話題株ピックアップ【昼刊】:象印、しまむら、SBSHD
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■象印マホービン <7965> 1,637円 +300 円 (+22.4%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ 象印マホービン<7965>が急反発。6月30日の取引終了後、25年11月期の連結業績予想について、売上高を895億円から900億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を57億5000万円から70億円(同17.5%増)へ、純利益を42億5000万円から48億円(同25.7%減)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各20円の年40円から中間30円・期末34円の年64円へ引き上げたことが好感されている。国内で炊飯器の最上位機種である圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」を中心に、圧力IH炊飯ジャーや生活家電製品の加湿器などが好調に推移していることが牽引。また、円安による輸入コストの上昇に対する価格転嫁を進めたことも利益の増加に寄与する。同時に発表した5月中間期決算は、売上高501億3200万円(前年同期比5.4%増)、営業利益48億7000万円(同11.4%増)、純利益34億200万円(同29.6%減)だった。国内で調理家電製品や生活家電製品が順調に推移し営業増益となったが、前年に物流倉庫移転に伴う土地・建物の売却益を計上した反動で最終利益は減益となった。 ■しまむら <8227> 10,700円 +580 円 (+5.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位 しまむら<8227>が4連騰で上値指向を継続、1万円大台を固める動きに入った。同社が前日取引終了後に発表した26年2月期第1四半期(25年3~5月)決算は営業利益が前年同期比5%増の153億1100万円だった。客数は横ばいだったものの、高価格帯のプライベートブランド(PB)商品などの売り上げが伸び全体業績に貢献した。6月25~29日にかけては「しまむら超サプライズセール」を開催し集客に努めるなどしており、夏場の客足にも期待が募っている。株価は5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを絡め前日まで3連続陽線を形成中で、株主還元強化への期待なども背景に一段の上値を目指す展開となっている。 ■SBSホールディングス <2384> 3,020円 +116 円 (+4.0%) 11:30現在 SBSホールディングス<2384>は5日続伸。6月30日取引終了後、ブリヂストン<5108>傘下のブリヂストン物流の普通株式を66.6%取得し、連結子会社化すると発表した。これにより、ブリヂストン物流がブリヂストングループとその主要取引先との良好な関係を維持しつつ、SBSグループが保有するインフラ・ノウハウの共有、物流業務の協業とシナジー追及によって、より付加価値の高い総合的な物流サービスを提供できる体制を整えていく。株式取得日は10月1日。これが好感されている。 ■Genky <9267> 3,960円 +145 円 (+3.8%) 11:30現在 Genky DrugStores<9267>が4連騰で新値追いとなっている。同社は6月30日の取引終了後、6月度の月次営業速報(20日締め)を発表。既存店売上高は前年同月比2.9%増と増収基調を維持した。増収率は5月の1.5%を上回っており、評価されたようだ。既存店の客数は2.2%増、客単価は0.7%増だった。全店ベースで売上高は10.1%増と2ケタの伸びとなった。 ■東電HD <9501> 498.1円 +18 円 (+3.8%) 11:30現在 東京電力ホールディングス<9501>が大幅高で4連騰。500円台に乗せて年初来高値を連日で更新した。柏崎刈羽原発の再稼働の期待などを背景にこのところ同社株には上昇圧力が掛かっていた。更に読売新聞オンラインは1日、「東京電力ホールディングス(HD)は、2027年度にもデータセンター(DC)事業に本格参入する」と報道。独自の省エネ技術を開発し、空調などの消費電力を従来の4分の1に抑え、新たな収益の柱に育てるという。報道を材料視した買いが入り、株価水準の一段の切り上げにつながったようだ。 ■キーコーヒー <2594> 1,969円 +10 円 (+0.5%) 11:30現在 キーコーヒー<2594>が4日続伸している。6月30日の取引終了後、京都市を中心に9店舗の喫茶店などを運営するイノダコーヒ(京都市中京区)株式の94.2%を7月30日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。両社は21年に業務提携し、キーコーヒーが家庭用市場で「京都イノダコーヒ」ブランドのコーヒーを販売しているほか、今年4月にはイノダコーヒとコラボレーションした直営ショップを九州で展開している。イノダコーヒが80年以上にわたり「喫茶文化」を継承し続けていることから、今回の子会社化によりコーヒー業界におけるプレゼンス向上や企業価値向上が期待されている。なお、取得価額は非開示としており、また26年3月期業績への影響は軽微としている。 ■LINEヤフー <4689> 532.2円 +1.8 円 (+0.3%) 11:30現在 LINEヤフー<4689>が4日続伸している。6月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。上限を6340万株(自己株式を除く発行済み株数の0.89%)、または385億円としており、取得期間は7月1日から9月30日まで。なお、これにより取得した全自社株は10月31日付で消却する。 ■日本コンセプト <9386> 2,731円 +500 円 (+22.4%) ストップ高買い気配 11:30現在 日本コンセプト<9386>がストップ高カイ気配。同社は6月30日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、プライベートエクイティ投資会社のJ-STAR(東京都千代田区)のファンドにより株式取得を目的に設立された企業を通じ、日本コンセプに対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。非公開化を目指す。買付価格は1株3060円。日本コンセプの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買付予定数の下限は522万3400株で、上限は設定しない。買付期間は7月1日から8月13日。TOB成立後、所定の手続きを経て、日本コンセプは上場廃止となる見通し。日本コンセプはTOBに賛同の意見を表明し、株主に対し応募を推奨した。東京証券取引所は30日、日本コンセプを監理銘柄(確認中)に指定した。 ■スターマイカ <2975> 938円 -53 円 (-5.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位 スター・マイカ・ホールディングス<2975>が大幅反落。フシ目の1000円大台回復を目前に下値を探る動きとなった。同社は区分所有の分譲中古マンションの売買を手掛ける。入居者退去後に改装して資産価値を高めて販売するリノベマンション事業を主力に業績は会社側想定を上回る好調で推移している。同社が前日取引終了後に発表した25年11月期上期(24年12月~25年5月)決算は営業利益が前年同期比40%増の40億1700万円と大幅な伸びを達成、対通期進捗率も63%に達した。しかし、株式需給面ではネガティブな思惑も出ている。市場関係者からは「三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が6月30日付で提出した変更報告書でグループ共同保有でのスターマイカ株式保有株比率が6.10%から4.18%に急低下しており、大口の売り圧力をネガティブ視する動きがあるようだ」(準大手証券ストラテジスト)という声が聞かれた。 ■ひろぎんHD <7337> 1,161円 -46 円 (-3.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率6位 ひろぎんホールディングス<7337>が続落している。6月30日の取引終了後、1086万7900株の売り出しとオーバーアロットメントによる最大150万株の売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いているようだ。売出価格は7月8日から11日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。同社が目指す株主構成の構築を企図しているという。 ■Jフロント <3086> 1,933.5円 -29.5 円 (-1.5%) 11:30現在 J.フロント リテイリング<3086>は続落。6月30日取引終了後に3~5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比9.2%増の1108億200万円、最終利益は同7.4%減の104億8300万円だった。ショッピングセンター事業やデベロッパー事業が好調に推移したものの、百貨店事業の免税売上高が前年実績に対して大きく減少した。光熱水費など各種費用が増加した影響もあった。最終減益となったことが嫌気されている。 ■KOZOHD <9973> 46円 +23 円 (+100.0%) 11:30現在 KOZOホールディングス<9973>が大幅高で、新値追いとなっている。同社は6月30日取引終了後、子会社の小僧寿しが資本・業務提携先である英国の日本食品企業ジャパン・センター・グループとフランチャイズ契約を締結し、同国で小僧寿し事業の展開を図ることで合意したと発表。これが材料視されているようだ。第1弾として、ジャパン・センター・グループが運営するスーパーマーケット「Japan Centre」(ロンドン・ウエストエンド所在)内及び、「Ichiba」(ロンドン・ウェストフィールド所在)内で小僧寿しの販売を開始。この出店を踏まえて同社は今後、英国における出店戦略を構築するとしている。 ■ソフトマックス <3671> 320円 +80 円 (+33.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 ソフトマックス<3671>はストップ高カイ気配。同社はWeb型電子カルテを主力に医療情報システムを手掛けるが、前日取引終了後に医療情報の標準化や流通を推進するHEMILLIONS(東京都港区)及びソフトバンク<9434>と医療分野における生成AI技術の社会実装に向けて共同検討を開始することを発表した。これが材料視される形で投資マネーを呼び込んでいる。同社株は6月27日から株式4分割後の株価で取引されており、時価は200円台と値ごろ感が漂い、個人投資家も参戦しやすくなっている。 ■モブキャスト <3664> 54円 +10 円 (+22.7%) 11:30現在 モブキャストホールディングス<3664>が大幅高となっている。同社はきょう午前10時ごろ、社会課題の解決と企業成長の両立を目指す新たなM&A戦略「SIAP(Social Impact Acceleration Program)」構想を発表。これが株価を刺激しているようだ。これは、社会的意義と経済性の両立を掲げる企業と連携し、モブキャストのネットワークやIP(知的財産権)創出力の相乗効果を通じて、持続的な成長を実現することを目指すもの。現在、複数の企業と初期段階の対話を進めており、今後パートナーシップの締結に向けた協議を段階的に進めるとしている。 ●ストップ高銘柄 レント <372A> 6,340円 +1,000 円 (+18.7%) ストップ高 11:30現在 インフォメティス <281A> 1,040円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 11:30現在 フジタコーポレーション <3370> 570円 +80 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在 など、6銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース