話題株ピックアップ【昼刊】:霞ヶ関C、キユーピー、クスリアオキ
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■霞ヶ関キャピタル <3498> 16,930円 +2,590 円 (+18.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ 霞ヶ関キャピタル<3498>は急伸。3日取引終了後に24年9月~25年5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比50.5%増の505億4900万円、営業利益は同2.6倍の93億7000万円だった。ホテル、物流、ヘルスケアの各事業とも順調に進捗した。あわせて、8月31日を基準日として1株を2株に分割すると発表。株式分割に伴い、株主優待として付与するポイントの設定も変更した。これらが好感され買いを呼び込んでいる。 ■キユーピー <2809> 3,908円 +418 円 (+12.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 キユーピー<2809>がマドを開けて急伸し、上場来高値を更新した。同社は3日の取引終了後、取得総数960万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.91%)、取得総額240億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。あわせて、25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算を開示し、売上高が前年同期比6.3%増の2518億5200万円、最終利益は同50.3%増の188億300万円となった。最終増益となったことに加え、自社株買いによる株式の需給改善効果が意識され、買いが集まった。自社株の取得期間は7月4日から2026年5月31日。同社は同日、アヲハタ<2830>を簡易株式交換で完全子会社化すると発表している。株式交換に伴う既存株主の株式価値の希薄化を抑え、資本効率を高める。5月中間期は海外向けの販売が伸長。工場跡地の売却に伴う特別利益の計上も寄与した。原材料高の影響もあって営業利益は減益となった。 ■クスリアオキ <3549> 3,905円 +241 円 (+6.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 クスリのアオキホールディングス<3549>は高い。3日取引終了後、これまで実施してきた自社株買いを中止し、新たに自社株買いを行うと発表した。取得上限は600万株(自己株式を除く発行済み株数の5.71%)、または220億円。期間は7月4日~来年6月30日。これを好感した買いが優勢となっている。あわせて25年5月期連結決算を発表し、売上高は前の期比14.8%増の5014億7000万円、営業利益は同43.3%増の266億100万円だった。続く26年5月期の売上高は前期比11.7%増の5600億円、営業利益は同13.5%減の230億円の見通し。競合他社との競争が激しさを増すなど引き続き厳しい経営環境が続くと想定。更なるドミナントの強化に向けてドラッグストア110店舗の新規出店を計画する。配当予想は前期比2円増の16円を見込んだ。 ■アニコムHD <8715> 714円 +37 円 (+5.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位 アニコム ホールディングス<8715>がカイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げている。犬や猫などのペット保険の最大手で動物病院運営などビジネス領域の拡大に傾注する一方、毎期増配を繰り返すなど株主還元にも前向きに取り組んでいる。そうしたなか、アクティビストとして名を馳せる米国の投資会社ダルトン インベストメンツが3日付で提出した大量保有報告書で、ダルトンのアニコムHD株式保有比率は5.08%と新たに5%を超過したことが判明した。ダルトン側では「発行者の株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて、発行者の株式を取得し長期的に保有する」としており、その際、株主価値向上につながる合理的な措置に関する重要提案行為などの可能性に言及している。これを受けて、同社株の株高修正に向けた期待感から投資マネーが集中した格好だ。 ■キユーソー流通システム <9369> 3,045円 +111 円 (+3.8%) 11:30現在 キユーソー流通システム<9369>が乱高下した。同社は3日の取引終了後、25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。既存取引の拡大などを背景に売上高予想を20億円増額し2000億円(前期比2.5%増)、最終利益予想を3億円増額し23億円(同13.6%減)に修正した。同社の筆頭株主であるキユーピー<2809>も同日の取引終了後に決算を発表している。今回、キユーピーは決算とともにアヲハタ<2830>の完全子会社化を発表しているが、市場の一部ではキユソ流通に対しても、決算発表にあわせて親子上場解消に向けた動きが表れるとの期待がくすぶっていた。結果として、キユソ流通の子会社化に向けたアナウンスはなかったため、キユソ流通株に関しては、TOB(株式公開買い付け)を巡る思惑から買いに入っていた投資家の売りが出た。もっとも下値では買い向かう動きもあって、売り一巡後にプラス圏に浮上。その後、年初来高値を更新した。 ■スクリン <7735> 11,995円 +330 円 (+2.8%) 11:30現在 SCREENホールディングス<7735>が上げ足を加速させている。半導体製造装置メーカー大手でウエハー洗浄装置では世界で一頭地を抜く商品競争力を誇っている。半導体製造装置関連株の中では売買代金のランキング上位に顔を出すことが少なく、比較的目立たないが、ここにきて注目度が高まっており、きょうは6月30日につけた年初来高値1万2155円を上回り新値街道に復帰した。前日は同社が生成AI市場の拡大に照準を合わせ、最先端の組み立て装置に参入すると伝わったことが株価の刺激材料となったが、市場では「直近では外資系証券の目標株価引き上げの動きなどがこうした報道と共鳴し、物色人気を後押した」(中堅証券ストラテジスト)としている。 ■アドバンテスト <6857> 10,775円 +245 円 (+2.3%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>が続伸、6月30日につけた上場来高値1万965円を視野に上値指向を続けている。前日の米国株市場では、トランプ米政権が半導体設計ソフトの対中輸出規制を撤回したとの報道が半導体関連セクターに追い風材料となり、そのなかエヌビディアも続伸し上場来高値を更新した。エヌビディアの最先端AI半導体向けに半導体検査装置を納入するアドテストの株価もこれに刺激されている。このほか、東京エレクトロン<8035>なども買いが優勢となっている。 ■レンゴー <3941> 821.8円 +14.2 円 (+1.8%) 11:30現在 レンゴー<3941>が反発している。同社は3日、10月1日納入分から段ボール原紙・紙管原紙・チップボール、及び段ボール製品・紙器製品の価格を改定すると発表。これによる採算改善などが期待されているようだ。価格改定は原燃料や資材価格が高止まりしているほか、労務費の上昇や物流コストのアップなどが主な理由。段ボール原紙・紙管原紙・チップボールは現行価格から1キロ当たり10円以上値上げし、段ボール製品・紙器製品については原紙価格改定分に工場でのコスト上昇分を加えて個別に提示するとしている。 ■ワールド <3612> 2,575円 +42 円 (+1.7%) 11:30現在 ワールド<3612>が反発。3日の取引終了後、子会社であるナルミヤ・インターナショナル<9275>を株式交換により完全子会社化すると発表しており、好材料視されている。10月1日を効力発生日としてナルミヤ株式1株に対して、ワールド株式0.58株を割当交付する。完全子会社化により、より長期的な視点からグループ全体の規模を生かした投資の実行やコスト削減による経営の効率化を図るのが狙い。なお、ナルミヤ株は9月29日付で上場廃止(最終売買日は9月26日)となる。また、同時に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高700億1500万円(前年同期比19.9%増)、営業利益70億1400万円(同5.5%増)、純利益43億1900万円(同5.4%増)と増収増益で着地したことも好感されている。ブランド事業で主要なアパレルブランドの3、4月の春商材の品揃えに量・質の両面で課題を残したものの、プラットフォーム事業で2月にエムシーファッションを連結化した効果が大きく寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高3000億円(前期比32.9%増)、営業利益195億円(同16.1%増)、純利益112億円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いている。 ■三菱UFJ <8306> 2,009.5円 +23 円 (+1.2%) 11:30現在 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。3日の米株式市場ではJPモルガン・チェース が最高値を更新、バンク・オブ・アメリカ やシティグループ など大手銀行株が上昇した。米6月雇用統計が堅調な内容で景気後退懸念が薄らいだ。米連邦準備理事会(FRB)によるストレステスト(健全性審査)を通過したことも好感され、主要米銀で構成されるKBWナスダック銀行株指数は上昇基調を強めている。米国での銀行株高を受け、東京市場でも大手銀行株に見直し買いが流入している。 ■フォーバル <8275> 1,375円 +10 円 (+0.7%) 11:30現在 フォーバル<8275>がしっかり。この日、千葉県産業振興センターから「令和7年度中小企業デジタル技術活用支援事業」の「デジタル技術利活用セミナー」及び「デジタル技術導入に向けた伴走型研修」の実施業務を受託したと発表しており、好材料視されている。同事業は、デジタル技術を活用して生産性を向上したい千葉県内の中小企業に向けてセミナー及び実践型研修を開催するもの。フォーバルは導入メリットや事例を紹介するセミナーや、課題解決に向けた実践的な伴走型研修を実施し、千葉県内の中小企業のデジタル技術の導入による高度化・生産性向上・高付加価値化を推進する。 ■ネクセラファーマ <4565> 860円 +3 円 (+0.4%) 11:30現在 ネクセラファーマ<4565>が反発している。この日の寄り前、協業先のセンテッサ・ファーマシューティカルズ との研究開発提携に基づき480万ドルのマイルストンを受領することになったと発表しており、好材料視されている。同マイルストンは、ネクセラとセンテッサ社が協業して開発中のオレキシン受容体作動薬プログラムにおける2番目の新規オレキシン2受容体(OX2R)作動薬「ORX142」について、新薬臨床試験開始申請(IND)が米国食品医薬品局(FDA)に受理され、健常人を対象としたフェーズ1試験が開始されたことに伴うもの。なお、同マイルストン480万ドルのうち、IND受理に伴う180万ドルは25年12月期第2四半期に、フェーズ1試験開始に伴う300万ドルは第3四半期に売上高としてそれぞれ計上される。 ■オンワード <8016> 580円 -17 円 (-2.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率8位 オンワードホールディングス<8016>は安い。3日取引終了後、6月度の月次売り上げ概況を発表した。店舗とEコマース合計の既存店売上高は前年同月比4.9%減と2カ月ぶりにマイナスに転じた。一部の商業施設やECサイトでセールイベントの開催が後ろ倒しになった影響があった。これが嫌気されている。全店ベースでは同20.3%増となった。昨年10月から連結対象となったウィゴーが貢献した。あわせて3~5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比17.1%増の601億5800万円、営業利益は同5.5%増の53億5300万円だった。戦略強化ブランド「アンフィーロ」「KASHIYAMA」「チャコット・コスメティクス」などの商品ラインアップの強化や新規出店の加速が売上高の拡大を牽引した。 ■ブライトパス・バイオ <4594> 75円 +23 円 (+44.2%) 11:30現在 ブライトパス・バイオ<4594>は続急伸。3日取引終了後、多発性骨髄腫の治療薬候補として開発中のBCMA CAR-ipsNKT細胞「BP2202」について、米国東部時間2日付で米食品医薬品局(FDA)から希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されたと発表した。これにより、開発費用に対する税制上の優遇措置や承認申請手数料の免除、承認取得後の7年間にわたる独占的販売権が与えられるなど、複数の開発支援・優遇措置が受けられるという。これが材料視されている。 ■アジュバン <4929> 899円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 11:30現在 アジュバンホールディングス<4929>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の899円に買われ、年初来高値を更新した。同社は4日午前10時、子会社が皮膚のシワや色素沈着、脱毛など加齢変化に関与するとみられるミトコンドリアDNAの損傷修復を促す原料を発見したと発表。これを好感した買いが入ったようだ。今後、発見した原料を配合したエイジングケア化粧品やスカルプケア製品の開発を進めるとともに、他の有用な原料との組み合わせによる相乗効果の検証にも取り組む。北海道大学大学院薬学研究院の山田勇磨教授とともに、2022年2月から共同研究を進めていた。 ■アヲハタ <2830> 3,150円 +503 円 (+19.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 アヲハタ<2830>はストップ高の水準となる前営業日比503円高の3150円に買われた。親会社のキユーピー<2809>が3日の取引終了後、アヲハタを簡易株式交換により完全子会社化すると発表した。アヲハタ1株に対しキユーピー0.91株を割り当てる。アヲハタに対しては、株式交換比率を意識した買いが集まった。株式交換の効力発生日は11月1日で、アヲハタは10月30日に上場廃止となる予定。キユーピーはアヲハタとの親子上場の関係を解消するとともに、双方のブランド価値の最大化や経営の効率化、経営資源の相互活用を図る。 ■ビーマップ <4316> 449円 +80 円 (+21.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 ビーマップ<4316>がストップ高カイ気配。同社は3日、7月中旬をメドに「宇宙・防衛事業準備室」を設置すると発表しており、これが材料視されているようだ。まずは宇宙関連事業及び防衛関連技術の調査研究、情報交換に取り組み、事業性を確認できた場合には将来的な事業基盤を構築する考え。このほど、イスラエルのミサイル迎撃の先端企業のひとつであるTOMER社が日本へ進出するにあたり、その支援を行うことを通じ、事業に活用可能な技術を獲得し、事業可能性を検討するとしている。 ●ストップ高銘柄 いつも <7694> 920円 +150 円 (+19.5%) ストップ高 11:30現在 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース