株価指数先物【引け後】 +1σが抵抗線に変わる可能性が意識される

投稿:

先物

大阪9月限
日経225先物 39540 -230 (-0.57%)
TOPIX先物 2809.5 -16.5 (-0.58%)

 日経225先物(6月限)は前日比230円安の3万9540円で取引を終了。寄り付きは3万9760円と小幅に下落して始まった。直後に3万9840円とプラス圏を回復する場面もあったが、現物の寄り付き時には下落に転じ、前場中盤にかけて3万9540円まで下げ幅を広げた。売り一巡後は3万9580円~3万9660円処で保ち合いを継続。後場に入っても同水準での保ち合いが続き、引け間際には3万9530円まで売られる場面もあった。

 日経225先物は寄り付き直後にプラス圏を回復したが、積極的なロングの動きは限られ、前場中盤にかけて軟化した。売り一巡後は、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9600円)水準での底堅さが意識されていたが、後場に入り同バンドを下回っての推移が目立った。

 オプション権利行使価格の3万9500円から3万9875円のレンジで推移するなかで、+1σ割れからショートが強まる流れにはならなかった。グローベックスの米株先物はマイナス圏で推移しており、3連休明け後の米国市場の動向を見極めたいところであろう。

 トランプ米大統領は7日に各国・地域への関税通知の送付を開始し、通知先の具体的な相手を公表する予定であり、これを受けた米国市場の動向が注目される。一方で、ベッセント米財務長官は期限までに合意がまとまらない一部の国について、3週間の交渉期間延長の選択肢が与えられる可能性を示したと伝えられており、ショートも仕掛けにくい状況だったようだ。

 ただ、+1σは上向きで推移しているため、ナイトセッションでは3万9660円に上昇している。+1σが抵抗線として意識されてくるようだと、中心値である25日移動平均線(3万8830円)辺りまでの調整が警戒されるため、同バンドでの底堅さをみせたいところだろう。

 週足の+1σは3万9240円辺りに位置しており、まずはオプション権利行使価格の3万9250円から3万9750円辺りのレンジを想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.07倍と横ばいだった。一時14.03倍に低下する場面もみられたが、足もとでは200日線(14.04倍)を支持線とした値動きが続いている。同線での底堅さがみられるなかでは、NTロングでのスプレッド狙いを意識したスタンスになりそうだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4005枚、ソシエテジェネラル証券が9188枚、サスケハナ・ホンコンが2674枚、バークレイズ証券が1719枚、JPモルガン証券が1707枚、SBI証券が1294枚、ゴールドマン証券が1146枚、野村証券が958枚、モルガンMUFG証券が905枚、UBS証券が830枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万6163枚、ソシエテジェネラル証券が1万5862枚、バークレイズ証券が6867枚、JPモルガン証券が3771枚、ビーオブエー証券が2925枚、モルガンMUFG証券が2319枚、ゴールドマン証券が1562枚、サスケハナ・ホンコンが752枚、野村証券が681枚、大和証券が566枚だった。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。