<注目銘柄>=バリューHR、人的資本経営の潮流不変で仕切り直しへ
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バリューHR<6078.T>の仕切り直しに期待したい。同社は自社開発の健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリアシステム」を活用したサービスや事務代行サービスを展開。健康保険組合の新規設立や運営支援も行う。25年12月期第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比17.7%増の22億7100万円と2ケタの増収となった一方で、営業利益は同10.8%減の2億4900万円と苦戦した。健診事務代行業務で繁忙期の業務処理のために外注費用が発生し、利益率の悪化につながった。外注費用は上期に集中する見込みで通期では収益性の回復を想定している。 5月15日の営業減益決算の発表後、株価の深押しは回避し、その後は1600円を中心とするもみ合いに移行した。主力事業の季節性から営業利益が下期に偏重する傾向があることや、人的資本経営を重視する社会的な潮流による市場規模の拡大シナリオを踏まえると、200日移動平均線を下回る株価水準は仕込み場とも受け止められる。信用倍率は1倍割れと売り長の状態が継続。下値の堅い局面が続くなかで、売り方の買い戻しが入れば、上昇指向を強める可能性がある。(碧) 出所:MINKABU PRESS