株価指数先物【引け後】 午後はTOPIX型優位の展開

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先物

大阪9月限
日経225先物 39720 -70 (-0.17%)
TOPIX先物 2826.5 -0.5 (-0.01%)

 日経225先物(6月限)は前日比70円安の3万9720円で取引を終了。寄り付きは3万9760円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9715円)にサヤ寄せする形からやや売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後につけた3万9670円を安値に押し目狙いのロングが優勢となり、前場中盤にかけて3万9870円とプラス圏を回復する場面もみられた。ただし、積極的な上値追いの流れにはならず、前場終盤にかけては3万9680円~3万9760円辺りでの推移となった。

 午後に入りレンジを上抜けて3万9820円まで下げ幅を縮めたが、その後は終盤にかけてじりじりと値を下げ、3万9650円と朝方につけた安値を下回る場面もみられた。なお、現物の大引け時に3万9770円まで下げ幅を縮める動きがあったが、株価指数の銘柄入れ替えに絡んだ売買による影響とみられる。

 米国市場の流れを引き継ぐ形で指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われたことで、日経225先物は売り一巡後にロングを誘う形になったようだ。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9450円)が支持線として意識されており、ショートを仕掛けにくくさせている。もっとも、上値も限られており、オプション権利行使価格の3万9625円から3万9875円の狭いレンジでの推移であった。

 +1σはナイトセッションで3万9530円、+2σは4万0400円辺りに上昇している。引き続き+1σでの底堅さを見極めつつ、押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。米国では6月の雇用統計が発表される。前日のADP雇用統計では民間雇用者数が予想外に減少したことで、雇用統計も下振れが警戒されていた。そのため、イベント通過後は自律反発狙いのロングに向かわせる可能性もあろう。

 また、4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場となるため、明日は海外勢のフローが限られる。短期的なトレードが中心になるとみられ、荒い値動きをみせくる局面ではその後のカバー狙いとなりそうだ。オプション権利行使価格の3万9500円から4万円のレンジを想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.05倍に低下した。一時14.10倍まで上昇する場面もみられたが、午後に入りNTショートが優勢となり、14.02倍まで下げて200日移動平均線(14.04倍)を下回る場面もあった。東京エレクトロン<8035>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]がプラス圏で推移し、日経平均型を支えるなか、午後に入りローテーションとみられる動きから自動車や鉄鋼株への買いが目立ち、相対的にTOPIX型優位になった。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7326枚、ソシエテジェネラル証券が1万2912枚、サスケハナ・ホンコンが3698枚、野村証券が3124枚、JPモルガン証券が2743枚、バークレイズ証券が2449枚、SBI証券が2219枚、みずほ証券が1743枚、モルガンMUFG証券が1642枚、SMBC日興証券が1441枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1861枚、ソシエテジェネラル証券が1万8656枚、バークレイズ証券が1万0376枚、ゴールドマン証券が4845枚、モルガンMUFG証券が4232枚、JPモルガン証券が3957枚、UBS証券が1544枚、ビーオブエー証券が1517枚、野村証券が1372枚、みずほ証券が944枚だった。

株探ニュース

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