パソナG、前期経常を一転赤字に下方修正
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パソナグループ <2168> [東証P] が6月27日大引け後(16:00)に業績修正を発表。25年5月期の連結経常損益を従来予想の20億円の黒字→4.5億円の赤字(前の期は71.5億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の連結経常損益も従来予想の18.1億円の黒字→6.3億円の赤字(前年同期は31.6億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 1.特別損失の計上当社は、2025年大阪・関西万博にパビリオン「PASONA NATUREVERSE」を出展し、身体・心・社会的な健康を実現するWell-beingな社会、そして誰もが心豊かにイキイキと活躍する真に豊かな社会のあり方を世界に向けて発信しております。当社パビリオンは開幕以来、人気のパビリオンとしてこれまで100万人近いご来場者にお越しいただいており、多くのマスメディアにも連日取り上げられております。閉会後は、当社パビリオンを兵庫県淡路島に移設することを予定しておりましたが、閉会後の移設及び使用が見込まれないもの等、臨時的に発生した費用について、当中間期に万博出展関連費用として2,571百万円を特別損失に計上いたしました。また当下期においては、中間期以降に発生した施設関連、運営関連等の費用を精査し、臨時的な費用を万博出展関連費用として特別損失に計上することとなり、当連結会計年度においては合計で約4,830百万円、個別決算においては約4,840百万円の万博出展関連費用を特別損失として計上する見込みとなりました。2.業績予想修正の理由当期は、前期に連結子会社の株式を売却したことにより、当連結会計年度の期首よりアウトソーシングセグメントを廃止したことに加えて、BPOソリューションにおいて大型受託案件がピークアウトしたことから、前期からは売上高が減収となる計画を見込んでおりました。こうした中で、需要が拡大する企業の生産性向上やDX推進に伴うBPO需要の新規獲得を進めたものの、期末にかけて案件の獲得が想定よりも伸びず、売上高が前回発表予想を下回る見込みとなりました。エキスパートソリューションにおいては、4月以降は派遣稼働者数が単月で前年を上回ったものの、前回発表予想には至らない見込みとなりました。これらの売上未達が影響し、利益面でも前回発表予想を下回る見込みとなりました。キャリアソリューションは期初計画を上回る見込みですが、再就職支援事業において就職決定期間が想定よりも伸びたことにより、前回発表予想に届かない見込みとなりました。これらの要因に加えて、前述の万博出展関連費用について特別損失を計上したことから、2025年5月期通期連結業績予想を修正いたします。