株価指数先物【引け後】 リバランスからNTショートにシフト
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大阪9月限 日経225先物 39890 -550 (-1.36%) TOPIX先物 2828.0 -27.5 (-0.96%) 日経225先物(6月限)は前日比550円安の3万9890円で取引を終了。寄り付きは4万0250円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万0295円)にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まった。現物の寄り付き時に4万0360円まで下げ幅を縮めたものの、利食いに伴うロングの解消が優勢となり、前場終盤にかけて4万0020円まで下げ幅を広げた。 ランチタイムでは4万0020円~4万0120円処で保ち合い、午後の取引開始直後に3万9980円と4万円の大台を割り込んだ。その後中盤にかけて4万0170円まで下げ幅を縮める場面もみられたが、終盤にかけて下へのバイアスが強まり、3万9900円~3万9980円での保ち合いを経て3万9890円と本日の安値で終えた。 日経225先物は前日までの6営業日で2000円超上昇したこともあり、過熱感が警戒されロング解消に向かわせたようだ。為替市場では円相場が1ドル=143円台半ばと円高に振れたことも影響したほか、日米通商交渉を巡る不透明感なども短期的なショートを誘う形になったのだろう。 過熱を冷ます調整の範囲とはいえ、後場中盤からの弱い値動きによってボリンジャーバンドの+2σ(4万0050円)を割り込んできたことで、押し目待ち狙いのロングも手控えられそうだ。+2σはナイトセッションで4万0170円、+1σは3万9350円まで上昇しており、+1σが意識されやすい。 円相場は現在一時1ドル=142円台と円高に振れる場面もみられており、ショートが入りやすいところである。節目の3万9500円辺りを目先のボトムとした押し目狙いのロング対応としつつも、+1σ水準まで下げてくることも意識しておきたい。また、足もとでバンドが拡大しているためトレンドが出やすく、いったん下へのバイアスが強まると、25日移動平均線(3万8530円)や-1σ(3万7710円)などもターゲットになりそうだ。 4日の米国は独立記念日の祝日で休場になるため、週末にかけて海外勢のフローが減少するほか、翌週に相互関税の一時停止期限を控え、ヘッジ対応のショートの動きも警戒しておきたいところだろう。 NT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。一時14.09倍に低下する場面もみられており、+2σ(14.16倍)を下回っての推移となった。日経平均株価が4万円の大台を割り込んできたことで、NTロングの巻き戻しが強まる可能性がある。そのため、目先的にはNTショートによるスプレッド狙いが入りそうだ。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万2891枚、ソシエテジェネラル証券が1万4882枚、サスケハナ・ホンコンが3934枚、JPモルガン証券が3877枚、SBI証券が3030枚、野村証券が2895枚、バークレイズ証券が2445枚、ゴールドマン証券が2368枚、シティグループ証券が2078枚、モルガンMUFG証券が1797枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万7869枚、ソシエテジェネラル証券が2万4415枚、バークレイズ証券が8119枚、モルガンMUFG証券が7780枚、JPモルガン証券が5539枚、ゴールドマン証券が4233枚、ビーオブエー証券が3356枚、サスケハナ・ホンコンが1664枚、ドイツ証券が1313枚、みずほ証券が1168枚だった。 株探ニュース