話題株ピックアップ【昼刊】:三井海洋、オリコ、霞ヶ関C
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■三井海洋開発 <6269> 6,710円 +440 円 (+7.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 三井海洋開発<6269>が全般下げ相場に逆行し4連騰と気を吐いている。一時500円高、率にして8%の上昇で6700円台まで駆け上がり上場来高値を大幅更新した。日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国で構成される枠組み「クアッド」の外務大臣会合が前日に行われ、レアアースなどの重要鉱物資源分野のサプライチェーン構築で協力・推進することで一致したことが伝わっている。中国のレアアース輸出規制強化などを背景にレアアース確保に向けた政治的な動きが強まるなか、東京市場でも関連銘柄に物色の矛先が向いている。そのなか、浮体式の原油・ガス生産貯蔵設備で国内唯一の企業として世界的にも高実績を誇る同社は、海外機関投資家などからも注目度が高まっているもようだ。 ■オリコ <8585> 1,021円 +45 円 (+4.6%) 11:30現在 オリエントコーポレーション<8585>が大幅高。アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が1日の取引終了後、オリコの株式について新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は5.23%となっている。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は6月24日。 ■霞ヶ関キャピタル <3498> 14,570円 +570 円 (+4.1%) 11:30現在 霞ヶ関キャピタル<3498>が全般相場下落のなか反発している。SMBC日興証券が1日付で同社の投資評価を「1(強気)」、目標株価を2万円でカバレッジを開始しており、これを材料視する買いが入っているようだ。レポートでは、資金回収が速いビジネスモデルにより、他社より高い成長率を維持することが可能であると評価。今後仕入れの実績が確認されれば、徐々に株式市場の目線は来期の業績に焦点が当たるとみており、同証券の予想EPSに対して現在の株価水準は魅力的としている。 ■青山財産ネットワークス <8929> 1,804円 +58 円 (+3.3%) 11:30現在 青山財産ネットワークス<8929>が反発している。同社は2日午前10時、不動産共同所有システム(商品名ADVANTAGE CLUB)の新規商品の募集を開始すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。横浜元町エリアの物件を対象とする。募集開始日は9日。組合組成日は31日を予定する。 ■ワークマン <7564> 6,570円 +190 円 (+3.0%) 11:30現在 ワークマン<7564>が4日続伸し連日の年初来高値更新となっている。1日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比15.0%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇に伴い、ファンウエアが大幅に伸長したことに加えて、サマーカーゴパンツや半袖Tシャツ、冷感コンプレッションウェアなどの夏物衣料が売り上げを牽引。また、アームカバーやクールキャップなどの防暑小物も好調に推移した。なお、全店売上高は同19.9%増だった。 ■JR東日本 <9020> 3,191円 +61 円 (+2.0%) 11:30現在 JR東日本<9020>が5日続伸している。同社は1日取引終了後、新たなグループ経営ビジョン「勇翔2034」を策定したと発表。最終年度となる32年3月期の連結営業利益目標を7000億円程度(25年3月期実績は3767億8600万円)としていることが買い手掛かりとなっているようだ。32年3月期の連結売上高は4兆円超(同2兆8875億5300万円)を目指す。コングロマリット・プレミアムを生み出し、グループの企業価値を最大化するため、M&Aなどの資本戦略を進めるほか、経営環境に応じた最適な資本関係を追求するとしている。 ■関西電力 <9503> 1,753.5円 +15.5 円 (+0.9%) 11:30現在 関西電力<9503>が5日続伸。2日付の日本経済新聞朝刊が「関西電力はグループで変電所や送電線の新増設に1500億円超を投資する」と報じた。中長期的な収益貢献を期待した買いを誘ったようだ。記事によると、データセンターの新増設ラッシュが見込まれるなか、電力需要の急増をにらみ、関西電力の子会社が2026年以降、西大阪変電所(大阪府箕面市)や新生駒変電所(奈良県生駒市)など計4カ所を増強するという。なお、前日には読売新聞オンラインが、東京電力ホールディングス<9501>が27年度にもデータセンター事業に本格参入すると伝えた。1日に急騰した東電HDは、きょうは利益確定売りが優勢となっている。 ■INPEX <1605> 2,014円 +15 円 (+0.8%) 11:30現在 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>はしっかり。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比0.34ドル高の1バレル=65.45ドルに上昇。米6月ISM製造業景況感指数は49.0と市場予想(48.6)を上回った。また、中国の6月財新製造業PMIも50.4と堅調だった。米中景気の底堅さを背景にWTI価格は上昇しており、INPEXなどに買いが流入している。 ■IBJ <6071> 839円 +1 円 (+0.1%) 11:30現在 IBJ<6071>は底堅い。1日取引終了後、6月の月次KPI(速報値)を発表した。結婚相談所数が前年同月比5.2%増だったほか、IBJ登録会員数が同7.2%増、新規入会者数が同5.7%増と堅調な内容だった。これが手掛かりとなっている。 ■アドバンテスト <6857> 10,340円 -425 円 (-4.0%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>が3日ぶり大幅反落したほか、ディスコ<6146>も下値模索の動きに転じるなど利益確定の売り圧力がにわかに高まっている。前日の米国株市場ではこれまで一貫して上値指向にあったエヌビディアが7日ぶり反落し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も同じく7日ぶりに反落した。これを受けて東京市場でもエヌビディアを主要顧客とするアドテストをはじめ、ここ物色人気が盛り上がっていた半導体製造装置大手メーカーに買い手控えムードが広がっている。 ■アークランズ <9842> 1,679円 -62 円 (-3.6%) 11:30現在 アークランズ<9842>が続落し200日移動平均線を下抜けた。同社は1日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.5%増の815億2600万円、経常利益は同13.6%減の43億800万円だった。2ケタの経常減益で、通期計画に対する進捗率は約23%となっており、嫌気されたようだ。ホームセンターを展開する小売事業において、新規出店コストや人件費単価などが上昇し、利益を圧迫した。 ■三越伊勢丹 <3099> 2,118.5円 -48.5 円 (-2.2%) 11:30現在 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が3日続落している。同社は1日、国内百貨店事業の6月の売上速報を開示。三越伊勢丹の店舗合計では前年同月比9.1%減となった。2カ月連続で前年を下回ったほか、減収率は5月の2.3%を上回っており、低調な内容との受け止めから売りがかさんだようだ。伊勢丹新宿本店(店頭)は10.6%減、三越日本橋本店(店頭)は4.7%減、三越銀座店は11.5%減となった。グループ百貨店の事業会社をあわせた合計では9.2%減となった。 ■ノイル <4893> 214円 +50 円 (+30.5%) ストップ高 11:30現在 ノイルイミューン・バイオテック<4893>は反発。1日取引終了後、「令和7年度やまぐち再生医療等実用化・産業化推進補助金事業」で、同社が応募した「次世代型免疫強化技術を搭載したCAR-T細胞療法による世界初固形腫瘍治療の社会実装及び研究開発広域連携拠点の形成」について事業採択されたと発表した。事業期間は最長3年間(2027年度まで)で、補助上限は3000万円/年。これが材料視されている。 ■いつも <7694> 670円 +100 円 (+17.5%) ストップ高 11:30現在 いつも<7694>がストップ高に買われている。1日の取引終了後、TikTok Shop支援サービスを開始すると発表しており、これが好材料視されているようだ。ショート動画プラットフォーム「TikTok」上で展開されるeコマースサービス「TikTok Shop」が日本で本格展開を開始したことを受け、出店企業向け総合支援とソーシャルコマース特化クリエイター支援を組み合わせたワンストップサービスを提供する。あわせて、TikTok Shopのパートナー資格をすべて取得したことも明らかにしている。 ■ETSグループ <253A> 803円 +81 円 (+11.2%) 11:30現在 ETSグループ<253A>がマドを開け急騰、年初来高値を大幅更新した。同社は電気工事や建物管理事業などを主力展開する。25年9月期は大幅増収ながら営業減益を見込んでいるが、足もとデータセンター関連の案件が好調で26年9月期は再び利益成長局面に回帰しそうだ。データセンター建設需要は引き続き活発で、直近では東京電力ホールディングス<9501>が27年度にもデータセンター事業に本格参入する計画にあることが報じられ、物色人気化した。また、きょうは関西電力<9503>がデータセンター建設ラッシュを背景とした電力需要の急増に備え、送電網に1500億円投資することが伝わり株価が刺激されている。データセンター周辺で話題が相次ぐなか、ETS・Gも同関連の穴株として投資マネーの食指を動かした格好だ。 ●ストップ高銘柄 ソフトマックス <3671> 400円 +80 円 (+25.0%) ストップ高 11:30現在 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 クボテック <7709> 243円 -80 円 (-24.8%) ストップ安 11:30現在 ACSL <6232> 1,187円 -300 円 (-20.2%) ストップ安 11:30現在 フジタコーポレーション <3370> 470円 -100 円 (-17.5%) ストップ安 11:30現在 以上、3銘柄 株探ニュース