株価指数先物【引け後】 4万円近辺では押し目待ち狙いのロング対応
投稿:
大阪9月限 日経225先物 40180 +680 (+1.72%) TOPIX先物 2847.0 +44.5 (+1.58%) 日経225先物(9月限)は前日680円高の4万0180円と1月27日以来の4万円の大台を回復して取引を終了。寄り付きは3万9890円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9745円)を上回り、買いが先行して始まった。寄り付きを安値に上へのバイアスが強まり、現物の寄り付き時には4万円の大台を回復。さらにショートカバーを誘う形となり、前場終盤にかけて4万0250円まで上げ幅を広げた。 ランチタイムで4万0180円~4万0220円辺りでの底堅さがみられるなか、午後に入り4万0290円まで買われた。終盤にかけては持ち高調整とみられるロング解消の動きが入り、4万0060円まで上げ幅を縮めたが、引け間際に買い戻され、4万0180円で終えている。 前日に上場来高値を更新したアドバンテスト<6857>[東証P]は利食いから上げ一服となったが、東京エレクトロン<8035>[東証P]、ファーストリテイリング<9983>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引した。 日経225先物はボリンジャーバンドの+3σ(4万0170円)を上回っての推移をみせており、過熱感が警戒されやすいところだが、1月27日につけた4万0300円に接近してきたため、ショートを仕掛けにくくさせた。一方で、高値に接近するなかでショートカバーが入りやすい需給状況だったようだ。 また、ナイトセッションで+2σは3万9810円、+3σは4万0540円に切り上がっている。バンドが急拡大していることで、ピーク感にはつながらない面もある。+2σと+3σとのレンジ内での推移が継続する可能性が意識されやすく、4万円近辺では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせそうである。4万円を割り込んだとしても、+2σ水準での底堅さがみられよう。 もっとも、配当再投資に伴う需給要因は一巡したと考えられるほか、足もとでショートカバーの動きを強めているハイテク株の持続性を見極める必要はあるだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万9500円~4万0500円辺りのレンジを想定しておきたい。 NT倍率は先物中心限月で14.11倍に上昇した。一時14.16倍まで上昇する場面もあったが、+3σに接近するなかでリバランスが入りやすいところだろう。上向きのトレンドを形成しており、1月23日につけた14.54倍辺りがターゲットになりそうだが、+2σ(14.07倍)を割り込んでくるようだと、いったんNTロングを巻き戻す動きが強まる可能性がありそうだ。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万3194枚、ソシエテジェネラル証券が1万3824枚、JPモルガン証券が3742枚、サスケハナ・ホンコンが3306枚、野村証券が2468枚、バークレイズ証券が2329枚、ビーオブエー証券が1685枚、ゴールドマン証券が1599枚、みずほ証券が1517枚、SBI証券が1353枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万5730枚、ソシエテジェネラル証券が2万1776枚、バークレイズ証券が6925枚、JPモルガン証券が6696枚、モルガンMUFG証券が4095枚、野村証券が4047枚、ゴールドマン証券が3382枚、大和証券が2262枚、ビーオブエー証券が2236枚、みずほ証券が2145枚だった。 株探ニュース