話題株ピックアップ【夕刊】(3):Aバランス、農業総研、トランスGG

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■Abalance <3856>  731円   +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 Abalance<3856>はストップ高。トランプ米大統領は2日に自身のSNSで、ベトナムとの関税交渉に合意したと発表した。ベトナムからの輸入品に課す関税率を当初の46%から20%に引き下げるという。これを受け、ベトナム経済の先行きを巡る過度な警戒感が後退し、同国で事業を展開する銘柄の一角に思惑的な買いが向かっている。ベトナムで太陽光パネルを製造するAバランスのほか、同国での生産体制強化に取り組むメイコー<6787>、同国をはじめ東南アジアに生産拠点を持つ朝日インテック<7747>などが上昇している。

■農業総合研究所 <3541>  371円   +42 円 (+12.8%)  本日終値
 農業総合研究所<3541>が後場急騰。午前11時30分ごろ、25年8月31日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感した買いが流入した。毎年8月末日時点で1000株(10単元)以上を保有する株主を対象に農家直送みかん(5000円相当)を贈呈するほか、1000株以上を1年以上継続して保有する株主には新米(5000円相当)を追加で贈呈する。なお、長期保有者優待制度については26年8月末日の優待基準日から開始する。

■トランスGG <2342>  189円   +21 円 (+12.5%) 一時ストップ高   本日終値
 トランスジェニックグループ<2342>が急反騰、年初来高値を更新した。2日の取引終了後に「エクソンヒト化マウス」に関する特許が日本で成立したと発表しており、これを好感した買いが流入した。「エクソン」(翻訳配列)とは真核生物の遺伝子で、DNAの塩基配列中にたんぱく質の遺伝情報がコードされている部分のこと。真核生物の遺伝子には「エクソン」と「イントロン」が介在しており、遺伝情報がコードされていない部分はイントロン(非翻訳、介在配列)という。今回特許が成立した技術では、エクソンはヒト化している一方で、イントロンはマウスの塩基配列を保持し遺伝子発現制御領域が保存されており、ヒトの遺伝子発現パターンが量的にも、組織特異的にも正常に発現されることが可能。そのためこの技術を用いて作製されたヒト疾患モデルマウスは、核酸医薬などの薬剤及び遺伝子治療の効果をみる上で極めて有用と考えられている。なお、同件による26年3月期業績への影響はないとしている。

■環境フレンド <3777>  46円   +3 円 (+7.0%)  本日終値
 環境フレンドリーホールディングス<3777>は3日ぶりに反発。2日の取引終了後、九州工業大学とペロブスカイト太陽電池などに関する共同研究契約を締結すると発表しており、好材料視された。ペロブスカイト太陽電池は、軽量・高効率といった特徴を持つ一方で、耐久性や鉛の使用による環境負荷といった課題も抱えている。同社では、これらの課題解決に向けては材料開発や構造設計の分野で高い国際評価を受ける研究者との連携が不可欠と考え、今回の共同研究に至ったとしており、共同研究を通じてペロブスカイト太陽電池の研究加速を目指すとしている。

■ニューテック <6734>  1,611円   +87 円 (+5.7%) 一時ストップ高   本日終値
 ニューテック<6734>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は2日取引終了後、スタートアップ企業のUnseed(東京都文京区)と共同で、国産の軽量言語モデル(LLM)による推論特化型ソリューション「Neuseed」の開発・展開に向けた協業を開始したと発表。これが材料視されたようだ。Neuseedは、分野特化型のファインチューニング(機械学習の分野において、事前学習済みのモデルの一部または全部に対して再トレーニングを行い、パラメーターの微調整をすること)とRAG(検索拡張生成)機能を組み合わせた柔軟な構成が可能。特に医療・監視・アカデミック分野において高い関心を得ており、今後の国内市場展開を視野に両社で連携を深めるとしている。

■ELEMENTS <5246>  1,008円   +43 円 (+4.5%)  本日終値
 ELEMENTS<5246>が急反発。この日、子会社Liquidのオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」が、マイナンバーカードと運転免許証が一体化された「マイナ免許証」への対応を開始すると発表しており、好材料視されている。「LIQUID eKYC」は、ネット上での契約やアカウント登録、口座開設時などに必要な身元確認をオンライン完結で行うサービス。今回、マイナ免許証に対応開始することで、オンライン本人確認と合わせて、マイナンバーカードのICチップ内に記録された運転免許の情報と内容に改ざんがないかを確認。これにより、運転免許の確認が必須となるレンタカーやカーシェア、運送業などの事業者がマイナ免許証のみを保有するユーザーにも対応できるようになる。

■オプトエレクトロニクス <6664>  273円   +11 円 (+4.2%)  本日終値
 オプトエレクトロニクス<6664>が反発。同社は2日の取引終了後、25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比6.7%増の33億3500万円、経常損益は1800万円の赤字(前年同期は2億8500万円の赤字)となった。直近3カ月間の25年3~5月期は経常黒字を果たしており、ポジティブ視されたようだ。5月中間期は日本国内が、一部の大口顧客からの受注を背景に大幅な増収となった。米国や欧州、アジアでは在庫調整が続いたものの、全体ではコスト削減効果もあって、赤字幅の縮小につなげた。

■デジタルプラス <3691>  1,026円   +31 円 (+3.1%)  本日終値
 デジタルプラス<3691>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、子会社デジタルフィンテックが運営する「デジタルギフト」が、シーラホールディングス<8887>の株式優待として採用されたと発表しており、好材料視された。なおデジプラによると、現在IR未開示企業を含む40社から「デジタルギフト」の導入意思を獲得済みという。

■ジオコード <7357>  1,037円   +21 円 (+2.1%)  本日終値
 ジオコード<7357>が10日続伸し連日の年初来高値更新となった。この日は寄り前に、クラウド営業支援・顧客管理ツール「ネクストSFA」の新機能「AI活動レポート」をリリースしたと発表しており、好材料視された。同機能は、「ネクストSFA」内に蓄積された顧客情報や商談履歴などのデータをAIが高度に解析することで、営業担当者の「ヨミ」を客観的なデータに基づき精緻化。受注確度の客観的把握や営業プロセスの最適化を実現することで、営業活動全体の質向上と成果最大化を支援するとしている。

■ホットリンク <3680>  302円   +6 円 (+2.0%)  本日終値
 ホットリンク<3680>が後場上げ幅を拡大。午後2時台に関東財務局に提出された大量保有報告書で、Faber Company<220A>のホットリンク株式の保有割合が5.13%と新たに5%を超えたことが判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は6月26日としている。

●ストップ高銘柄
 アールシーコア <7837>  452円   +80 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 いつも <7694>  770円   +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アドバンスクリエイト <8798>  318円   -80 円 (-20.1%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

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