本日注目すべき【好決算】銘柄 象印、ピックルス、スターマイカ (30日引け後 発表分)
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6月30日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 象印 <7965> [東証P] ★今期経常を一転1%増益に上方修正、配当も24円増額 ◆25年11月期の連結経常利益を従来予想の64.5億円→75億円に16.3%上方修正。従来の減益予想から一転して1.3%増益見通しとなった。国内で最上位機種の「炎舞炊き」を中心に圧力IH炊飯ジャーや加湿器などが好調に推移しているほか、円安による輸入コスト上昇分の価格転嫁を進めたことを織り込んだ。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の40円→64円(前期は40円)に大幅増額修正した。年間配当利回りは4.79%に上昇。 併せて、発行済み株式数の4.42%にあたる290万株または34億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 ピックルス <2935> [東証P] ★3-5月期(1Q)経常は22%増益で着地 ◆26年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比21.9%増の6.3億円に伸びて着地。消費者の節約志向の影響はあったものの、コンビニエンスストアが実施したキャンペーン効果などで増収を確保した。製品価格の改定や生産効率化に加え、高騰した野菜の価格が落ち着いたことも増益につながった。 上期計画の9.5億円に対する進捗率は66.5%に達しており、業績上振れが期待される。 スターマイカ <2975> [東証P] ★上期経常は47%増益で上振れ着地 ◆25年11月期上期(24年12月-25年5月)の連結経常利益は前年同期比47.1%増の35.4億円に拡大し、従来予想の28.7億円を上回って着地。リノベマンション事業で利益率の高いオーナーチェンジ物件(賃借人が居住中である物件)の販売戸数が増加したことに加え、高価格帯の空室物件を売却したことが収益を牽引した。 通期計画の49.8億円に対する進捗率は71.3%に達しており、業績上振れが期待される。 アイリッジ <3917> [東証G] ★今期最終は62倍増で4期ぶり最高益更新へ ◆非開示だった26年3月期の連結最終利益は前期比62倍の8億円と4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。子会社フィノバレーの株式売却に伴い、売却益約9億円が発生することが最終利益を押し上げる。 スカラ <4845> [東証P] ★今期最終を59%上方修正、配当も0.5円増額 ◆25年6月期の連結最終損益を従来予想の3.4億円の黒字→5.4億円の黒字(前期は28.8億円の赤字)に58.8%上方修正した。固定費削減や不採算事業の縮小といった事業構造改革が進み、採算が想定より上向く。 併せて、年間配当を従来計画の16円→16.5円(前期は37.5円)に増額修正した。 日精樹脂 <6293> [東証P] ★今期経常は2.6倍増益、2円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比6.9%増の3億4300万円と従来予想の11.5億円を大幅に下回って着地。続く26年3月期は前期比2.6倍の9億円に急拡大する見通しとなった。前期下振れは決算業務の実施過程において、為替レートの適用相違などの誤謬に伴う修正を反映したことが背景。今期はグローバル経営の強化やDX技術を駆使した製品の進化、生産体制の強化や内製化によるコストダウンなどに注力する方針。 併せて、今期の年間配当は前期比2円増の37円に増配する方針とした。 そのほか、28年3月期に営業利益30億円(26年3月期計画は10億円)を目指す中期経営計画を発表。 株探ニュース