話題株ピックアップ【夕刊】(2):ZACROS、リコー、ユーグレナ

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■ZACROS <7917>  3,740円   +25 円 (+0.7%)  本日終値
 ZACROS<7917>がしっかり。同社は3日午前10時、環境省が実施する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参画すると発表。これに反応した買いが株価を押し上げたようだ。製品・サービスの原材料調達から廃棄、リサイクルまでのライフサイクル全体の温室効果ガス排出量を、CO2排出量として換算した値であるカーボンフットプリントについて、プラスチック製の容器包装を対象に算定に関する統一ルールの策定を進める。

■リコー <7752>  1,378円   +7.5 円 (+0.6%)  本日終値
 リコー<7752>が反発。旧村上ファンドの流れを汲む投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが2日付で関東財務局に提出した変更報告書によると、同社の保有比率が23.88%と前回報告時の22.82%から1%強高まっていることが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としており、株式価値の向上に向けた期待から同社株への買いを誘導した。同社株は前日こそ小幅下落したもののそれまで6連騰を記録。週足でみても前週まで3週連続で陽線を引いており、今週も現状で陽線を形成中で底値圏からの戻り足が鮮明となっている。

■ユーグレナ <2931>  407円   +2 円 (+0.5%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>はしっかり。2日取引終了後、グループ会社のユーグレナ竹富エビ養殖が生産する車エビが2025年大阪・関西万博で営業中の「スシロー未来型万博店」の新メニューとして採用されたと発表した。同日から提供されている。

■ダイセキ <9793>  3,345円   -220 円 (-6.2%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ダイセキ<9793>は7日ぶり反落。2日取引終了後に3~5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比7.2%増の179億1200万円、最終利益は同9.1%減の24億4100万円だった。主力の産業廃棄物処理事業でリサイクル燃料の原料となる廃液を積極的に獲得した。一方、販管費の増加により全体の利益は押し下げられた。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益がネガティブ視されたもよう。

■日本ハム <2282>  4,916円   -245 円 (-4.8%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 日本ハム<2282>が4日ぶりに急反落した。同社は2日の取引終了後、株式の売り出しを発表。農林中央金庫など金融機関が合計953万5900株を売却する。株式の需給悪化を警戒した売りが膨らんだようだ。売出価格は15日から17日までのいずれかの日に決める。金融機関から政策保有株式の売却に関する意向があったことを踏まえ、日ハムは円滑な売却機会を提供しつつ、海外を含む機関投資家層の拡大とともに、株式の流動性向上につなげる。同社は5月9日に取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.1%)、取得総額300億円を上限とする自己株式の取得枠を設定しているが、今回の売り出し株数はこの取得枠の上限の株数を上回る規模となった。

■良品計画 <7453>  6,674円   -258 円 (-3.7%)  本日終値
 良品計画<7453>が続落。2日の取引終了後に発表した6月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比7.1%増と17カ月連続で前年実績を上回ったものの、5月の同12.2%増に比べて伸び率が縮小したことから、いったん利益を確定する動きが出たようだ。前年よりも土日祝日が1日少なかった影響がマイナスで2ポイントほどあったものの、衣服・雑貨で機能性インナーや夏物衣服が牽引したほか、生活雑貨も引き続き好調を維持し、全ての部門で前年クリアした。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同15.9%増だった。

■アダストリア <2685>  2,874円   -95 円 (-3.2%)  本日終値
 アダストリア<2685>は反落。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比0.2%減と小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。月初の夏物商品の動き出しは鈍かったものの、月後半は気温上昇に伴い夏向けの機能性素材を使用したパンツや半袖の羽織アイテム、Tシャツなどを中心に堅調に推移した。ただ、前年に比べて休日が1日少なかったことでマイナス1.8ポイントの影響があった。なお、全店売上高は同3.6%増だった。

■エービーシー・マート <2670>  2,960円   -60 円 (-2.0%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が反落。2日の取引終了後に発表した6月度売上高で、既存店売上高は前年同月比6.2%増と4カ月連続で前年実績を上回ったものの、前日まで株価は5日続伸していたあとだけに、利益確定売りが優勢となったようだ。前年に比べて土曜日が1日少ない曜日並びだった影響はあったものの、下旬から実施したサマーセールがテレビCMやチラシの効果により活況だった。商品別では、晴天が多く暑い日が続いたことでサンダル、Tシャツが好調だった。なお、全店売上高は同6.1%増だった。

■マリオン <3494>  475円   +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 マリオン<3494>がストップ高。2日の取引終了後、25年9月期の連結業績予想について、売上高を30億円から32億円(前期比11.3%増)へ、営業利益を7億3000万円から8億円(同15.1%増)へ、純利益を3億6000万円から4億円(同17.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を5円40銭から6円へ引き上げたことが好感された。不動産賃貸事業及び不動産売買事業が想定よりも順調に進捗したことが寄与したという。

■フルッタフルッタ <2586>  289円   +46 円 (+18.9%)  本日終値
 フルッタフルッタ<2586>が急騰。アサイーをはじめとするフルーツ関連飲料や冷凍食品の加工販売を手掛けているが、国内での需要の高まりを背景としたアサイー関連の販路拡大によって損益が急向上している。もっとも、株価的にはファンダメンタルズを離れた需給相場の典型となっている。低位で個人投資家の人気も高く、信用買い残が高水準に積み上がっているが、一方で貸株市場を通じた機関投資家の空売りも際立っており、目先はこれらの買い戻しによって踏み上げ相場の様相を呈している。

株探ニュース

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