話題株ピックアップ【夕刊】(2):JR東日本、関西電、INPEX
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■JR東日本 <9020> 3,195円 +65 円 (+2.1%) 本日終値 JR東日本<9020>が5日続伸。同社は1日取引終了後、新たなグループ経営ビジョン「勇翔2034」を策定したと発表。最終年度となる32年3月期の連結営業利益目標を7000億円程度(25年3月期実績は3767億8600万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。32年3月期の連結売上高は4兆円超(同2兆8875億5300万円)を目指す。コングロマリット・プレミアムを生み出し、グループの企業価値を最大化するため、M&Aなどの資本戦略を進めるほか、経営環境に応じた最適な資本関係を追求するとしている。 ■関西電力 <9503> 1,764.5円 +26.5 円 (+1.5%) 本日終値 関西電力<9503>が5日続伸。2日付の日本経済新聞朝刊が「関西電力はグループで変電所や送電線の新増設に1500億円超を投資する」と報じた。中長期的な収益貢献を期待した買いを誘ったようだ。記事によると、データセンターの新増設ラッシュが見込まれるなか、電力需要の急増をにらみ、関西電力の子会社が2026年以降、西大阪変電所(大阪府箕面市)や新生駒変電所(奈良県生駒市)など計4カ所を増強するという。なお、前日には読売新聞オンラインが、東京電力ホールディングス<9501>が27年度にもデータセンター事業に本格参入すると伝えた。1日に急騰した東電HDは、きょうは利益確定売りが優勢となっている。 ■INPEX <1605> 2,022.5円 +23.5 円 (+1.2%) 本日終値 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>はしっかり。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比0.34ドル高の1バレル=65.45ドルに上昇。米6月ISM製造業景況感指数は49.0と市場予想(48.6)を上回った。また、中国の6月財新製造業PMIも50.4と堅調だった。米中景気の底堅さを背景にWTI価格は上昇しており、INPEXなどに買いが流入した。 ■高砂香料工業 <4914> 7,080円 +70 円 (+1.0%) 本日終値 高砂香料工業<4914>が堅調推移。同社は1日の取引終了後、神奈川県鎌倉市の土地を取得したと発表した。中外製薬<4519>との不動産売買契約書に基づくもので、取得は6月30日付。新たな研究所の建設を目的とし、取引価格は固定資産の取得に関する適時開示軽微基準の範囲内としている。発表を手掛かり視した買いが株価を下支えしたようだ。土地面積は約3万2500平方メートル。26年3月期の業績に及ぼす影響は軽微なものとなるとしている。 ■IBJ <6071> 846円 +8 円 (+1.0%) 本日終値 IBJ<6071>は底堅い。1日取引終了後、6月の月次KPI(速報値)を発表した。結婚相談所数が前年同月比5.2%増だったほか、IBJ登録会員数が同7.2%増、新規入会者数が同5.7%増と堅調な内容だった。これが手掛かりとなった。 ■コメリ <8218> 2,927円 +24 円 (+0.8%) 本日終値 コメリ<8218>が底堅い。同社は1日、6月の月次売上動向を公表した。全既存店の売上高は前年同月比2.1%増。増収は2カ月連続で、伸び率は5月(0.6%)を上回っており、株価のサポート要因となったようだ。冷房用品や遮光用品が好調だったほか、熱中症対策の義務化によりファン付きウェアなどの販売が堅調に推移した。刈払機や除草剤、防虫・殺虫用品の販売も良好な状況となったという。全店ベースで売上高は3.4%増となった。 ■東芝テック <6588> 2,950円 +15 円 (+0.5%) 本日終値 東芝テック<6588>が反発した。同社と東芝データ(東京都港区)は2日、電通グループ<4324>子会社の電通とともに、電子レシートサービス「スマートレシート」などを活用した「リワードキャンペーンに関する消費者受容実証プログラム」に関し、消費者の行動変容を属性ごとに把握するための追加検証を実施すると発表。これが株価の支援材料となったようだ。消費財メーカーの協力を得て、3日に開始する。広告・販促活動が購買行動に与える影響について定量的な把握を図る。 ■ゼンショHD <7550> 8,568円 -298 円 (-3.4%) 本日終値 ゼンショーホールディングス<7550>が6日ぶりに反落した。同社は1日、牛丼チェーン「すき家」の6月度の月次売上推移を発表。既存店の客数は前年同月比8.5%減となった。前年割れは4カ月連続となり、これを嫌気した売りが出たようだ。既存店の売上高は前年同月比で横ばい。全店ベースで売上高は1.2%増だった。 ■アークランズ <9842> 1,684円 -57 円 (-3.3%) 本日終値 アークランズ<9842>が続落し200日移動平均線を下抜けた。同社は1日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.5%増の815億2600万円、経常利益は同13.6%減の43億800万円だった。2ケタの経常減益で、通期計画に対する進捗率は約23%となっており、嫌気されたようだ。ホームセンターを展開する小売事業において、新規出店コストや人件費単価などが上昇し、利益を圧迫した。 ■アドバンテスト <6857> 10,425円 -340 円 (-3.2%) 本日終値 アドバンテスト<6857>が3日ぶり大幅反落したほか、ディスコ<6146>も下値模索の動きに転じるなど利益確定の売り圧力がにわかに高まっている。前日の米国株市場ではこれまで一貫して上値指向にあったエヌビディアが7日ぶり反落し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も同じく7日ぶりに反落した。これを受けて東京市場でもエヌビディアを主要顧客とするアドテストをはじめ、ここ物色人気が盛り上がっていた半導体製造装置大手メーカーに買い手控えムードが広がっている。 株探ニュース