前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■三陽商 <8011>  2,606円 (-363円、-12.2%)

 東証プライムの下落率トップ。三陽商会 <8011> [東証P]が3日ぶり急反落。30日午前11時ごろに発表した第1四半期(3-5月)連結決算で、売上高145億800万円(前年同期比5.7%減)、営業利益3600万円(同95.1%減)、純利益3600万円(同93.8%減)と大幅営業減益となったことが嫌気された。消費マインドの冷え込みやインバウンド消費の減速などアパレル・ファッション業界の市況悪化の影響を受けて売上高が減少した。また、売上高低下に伴う在庫超過を回避するためにセール販売を強化したことでプロパー販売比率が低下し、粗利率が悪化したことも響いた。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高625億円(前期比3.3%増)、営業利益33億円(同21.5%増)、純利益41億円(同2.3%増)の従来見通しを据え置いた。

■日本オラクル <4716>  17,185円 (-620円、-3.5%)

 日本オラクル <4716> [東証S]が5日ぶり大幅反落。前週末27日取引終了後に発表した25年5月期単独決算は、売上高が前の期比7.8%増の2635億1000万円、営業利益が同8.8%増の868億3200万円だった。企業の底堅いIT投資が引き続き追い風となった。続く26年5月期については6.0~10.0%増収を見込んだ。配当予想は未定(前期190円)とした。

■パソナG <2168>  2,238円 (-67円、-2.9%)

 パソナグループ <2168> [東証P]が5日ぶり反落。同社は前週末27日の取引終了後、25年5月期の連結業績に関し、売上高が計画を108億円下回る3092億円、営業損益が従来予想の17億円の黒字に対し、12億5000万円の赤字で着地したようだと発表。予想を下振れしたことを嫌気した売りが先行したものの、5日移動平均線近辺で下げ渋り、押し目買いに支えられる形となった。最終赤字は従来の見通しの43億円から86億5000万円に拡大する。ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)需要の新規獲得を進めたものの、案件獲得が想定よりも伸びなかった。大阪・関西万博関連での追加費用に関する特別損失の発生も響く。アウトソーシングセグメントを含む前の期の水準と比べて、前期の売上高は13%減。前の期の営業損益は同水準で67億9400万円の黒字、最終損益は958億9100万円の黒字だった。同セグメントは子会社の株式の売却に伴い前期に廃止している。

※30日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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