話題株ピックアップ【夕刊】(3):メドピア、赤阪鉄、イメージM

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■メドピア <6095>  766円   +69 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 メドピア<6095>が急反発し年初来高値を更新した。同社は5月14日、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、同社会長が代表を務めるNMT(東京都千代田区)がメドピアに対し、1株700円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。非公開化をする方針を示していた。買付期間は5月15日から6月25日までとしていたが、その後バッファロー<6676>社長の牧寛之氏がメドピア株の取得に動き、直近の保有割合は20%を上回る水準となっている。メドピアは株価がTOB価格を上回って推移したことなどを背景に、TOB期限となる25日の取引終了後、NMTが実施するTOBの買付期間を7月9日まで延長すると発表。同日時点で買付価格の変更はなかったが、発表資料において「本公開買付期間延長後に本公開買付価格を変更するか否かについては未定」とした。発表内容を受け、NMTがTOBの成立に向けて買付価格の引き上げに動くとの思惑が広がり、買いを集めたようだ。

■赤阪鐵工所 <6022>  2,746円   +121 円 (+4.6%) 一時ストップ高   本日終値
 赤阪鐵工所<6022>が上値追いの様相を続け、この日はストップ高の水準となる前営業日比500円高の3125円に買われた。2023年4月以来の高値圏に浮上している。船舶用エンジンを手掛ける同社の株価は長らく2000円を挟んだ狭いレンジでの動きを余儀なくされていたが、今年6月20日に自民党の海運・造船対策特別委員会と経済安全保障推進本部が「我が国造船業再生のための緊急提言」を取りまとめ、石破茂首相に提出したのを境に、造船関連株として注目を集めることとなった。株式の流動性の乏しさと50億円未満という時価総額の水準から、値幅取りが期待できる銘柄として個人投資家の物色の矛先が向かう格好となり、売買に回転が掛かり株高に弾みをつけた。

■イメージ・マジック <7793>  1,300円   +43 円 (+3.4%)  本日終値
 イメージ・マジック<7793>は高い。25日取引終了後、ソリューションサービスの加速に向けた新組織「ソリューション&オートメーション本部」を7月1日付で創設すると発表した。同社はソリューションサービスをオンデマンドプリントサービスに並ぶ新たな柱とするためサービス展開を目指している。現在、ソリューションサービスは会社売り上げの約10%を占めているが、中長期的には売り上げ全体の20%程度の収益規模へ拡大させることを目標としている。

■粧美堂 <7819>  749円   +23 円 (+3.2%)  本日終値
 粧美堂<7819>が反発して始まり、年初来高値を更新した。同社はきょう、売れるネット広告社グループ<9235>子会社の売れる越境EC社と、TikTokを活用したEC強化に向けて協業施策を開始したと発表。これが材料視されたようだ。これは「TikTok Shop」の日本展開を見据え、動画を起点としたSNSコマース領域での競争力強化を目的としたもの。同社は売れる越境EC社のノウハウを活用することで、国内外のZ世代・ミレニアル世代への商品訴求力を高め、SNS起点の新規顧客層の開拓とグローバル展開の足掛かりを築くとしている。

■明和産業 <8103>  698円   +21 円 (+3.1%)  本日終値
 明和産業<8103>が反発した。同社は25日、プラスチック再生事業を展開するエコマックス(東京都大田区)と、循環型社会の実現に向けた取り組みを強化することを目的に業務提携契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。エコマックスは有価廃プラスチックの再資源化で選別純度98%以上を誇り、高品質な再生原料を製造する技術を持つという。明和産が保有する販売・流通ネットワークを組み合わせ、高品質なリサイクルプラスチック原料の安定供給体制を構築する。

■多摩川ホールディングス <6838>  783円   +22 円 (+2.9%)  本日終値
 多摩川ホールディングス<6838>は高い。25日取引終了後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と早稲田大学が実施した実験に、子会社の多摩川電子が設計、製造したテラヘルツ帯周波数変換装置を提供したことを明らかにした。JAXAと早稲田大はテラヘルツ波による航空機・地上局間の高速データ通信実験を行い、成功した。両者の研究グループによると、高速飛行中の航空機と地上実験局との間のデータ通信においてテラヘルツ帯の電波を用いた高速大容量通信に成功したのは世界初という。

■日本エンタープライズ <4829>  119円   +3 円 (+2.6%)  本日終値
 日本エンタープライズ<4829>が大幅高に買われた。25日の取引終了後、高度人材に特化した業務支援サービスを手掛ける子会社のダイブが金融領域に特化したサービスを新たに開始したと発表。あわせて、NTTドコモ(東京都千代田区)において金融システムリスク管理業務の支援を開始したことを明らかにしており、これを好感する買いが向かった。ダイブは業務支援、受託開発、グローバルの3つを軸に事業を展開し、基幹事業である業務支援においては高度人材による上流工程業務の提供に特化することで、これまで大手通信キャリアを中心に豊富な支援を実施してきた。金融領域の業務支援サービスは体制構築や計画策定、当局対応、リスク管理評価など、社会インフラに寄与する業務支援を行うことが特徴で、NTTドコモにおいても金融システムリスク管理業務に関する体制構築・運用指導・評価分析などを行っているという。

■サンアスタ <4053>  511円   +11 円 (+2.2%)  本日終値
 Sun Asterisk<4053>は3日続伸。25日取引終了後、KLab<3656>傘下でスマートフォン向けゲームアプリの開発を手掛けるグローバルギアの全株式を取得し、子会社化すると発表した。あわせて、KLabとの間で業務提携契約を締結すると発表。グローバルギアの子会社化の検討を契機に両社間で対話を重ねるなかで、相互の成長戦略においてシナジーを創出し得る可能性を見出したという。

■クラダシ <5884>  475円   +10 円 (+2.2%)  本日終値
 クラダシ<5884>が反発し、年初来高値を更新した。25日の取引終了後、オンライン料理教室を運営するL’ATELIER de SHIORI(東京都渋谷区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。L’ATELIER de SHIORIは料理家のSHIORI氏がおいしい、家庭で再現しやすいレシピを開発し、オンライン料理教室を運営している。今回の子会社化を通じて、より生活者に近い視点から生活者の行動変容を促し、フードロス削減への共感を高めることで更なる事業成長の加速を狙うという。

■明光ネット <4668>  737円   +10 円 (+1.4%)  本日終値
 明光ネットワークジャパン<4668>は堅調。同社は25日の取引終了後、特別利益の計上について発表しており、株価の支援材料となったようだ。「第一ゼミナール」を展開するウィザス<9696>に対して投資ファンドが実施したTOB(株式公開買い付け)に応募することを決議した。TOBが成立した場合、25年8月期第4四半期(6~8月)において、投資有価証券売却益として7億8200万円の特別利益を計上する見込み。通期の業績予想に関しては他の要因を含めて精査中とし、修正が必要となった場合は速やかに公表するとした。

●ストップ高銘柄
 アジャイル <6573>  127円   +30 円 (+30.9%) ストップ高   本日終値
 協立情報通信 <3670>  2,523円   +500 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値
 and factory <7035>  411円   +80 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 デリバリコン <9240>  683円   -150 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース

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