前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■スターマイカ <2975> 935円 (-56円、-5.7%) 東証プライムの下落率6位。スター・マイカ・ホールディングス <2975> [東証P]が3日ぶり急反落。フシ目の1000円大台回復を目前に下値を探る動きとなった。同社は区分所有の分譲中古マンションの売買を手掛ける。入居者退去後に改装して資産価値を高めて販売するリノベマンション事業を主力に業績は会社側想定を上回る好調で推移している。同社が30日取引終了後に発表した25年11月期上期(24年12月-25年5月)決算は営業利益が前年同期比40%増の40億1700万円と大幅な伸びを達成、対通期進捗率も63%に達した。しかし、株式需給面ではネガティブな思惑も出ていた。市場関係者からは「三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が6月30日付で提出した変更報告書でグループ共同保有でのスターマイカ株式保有株比率が6.10%から4.18%に急低下しており、大口の売り圧力をネガティブ視する動きがあるようだ」(準大手証券ストラテジスト)という声が聞かれた。 ■ひろぎんHD <7337> 1,163円 (-44円、-3.7%) ひろぎんホールディングス <7337> [東証P]が続落。6月30日の取引終了後、1086万7900株の売り出しとオーバーアロットメントによる最大150万株の売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。売出価格は7月8日から11日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。同社が目指す株主構成の構築を企図しているという。 ■アダストリア <2685> 2,929円 (-52円、-1.7%) アダストリア <2685> [東証P]が続落。6月30日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高774億6400万円(前年同期比4.7%増)、営業利益56億300万円(同6.8%減)、純利益43億7400万円(同0.7%減)と増収減益となったことが嫌気された。主力のアパレル・雑貨関連事業で、4月の低気温による一時的な減速があったものの、その後の気温上昇により、カジュアルファッション需要が底堅く推移。また、トゥデイズスペシャルとジョージズの2ブランドが前年7月にグループ入りしたことも寄与し、売上高は第1四半期として過去最高を記録した。一方で、旗艦店の出店やブランド認知向上のための戦略費用として広告宣伝費・設備費が増加し利益を圧迫した。26年2月期通期業績予想については、会社側では第1四半期の販管費全体では計画範囲内でコントロールできているとしており、売上高3050億円(前期比4.1%増)、営業利益190億円(同22.5%増)、純利益124億円(同29.0%増)の従来見通しを据え置いた。 ※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース