話題株ピックアップ【昼刊】:ネクステージ、タダノ、オムロン

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■ネクステージ <3186>  1,870円   +168 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ネクステージ<3186>が急反発し年初来高値を更新している。7日の取引終了後、25年11月期の連結業績予想について、売上高を5800億円から6150億円(前期比11.3%増)へ、営業利益を150億円から170億円(同31.3%増)へ、純利益を95億円から108億円(同34.9%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、商品ラインアップの充実を図ったことが奏功し、販売台数が想定以上に増加したことが牽引する。また、販管費の抑制を行うことで、利益が改善したことも寄与する。同時に発表した5月中間期決算は、売上高3089億3600万円(前年同期比16.6%増)、営業利益70億6900万円(同9.0%減)、純利益42億6500万円(同21.1%減)だった。

■タダノ <6395>  1,039円   +83.1 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 タダノ<6395>は大幅反発。7日取引終了後、投資会社ジャパン・アクティベーション・キャピタル(東京都港区)から株式取得の通知を受けたと発表した。運用するファンドを通じて、タダノ株を1400万株(議決権ベースで11.02%)取得したという。これを受けて思惑的な物色が向かっているようだ。

■オムロン <6645>  3,776円   +273 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 オムロン<6645>は急反発。投資会社のジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC、東京都港区)が7日、オムロンとの間でパートナーシップ契約を締結したと発表した。JACはオムロン株を保有し、戦略的パートナーとして同社の持続的な成長と企業価値の向上を目指す。これを受け、オムロン株に思惑的な買いが入っているようだ。

■MTG <7806>  3,940円   +215 円 (+5.8%)  11:30現在
 MTG<7806>が続伸している。同社は7日、全国942の病院内ショップで24時間リカバリーウェア「ReD(レッド)」の取り扱いが決定したと発表。また、きょうはスギホールディングス<7649>傘下のスギ薬局の1500店舗以上で取り扱われることも明らかにしており、これが材料視されているようだ。ReDは、8つの天然鉱石を配合した血行促進繊維「VITALTECH」により身体が放出する遠赤外線を吸収し、再び肌へ放出することで血行を促進するウェア。「血行促進」と「疲労回復」が期待できるという。

■中央発條 <5992>  1,753円   +95 円 (+5.7%)  11:30現在
 中央発條<5992>が切り返し急。7日の取引終了後、投資事業を手掛けるDOE5パーセント(東京都渋谷区)が提出した変更報告書のなかで、同社らによる中発条株の共同保有割合が7.71%から8.35%に上昇したことが明らかとなり、思惑視されたようだ。報告義務発生日は6月30日。DOE5パーセントの保有目的の項目には「純投資及び建設的な対話(エンゲージメント)を通じた中長期的な企業価値の向上(状況に応じて重要提案行為等を行うことを含む)」と記載されている。

■dely <299A>  1,800円   +65 円 (+3.8%)  11:30現在
 dely<299A>が足もと上値追い態勢に入っている。同社は国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」の運営を手掛け、買い物リワードアプリ「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」なども積極展開している。そうしたなか、7日取引終了後に「クラシルリワード」で業界初の全流通・全カテゴリの購買データを活用した新機能「AIレシート」の提供を開始したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■マツダ <7261>  877.2円   +17.7 円 (+2.1%)  11:30現在
 マツダ<7261>が反発し、トヨタ自動車<7203>がしっかり。トランプ米政権は7日、日本に対し8月1日から適用される関税率が25%になると通知した。トランプ大統領は自身のSNSで日本に送付した書簡を公表し、日本からの輸入品に対する今回の25%関税については、これまで課した分野別関税とは別のものだと表明している。自動車や鉄鋼・アルミニウムに対する関税の上乗せがひとまず回避される見通しとなったほか、ドル円相場が一時1ドル=146円台に乗せるなど、円安基調を示したことも追い風となって、関税懸念が重荷となっていた自動車株に対して、ショートカバーが誘発されたようだ。ホンダ<7267>も底堅く推移。SUBARU<7270>もプラス圏に浮上する場面があった。

■セリア <2782>  2,873円   +56 円 (+2.0%)  11:30現在
 セリア<2782>が続伸している。7日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.0%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客単価は同0.7%減となったものの、客数が同1.6%増と伸長した。なお、全社売上高は同3.5%増だった。

■丸一鋼管 <5463>  3,549円   +49 円 (+1.4%)  11:30現在
 丸一鋼管<5463>が反発している。7日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より幅広い層の投資家の支援を受けるとともに、株式の市場流動性の向上を図ることが目的という。

■Jパワー <9513>  2,570.5円   +19.5 円 (+0.8%)  11:30現在
 Jパワー<9513>は9日続伸。同社は7日、日立製作所<6501>との間で、インフラ事業者向けのAI用データセンター構築に関する覚書を締結したと発表した。Jパワーが持つカーボンニュートラル電源(水力・風力・地熱・太陽光など)と、日立が持つデータセンターのIT設備・運営ノウハウなどを掛け合わせる。信頼性の高いセキュアな環境とカーボンニュートラルを両立する持続可能なデータセンターの構築を目指す。これを手掛かりにした買いが続いている。

■楽天グループ <4755>  777.4円   +5.4 円 (+0.7%)  11:30現在
 楽天グループ<4755>は3日ぶりに反発している。傘下の楽天モバイルが7日、同日付で契約数が900万回線を突破したと発表しており、好材料視されている。新規契約者及び他社からの乗り換えによる契約者が順調に増加しており、特に「楽天モバイルショップ」での契約数が前年比約1.2倍に増加しているという。

■スクエニHD <9684>  9,969円   +65 円 (+0.7%)  11:30現在
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。シンガポールに拠点を置く3Dインベストメント・パートナーズがスクエニHDの株式を買い増していたことが7日の取引終了後に明らかとなり、買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は10.87%から11.93%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は6月30日。

■黒田グループ <287A>  856円   -69 円 (-7.5%)  11:30現在
 黒田グループ<287A>は大幅安。7日取引終了後、既存株主による2476万4800株の売り出しを実施すると発表した。需要状況に応じて上限371万4700株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は16~22日のいずれかの日に決定する。これを受け、株式需給の悪化を懸念した売りが優勢となっている。

■丸井グループ <8252>  2,927.5円   -151.5 円 (-4.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 丸井グループ<8252>が大幅反落している。7日の取引終了後、既存株主による893万8800株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限134万800株の売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いているようだ。売出価格は7月14日から17日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。政策保有株式を早期に縮減させるとともに、将来的な若年層を中心とした個人投資家の拡大を目指しているという。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,400円   -185 円 (-1.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が続落。前日の米国株市場ではハイテク株への利益確定売りが表面化し、半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も1.9%安に売られた。米国の人工知能(AI)関連や半導体関連の動向と株価連動性が高い同社株には向かい風となっている。加えて前日の米株市場では、同社傘下で半導体設計を手掛けるアーム・ホールディングスが5.3%安と急落しており、これがネガティブ材料視されている。ソフトバンクGは6月下旬に1万円大台に乗せ、直近時価総額でもファーストリテイリング<9983>を上回りプライム市場第6位に浮上しているが、一本調子に上昇した反動で、目先利益確定売りを誘発しやすいタイミングでもあった。

■農業総合研究所 <3541>  515円   +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 農業総合研究所<3541>が異彩高、18%を超える急騰で値幅制限の上限である515円まで駆け上がり、年初来高値を大幅更新した。時価は2023年4月以来約2年3カ月ぶりの高値圏に浮上した。参院選の公示後、各党が農業政策への取り組みを打ち出すなか、石破首相も大票田を意識して、食料の安定的な確保に向け5年で2兆5000億円規模の予算を組む考えを表明している。株式市場でも農業関連株全般に物色の矛先が向かうなか、特に値動きの軽い産地直送野菜・果物の委託販売を手掛ける同社株に投資資金の流入が加速している。現在配当は行っていないものの、株主還元姿勢は高く、1月10日には30万株の自社株買いを発表した経緯がある。一方で信用買い残は100万株に届いておらず、外資系証券による貸株市場を通じた空売りが高水準で、その買い戻し圧力が株価の上値追いに拍車をかける格好となっている。

■ピアラ <7044>  634円   +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ピアラ<7044>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の634円でカイ気配となっている。同社は7日の取引終了後、第2四半期(4~6月)のTikTok広告納品額が前年同期比5.6倍になったと発表。これを手掛かり材料に買いを引き寄せている。同社は通販DXサービスなどを展開。TikTok広告をはじめとする縦型動画広告の市場が拡大するなかで制作体制を強化したほか、生成AIを活用した量産体制も確立し、制作数の大幅な増加につなげた。6月30日からはTikTok Shopを活用した次世代ソーシャルコマース支援にも注力し、販促支援の更なる強化を図る。

■いつも <7694>  1,145円   +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 いつも<7694>がストップ高カイ気配となっている。同社は7日、TikTok Shop向けに特化したフルフィルメント(通販やECにおいて、受注から配送までの業務の一連のプロセス全体のこと)サービス「いつロジ for TikTok Shop」の提供を開始したと発表。これが新たな買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、同社の従量課金型フルフィルメントサービス「いつロジ」を基盤に、TikTok Shop特有のニーズに対応できるよう機能を強化。顧客から事前に提供されるマニュアルやFAQをもとにした高品質なCS代行サービスもパッケージ化し、低リスクかつ高い柔軟性でソーシャルコマース事業を支援するとしている。

●ストップ高銘柄
 データセクション <3905>  2,886円   +500 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在
 インフォメティス <281A>  1,091円   +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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