話題株ピックアップ【夕刊】(1):千葉興、象印、東電HD
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■千葉興業銀行 <8337> 1,493円 +300 円 (+25.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ 千葉興業銀行<8337>がストップ高。NHKが1日正午すぎ、千葉銀行<8331>と千葉興が経営統合をする方向で調整を進めていることが分かったと報じた。千葉銀は千葉興の筆頭株主となっていたが、完全子会社化も含めて千葉興と経営統合をする方向で調整を進め、営業基盤の拡大などを狙うとしている。千葉興に対しては、報道を材料視した買い注文が集まった。千葉銀は今年3月、地銀株に投資するありあけキャピタルから千葉興の株式を取得していた。 ■象印マホービン <7965> 1,637円 +300 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位 象印マホービン<7965>が急反発。6月30日の取引終了後、25年11月期の連結業績予想について、売上高を895億円から900億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を57億5000万円から70億円(同17.5%増)へ、純利益を42億5000万円から48億円(同25.7%減)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各20円の年40円から中間30円・期末34円の年64円へ引き上げたことが好感された。国内で炊飯器の最上位機種である圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」を中心に、圧力IH炊飯ジャーや生活家電製品の加湿器などが好調に推移していることが牽引。また、円安による輸入コストの上昇に対する価格転嫁を進めたことも利益の増加に寄与する。同時に発表した5月中間期決算は、売上高501億3200万円(前年同期比5.4%増)、営業利益48億7000万円(同11.4%増)、純利益34億200万円(同29.6%減)だった。国内で調理家電製品や生活家電製品が順調に推移し営業増益となったが、前年に物流倉庫移転に伴う土地・建物の売却益を計上した反動で最終利益は減益となった。 ■日本コンセプト <9386> 2,731円 +500 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位 日本コンセプト<9386>がストップ高。同社は6月30日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、プライベートエクイティ投資会社のJ-STAR(東京都千代田区)のファンドにより株式取得を目的に設立された企業を通じ、日本コンセプに対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。非公開化を目指す。買付価格は1株3060円。日本コンセプの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は522万3400株で、上限は設定しない。買付期間は7月1日から8月13日。TOB成立後、所定の手続きを経て、日本コンセプは上場廃止となる見通し。日本コンセプはTOBに賛同の意見を表明し、株主に対し応募を推奨した。東京証券取引所は30日、日本コンセプを監理銘柄(確認中)に指定した。 ■東洋エンジニアリング <6330> 914円 +135 円 (+17.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 東洋エンジニアリング<6330>が続急伸。この日朝の日本経済新聞電子版で、「海洋研究開発機構(JAMSTEC)は2026年1月に南鳥島沖でレアアース(希土類)試験掘削を始める」と報じられたことを受けて、レアアース泥を回収するシステムの技術開発を行う同社が関連銘柄として思惑的な買いを集めたもよう。また、午後1時過ぎには、独自技術を活用した回収CO2と電気分解による水素からのメタノール合成実証プラントにおいて、ファーストドロップ(製品仕様を満たした最初の生成物)を達成したと発表しており、これも好材料視されたようだ。 ■東電HD <9501> 528円 +47.9 円 (+10.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 東京電力ホールディングス<9501>が大幅高で4連騰。500円台に乗せて年初来高値を連日で更新した。柏崎刈羽原発の再稼働の期待などを背景にこのところ同社株には上昇圧力が掛かっていた。更に読売新聞オンラインは1日、「東京電力ホールディングス(HD)は、2027年度にもデータセンター(DC)事業に本格参入する」と報道。独自の省エネ技術を開発し、空調などの消費電力を従来の4分の1に抑え、新たな収益の柱に育てるという。報道を材料視した買いが入り、株価水準の一段の切り上げにつながったようだ。 ■ネットプロ <7383> 651円 +46 円 (+7.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 ネットプロテクションズホールディングス<7383>が後場一段高で新値追い。同社はきょう、ノーリツ<5943>子会社のノーリツリビングクリエイトに、自社の後払い決済サービス「NP後払いair」の提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。NP後払いairは、水道・ガスの修理、ハウスクリーニング、住設機器の設置・修理など訪問型の役務サービスで使用できる後払い決済サービス。利用者はサービスを受けた後日に代金を支払うことができるため、当日の現金準備が不要となる。 ■Liberaware <218A> 1,718円 +101 円 (+6.3%) 本日終値 Liberaware<218A>が続騰。同社は1日午前11時、自動車の電動化設備などを手掛ける新明工業(愛知県豊田市)とともに、屋内外点検におけるドローン技術の社会実装などを目的とした業務提携の覚書を同日付で締結したと発表。これを材料視した買いが入り、株価を押し上げたようだ。リベラウェアは小型ドローン「IBIS(アイビス)」を活用した点検サービスとともに、営業支援や技術ノウハウを新明工業に提供。「IBIS専用車両」の早期実用化に向けたプロトタイプの開発なども進める。 ■しまむら <8227> 10,720円 +600 円 (+5.9%) 本日終値 しまむら<8227>が4連騰で上値指向を継続、1万円大台を固める動きに入った。同社が前日取引終了後に発表した26年2月期第1四半期(25年3~5月)決算は営業利益が前年同期比5%増の153億1100万円だった。客数は横ばいだったものの、高価格帯のプライベートブランド(PB)商品などの売り上げが伸び全体業績に貢献した。6月25~29日にかけては「しまむら超サプライズセール」を開催し集客に努めるなどしており、夏場の客足にも期待が募っている。株価は5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを絡め前日まで3連続陽線を形成中で、株主還元強化への期待なども背景に一段の上値を目指す展開となっている。 ■Genky <9267> 3,965円 +150 円 (+3.9%) 本日終値 Genky DrugStores<9267>が4連騰で新値追い。同社は6月30日の取引終了後、6月度の月次営業速報(20日締め)を発表。既存店売上高は前年同月比2.9%増と増収基調を維持した。増収率は5月の1.5%を上回っており、評価されたようだ。既存店の客数は2.2%増、客単価は0.7%増だった。全店ベースで売上高は10.1%増と2ケタの伸びとなった。 ■SBSホールディングス <2384> 2,999円 +95 円 (+3.3%) 本日終値 SBSホールディングス<2384>は5日続伸。6月30日取引終了後、ブリヂストン<5108>傘下のブリヂストン物流の普通株式を66.6%取得し、連結子会社化すると発表した。これにより、ブリヂストン物流がブリヂストングループとその主要取引先との良好な関係を維持しつつ、SBSグループが保有するインフラ・ノウハウの共有、物流業務の協業とシナジー追及によって、より付加価値の高い総合的な物流サービスを提供できる体制を整えていく。株式取得日は10月1日。 株探ニュース