引け後】 +1σを支持線に4万円を意識したロング対応へ

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先物

大阪9月限
日経225先物 39820 +280 (+0.70%)
TOPIX先物 2825.0 +15.5 (+0.55%)

 日経225先物(9月限)は前日比280円高の3万9820円と本日の高値で取引を終了。寄り付きは3万9410円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9460円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。寄り付きを安値に押し目狙いのロングが入り、現物の寄り付き時にはプラス圏を回復。さらに、前場中盤にかけて3万9820円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は売り買いが交錯する形で上げ幅を縮めたが、後場はボリンジャーバンドの+1σ(3万9680円)を挟んで推移し、終盤にかけてロングの動きが強まった。

 トランプ米大統領は日本と韓国に対して25%の関税を課すと通告したが、日本に対する一律関税について「30%、35%」といった数字を挙げていたこともあり、想定内とする見方が押し目狙いのロングに向かわせた形だろう。一気に+1σを上回ったことでショートカバーを誘った面もあったとみられる。

 日経225先物は+1σを割り込んで始まったが、その後は底堅さがみられるなかで同バンドを上回って終えており、引き続き支持線として意識されそうだ。ナイトセッションで+1σは3万9750円辺りに切り上がっており、+2σ(4万0580円)とのレンジに戻るかが注目されよう。

 もっとも、+1σ水準で底堅さがみられたことで、同バンドを下回る場面では押し目待ち狙いのロングが入りやすくなったとみられる。積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるだろうが、日米交渉について参院選通過までは政府が踏み込んだ譲歩を示すことは難しいと考えられるため、それまではショートも仕掛けづらい状況だろう。

 日経225先物は6月30日につけた4万0870円をピークに調整が続き、+1σを割り込む水準まで下げたことで過熱感は和らいでいる。楽観視はできないものの、目先的にはリバウンドを想定したスタンスにより、4万円回復を狙ったロング優勢の展開が期待される。そのため、短期的にはオプション権利行使価格の3万9750円から4万250円辺りのレンジ推移を想定しておきたいところだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。14.04倍に低下して始まったが、同水準に位置する200日移動平均線(14.04倍)が支持線として機能しており、その後は14.12倍に上昇する場面もみられた。+1σ(14.06倍)を上回って終えたことで、+2σ(14.24倍)とのレンジに入るようだとNTロングに振れやすいだろう。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7050枚、ソシエテジェネラル証券が1万0979枚、サスケハナ・ホンコンが3206枚、JPモルガン証券が2425枚、SBI証券が2320枚、バークレイズ証券が1922枚、モルガンMUFG証券が1726枚、ゴールドマン証券が1313枚、野村証券が1051枚、日産証券が930枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1382枚、ソシエテジェネラル証券が1万8060枚、バークレイズ証券が7111枚、JPモルガン証券が6766枚、モルガンMUFG証券が3528枚、ゴールドマン証券が3177枚、シティグループ証券が2062枚、ビーオブエー証券が1698枚、みずほ証券が1146枚、UBS証券が1024枚だった。

株探ニュース

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