前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■ダイセキ <9793>  3,345円 (-220円、-6.2%)

 東証プライムの下落率3位。ダイセキ <9793> [東証P]が7日ぶり急反落。2日取引終了後に3-5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比7.2%増の179億1200万円、最終利益は同9.1%減の24億4100万円だった。主力の産業廃棄物処理事業でリサイクル燃料の原料となる廃液を積極的に獲得した。一方、販管費の増加により全体の利益は押し下げられた。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益がネガティブ視されたもようだった。

■日ハム <2282>  4,916円 (-245円、-4.8%)

 東証プライムの下落率7位。日本ハム <2282> [東証P]が4日ぶり大幅反落。同社は2日の取引終了後、株式の売り出しを発表。農林中央金庫など金融機関が合計953万5900株を売却する。株式の需給悪化を警戒した売りが膨らんだようだ。売出価格は15日から17日までのいずれかの日に決める。金融機関から政策保有株式の売却に関する意向があったことを踏まえ、日ハムは円滑な売却機会を提供しつつ、海外を含む機関投資家層の拡大とともに、株式の流動性向上につなげる。同社は5月9日に取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.1%)、取得総額300億円を上限とする自己株式の取得枠を設定しているが、今回の売り出し株数はこの取得枠の上限の株数を上回る規模となった。

■良品計画 <7453>  6,674円 (-258円、-3.7%)

 良品計画 <7453> [東証P]が続落。2日の取引終了後に発表した6月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比7.1%増と17ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、5月の同12.2%増に比べて伸び率が縮小したことから、いったん利益を確定する動きが出たようだ。前年よりも土日祝日が1日少なかった影響がマイナスで2ポイントほどあったものの、衣服・雑貨で機能性インナーや夏物衣服が牽引したほか、生活雑貨も引き続き好調を維持し、全ての部門で前年クリアした。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同15.9%増だった。

■アダストリア <2685>  2,874円 (-95円、-3.2%)

 アダストリア <2685> [東証P]が大幅反落。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.2%減と小幅ながら2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。月初の夏物商品の動き出しは鈍かったものの、月後半は気温上昇に伴い夏向けの機能性素材を使用したパンツや半袖の羽織アイテム、Tシャツなどを中心に堅調に推移した。ただ、前年に比べて休日が1日少なかったことでマイナス1.8ポイントの影響があった。なお、全店売上高は同3.6%増だった。

■ABCマート <2670>  2,960円 (-60円、-2.0%)

 エービーシー・マート <2670> [東証P]が6日ぶり反落。2日の取引終了後に発表した6月度売上高で、既存店売上高は前年同月比6.2%増と4ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、2日まで株価は5日続伸していたあとだけに、利益確定売りが優勢となったようだ。前年に比べて土曜日が1日少ない曜日並びだった影響はあったものの、下旬から実施したサマーセールがテレビCMやチラシの効果により活況だった。商品別では、晴天が多く暑い日が続いたことでサンダル、Tシャツが好調だった。なお、全店売上高は同6.1%増だった。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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