話題株ピックアップ【夕刊】(2):リゾートトラ、あすか薬HD、藤コンポ
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■リゾートトラスト <4681> 1,757円 +50.5 円 (+3.0%) 本日終値 リゾートトラスト<4681>が6日続伸し、新値追いとなっている。SMBC日興証券が25日付で同社の投資評価「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の1950円から2100円に引き上げたことが材料視されたようだ。レポートでは、好調な会員権販売、収益性改善に向けた取り組みを引き続き評価。中期経営計画で示された力強い成長目標とROE改善に向けた姿勢も好印象としたうえで、メディカル事業の成長加速に向けた取り組みを中期的な注目ポイントに挙げている。 ■あすか薬HD <4886> 2,442円 +40 円 (+1.7%) 本日終値 あすか製薬ホールディングス<4886>が続伸。同社は25日の取引終了後、武田薬品工業<4502>から導入した「レルゴリクス配合剤」について、子宮内膜症を対象とした国内第3相臨床試験を開始すると発表しており、材料視されたようだ。骨盤痛などの症状の改善を主要評価項目として、国内の医療機関において実施する。あすか薬HDの子会社のあすか製薬は2021年9月に武田と、日本国内での子宮筋腫の独占的開発権と独占的販売権を取得するライセンス契約の締結を発表。24年5月には、国内における子宮内膜症の独占的開発権と独占的販売権を追加取得するライセンス契約の締結について発表していた。 ■藤倉コンポジット <5121> 1,495円 +20 円 (+1.4%) 本日終値 藤倉コンポジット<5121>が反発。同社は25日の取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度の28年3月期に売上高451億円(26年3月期予想は407億円)、営業利益は66億円(同50億円)に伸ばす目標を掲げており、株価の支援材料となったようだ。収益力の強化に向け、生産設備・拠点の統廃合に関する検討を進めるほか、医療事業など成長分野にリソースを配分。PBR(株価純資産倍率)が1倍以上となるよう、企業価値の向上を図る。 ■伊藤園 <2593> 3,210円 +32 円 (+1.0%) 本日終値 伊藤園<2593>は底堅く推移。同社は25日、一部ドリンク・リーフ製品の価格改定を10月1日から実施すると発表した。エネルギー費や物流費・人件費、資材価格などのコスト上昇を企業努力だけで吸収することが困難になったため。メーカー希望小売価格を2.4~22.2%引き上げる。 ■タスキホールディングス <166A> 679円 +5 円 (+0.7%) 本日終値 タスキホールディングス<166A>がしっかり。同社は25日の取引終了後、グループ会社のZISEDAIが、クラウド型物件管理サービス向けの営業AIエージェントを開発し、不動産のマッチング機能の提供を始めると発表。これが株価の支えとなったようだ。AIエージェントが販売や仕入れを行う営業担当者の役割を果たし、不動産取引の効率性の向上につなげる。事業者はより戦略的な業務や顧客対応に注力することが可能になるという。 ■サンバイオ <4592> 2,381円 -500 円 (-17.4%) ストップ安 本日終値 サンバイオ<4592>はストップ安。同社は25日の取引終了後、「アクーゴ脳内移植用注(一般名バンデフィテムセル)」の一部変更承認申請に関し、26年1月期下半期(25年8月~26年1月)の承認取得となる見通しを公表。これまで承認時期は今期の第2四半期(25年5~7月)と見込んでいた。出荷開始時期が市場の期待よりも後ろ倒しになることから、失望売りを促したようだ。6月12日にアクーゴの製造販売承認事項において、一部変更承認申請を行った。今回、承認取得までのプロセスがより明確に見通せる状況となったことを受けて、承認取得の想定時期を変更した。取得後、薬価収載を経たうえで発売する予定。今期の業績への影響については、軽微と認識しているとした。 ■ルネサス <6723> 1,735.5円 -236 円 (-12.0%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ ルネサスエレクトロニクス<6723>が急落。同社は26日、経営戦略を説明する「キャピタル・マーケット・デー」を開き、資料をIRサイトにアップした。このなかで、売上高について200億ドルを超える水準に伸ばすとの目標達成時期について、2030年から35年に延期する方針が示された。同社を巡ってはこれまで国内メディア各社の報道により、炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の参入計画を中止したことが明らかとなっているほか、米半導体メーカーで米連邦破産法11条の適用申請に動いたウルフスピードへの預託金に関連して、損失が発生する見込みとなった。こうしたなかでのトップラインの目標達成時期の延期となり、嫌気されたようだ。 ■ヤクルト本社 <2267> 2,693.5円 -73.5 円 (-2.7%) 本日終値 ヤクルト本社<2267>が3日続落した。同社は25日、5月の国内の月次実績を発表。ヤクルトシリーズの1日当たりの国内販売数量は合計で前年同月比10.2%減と減少が続き、嫌気されたようだ。減少率は4月の7.9%を上回った。Newヤクルトシリーズは11.0%減、ヤクルト400シリーズは15.6%減、ヤクルト1000シリーズは5.6%減といずれも落ち込んだ。はっ酵乳やその他を合わせた合計では8.9%減となった。 ■大黒屋ホールディングス <6993> 64円 +30 円 (+88.2%) ストップ高 本日終値 大黒屋ホールディングス<6993>が急動意。25日の取引終了後、子会社の大黒屋が中期経営計画に位置付けている「AIによる自動買取オファー」についてその概念実証(POC)に成功したと発表しており、これが好材料視されたようだ。大黒屋はECサイト上に出品された商品データをリアルタイムで分析し、最新の市場価格に基づいた買取価格を提示することで、従来の査定・買取プロセスに比べ、換金のスピード及び利便性が大幅に向上する「オートビット自動買取機能」を導入し、概念実証を実施した。概念実証では、オファー期間3日のうちに約24%が承諾され、即時商品が届くということが論証されたという。このオートビット自動買取により、競合他社が追随できないゲームチェンジャーとなる、AIによる査定・値付けや不正検知アルゴリズムシステムの概念実証ができたことになり、ブランド品買い取りとして、最大年間856億円規模に相当する自動買取オファーが実行可能になるとしている。 ■ジオコード <7357> 755円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値 ジオコード<7357>は後場急騰。同社は26日午後3時過ぎ、株主優待制度の新設を発表しており、材料視されたようだ。2月末日、8月末日時点において200株以上を保有する株主が対象。デジタルギフトをそれぞれ5000円分ずつ、年間で1万円分贈呈する。初回基準日は2025年8月末日とする。 株探ニュース