話題株ピックアップ【夕刊】(2):コーナン、アスクル、安川電
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■コーナン商事 <7516> 3,930円 +45 円 (+1.2%) 本日終値 コーナン商事<7516>が続伸。前週末4日の取引終了後に発表した6月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.3%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年よりも休日が1日少ない影響があったものの、高気温を背景にファン付ウェアなどの夏用作業着や殺虫剤の売り上げが伸びた。また、先月に引き続きエアコンや扇風機のほか、紙製品や衣料洗剤などの日用消耗品も堅調だった。なお、全店売上高は同5.8%増だった。 ■ハイレックス <7279> 2,148円 +18 円 (+0.9%) 本日終値 ハイレックスコーポレーション<7279>が5日続伸。前週末4日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を80万株(自己株式を除く発行済み株数の2.13%)、または15億円としており、取得期間は7月4日から来年3月31日まで。経営環境の変化に対応できる機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元を目的としている。 ■トーセイ <8923> 2,605円 +14 円 (+0.5%) 本日終値 トーセイ<8923>が高い。午後2時30分ごろ、25年11月期の連結業績予想について、営業利益を206億3900万円から216億1700万円(前期比16.9%増)へ、純利益を128億600万円から140億8500万円(同17.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を89円から98円へ引き上げたことが好感された。不動産再生事業の販売計画を戦略的に見直し、一部の物件販売時期を今期から翌期以降に変更したことから、売上高は1020億7800万円から981億2500万円(同19.4%増)へ下方修正したものの、不動産ファンド・コンサルティング事業におけるアセットマネジメントフィーの増加や、ホテル事業における業績上振れが見込まれることから、各利益を上方修正する。なお、5月中間期決算は、売上高660億5800万円(前年同期比14.6%増)、営業利益176億円(同18.1%増)、純利益122億2600万円(同21.6%増)だった。同時に11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整備し、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。 ■マクドナルド <2702> 5,970円 +20 円 (+0.3%) 本日終値 日本マクドナルドホールディングス<2702>が堅調な動き。前週末4日の取引終了後に発表した6月度売上高で、既存店売上高が前年同月比3.6%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。5月に続いて、「てりやきマックバーガー」と「てりやきチキンフィレオ」をテーマに、北海道・瀬戸内・博多それぞれのご当地食材を使用した4つの新商品を期間限定で販売したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同5.1%増だった。 ■すかいらーく <3197> 3,029円 +9 円 (+0.3%) 本日終値 すかいらーくホールディングス<3197>は小動き。前週末4日取引終了後、6月度すかいらーくグループIRレポート(速報値)を発表。既存店売上高は前年同月比3.9%増と引き続きプラス基調を維持した。前年に「鬼滅の刃」コラボを実施した反動があったものの、主力ブランドのガスト、しゃぶ葉、ジョナサンが堅調に推移し想定通りの進捗となった。全店ベースでは同9.5%増だった。 ■アスクル <2678> 1,396円 -169 円 (-10.8%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ アスクル<2678>は急落した。同社は前週末4日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比3.9%増の5000億円、最終利益は同27.2%減の66億円となる見込み。基幹システムに関する償却の開始や一過性コストの影響で減益を見込む。2ケタの減益予想を嫌気した売りが膨らんだ。なお、同社はあわせて中期経営計画を公表。29年5月期に売上高を5400億~6000億円(25年5月期実績4811億円)に伸ばし、営業利益率を3.7~5.0%(同2.9%)、ROE(自己資本利益率)を15.0~20.0%(同11.6%)に高める目標を掲げた。 ■安川電機 <6506> 2,830.5円 -324.5 円 (-10.3%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 安川電機<6506>が大幅続落。前週末4日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を5500億円から5150億円(前期比4.2%減)へ、営業利益を600億円から430億円(同14.3%減)へ、純利益を465億円から330億円(同42.1%減)へ下方修正し、営業利益を増益予想から一転減益予想としたことが嫌気された。米国の関税政策の影響により需要の先行きに不透明感が強まったとして各セグメントの売上高見通しを下方修正した。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高1256億4200万円(前年同期比5.1%減)、営業利益105億300万円(同5.5%減)、純利益69億5200万円(同24.4%減)だった。モーションコントロールは、受注残の正常化を進めた前年同期に比べて減収となったものの日米の需要を確実にとらえることができ、減収減益ながら想定通りに着地した。一方、ロボットは為替の影響により減収となったものの、生産稼働率の改善や内製化の効果などで増益を確保した。 ■日産自動車 <7201> 336.9円 -17.4 円 (-4.9%) 本日終値 東証プライム 下落率9位 日産自動車<7201>が大幅安。同社は7日正午、ユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行し、約1500億円調達すると発表した。1株利益の潜在的な希薄化リスクを意識した売りが膨らんだ。2031年満期で海外市場を対象に募集。発行日はロンドン時間7月25日。調達資金や電動化やSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)など新商品・技術の開発資金に充てる。日産自を巡っては、日本経済新聞電子版が6日、「日産自動車が台湾電機大手の鴻海(ホンハイ)精密工業と電気自動車(EV)分野の協業に向けて協議を始めた」と報じた。追浜工場の活用を軸として協業を検討しているという。 ■INPEX <1605> 2,021円 -32.5 円 (-1.6%) 本日終値 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。OPECとロシアなどで構成する「OPECプラス」の有志国は5日、8月の原油生産量を7月より日量54万8000バレル増やすことを決めた。5~7月分に関しては同41万1000バレルの増産を決定しており、8月は3割強の供給増となる。市場には供給過剰懸念も台頭し、この日の時間外のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が1バレル=66ドル前後で推移。3日の67.00ドルから原油価格は下落している。 ■環境フレンド <3777> 74円 +21 円 (+39.6%) 本日終値 環境フレンドリーホールディングス<3777>は急伸。この日昼ごろ、子会社EFインベストメントが、再生可能エネルギーの開発などを手掛けるエネルギープロダクト(東京都千代田区)との間でビットコインのマイニングに関する基本合意書を締結することを決めたと発表した。太陽光発電所にESS(電力貯蔵システム)発電所を併設し、系統連系前の期間を活用して仮想通貨のマイニングを行う。これが材料視された。 株探ニュース