株価指数先物【寄り前】 過熱感を意識しつつも1月高値が射程に入る

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先物

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 39780 +280 (+0.70%)
TOPIX先物 2818.5 +16.0 (+0.57%) 
シカゴ日経平均先物 39745 +245
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウは2月下旬以来の高値となり、S&P500指数、ナスダック指数は最高値に迫った。中東情勢を巡る懸念が後退したことで投資家心理が改善し、主力株を中心に買いが広がった。前日に予想を上回る決算を発表したマイクロン・テクノロジーは年初来高値更新後に利益確定売りに押されたものの、AIの強い需要が業績の追い風になるとの見方から、半導体株の上昇が続いたほか、出遅れ感が意識されていた景気敏感株の一角も買われた。

 S&P500業種別指数はメディア、小売、銀行が上昇した一方で、不動産、食品・生活必需品小売、自動車・同部品の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ナイキ、キャタピラー、ゴールドマン・サックス・グループ、アマゾン・ドット・コム、ハネウェル・インターナショナルが買われた。半面、ウォルマート、メルク、シャーウィン・ウィリアムズ、アムジェンが軟調。

 シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比245円高の3万9745円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比30円安の3万9470円で始まった。その後は軟化し、米国市場の開始直後には3万9390円まで売られる場面もみられた。ただし、売り一巡後は終盤にかけて上へのバイアスが強まり、一時3万9810円まで買われて4万円の大台に迫る場面もあり、3万9780円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では取引時間中にS&P500指数、ナスダック指数が最高値に迫っており、リスク選好の動きが強まっている。出遅れ感のある景気敏感株への買い戻しもみられているため、東京市場においても先高期待が高まりそうだ。

 日経225先物はナイトセッションで、上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σ(3万9420円)を上回っての推移となり、+3σ(4万0020円)とのレンジでの値動きをみせた。+2σを上回り、+3σに接近してきたことで過熱感は警戒されやすいところである。4万円台回復となれば、いったん達成感が意識されてくるだろう。

 ただし、週足の+2σは4万0370円辺りに位置しており、1月27日につけた4万0300円が射程に入ってくるため、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。また、昨日は日経平均株価の上昇率が1%を超えた一方で、グロース250指数は1.8%の下落となるなど、インデックスに絡んだ海外勢の資金流入が強まり、大型株主導の動きが一段と強まる可能性がある。

 そのため、オプション権利行使価格の3万9500円から4万円のレンジを想定。ナイトセッションの終値水準での推移が続くようだと、3万9750円から4万0250円辺りに切り上がりそうだ。

 26日の米VIX指数は16.59(25日は16.76)に低下した。25日移動平均線(18.89)、200日線(19.67)を明確に下抜ける形状をみせており、6月11日につけた直近安値の16.23が射程に入っている。直近安値を割り込んでくると、次のターゲットは2月14日の安値14.74辺りが意識されてくるため、リスク選好に向かわせよう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。一時14.12倍まで上げており、2月下旬以来の14.00倍台に乗せてきた。+3σ(14.17倍)に接近しているほか、TOPIX型の出遅れ修正により、いったんはNTロングを巻き戻す動きも意識されてきそうだ。ただし、方向性としては200日線(14.04倍)、52週線(14.07倍)を上抜けたことでトレンドが強まりやすく、1月23日につけた14.54倍が意識されそうだ。

株探ニュース

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