話題株ピックアップ【昼刊】:サイボウズ、ソフトバンクG、アドテスト
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■サイボウズ <4776> 3,805円 +335 円 (+9.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 サイボウズ<4776>が物色人気を集めている。25日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を360億400万円から372億200万円(前期比25.4%増)へ、営業利益を84億3700万円から90億5100万円(同85.0%増)へ上方修正すると発表した。クラウド関連事業の積み上げ額が当初想定より好調に推移しているため。これが好感されている。あわせて、プロバスケットボールクラブ「愛媛オレンジバイキングス」を運営するエヒメスポーツエンターテイメント(松山市)を子会社化すると発表した。エヒメスポーツエンターテイメントと資本・業務提携を結ぶとともに、同社の第三者割当増資引き受けにより株式を取得する。両社のリソースを活用した新たなサービスやコンテンツの開発、スポーツビジネスの普及に向けた啓蒙活動などに取り組む構え。 ■富士製薬工業 <4554> 1,386円 +56 円 (+4.2%) 11:30現在 富士製薬工業<4554>は高い。25日取引終了後、緊急避妊薬のレボノルゲストレル錠1.5mg「F」についてスイッチOTC医薬品としての製造販売承認申請を行ったと発表。これが手掛かりとなっている。具体的な承認時期などは未定とした。同避妊薬は国内シェア約90%を占めるという。スイッチOTC医薬品とは医療用医薬品として長い間使用され、有効性・安全性が確立された成分をOTC医薬品に転用したもの。 ■ソフトバンクグループ <9984> 9,700円 +384 円 (+4.1%) 11:30現在 ソフトバンクグループ<9984>が大商いで切り返し急、一時5%を超える上昇で9788円まで駆け上がり、1万円大台復帰を視界に入れている。売買代金もプライム市場の第5位にランクインしている。先物主導のインデックス買いも反映し、同社株とアドバンテスト<6857>、ファーストリテイリング<9983>の3銘柄で日経平均の上昇分の半分以上を占めている状況となっている。前日の米国株市場ではAI半導体関連のシンボルストックであるエヌビディアが上場来高値に買われマーケットの注目を浴びており、トランプ米政権下での大規模AIインフラ構築計画を主導するソフトバンクGにも機関投資家とみられる大口の買いが流入している。個人投資家にも人気があるが、直近は信用買い残の整理が進捗していたことも上値を軽くしている。 ■アドバンテスト <6857> 10,480円 +290 円 (+2.9%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>が3連騰、1月10日につけた上場来高値1万430円の更新を果たした。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディア が4%を超える上昇でほぼ高値引けという異彩人気となり、上場来高値を更新した。アナリストによる目標株価引き上げの動きが買いを呼び込む材料となり、AI市場の先行きに対する強気な見通しも、最先端AI半導体を手掛ける同社株に追い風となった。これを受け東京株式市場では、エヌビディア向けに半導体検査装置を納入するアドテストの株価を改めて刺激している。 ■リゾートトラスト <4681> 1,751.5円 +45 円 (+2.6%) 11:30現在 リゾートトラスト<4681>が6日続伸し、新値追いとなっている。SMBC日興証券が25日付で同社の投資評価「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の1950円から2100円に引き上げたことが材料視されているようだ。レポートでは、好調な会員権販売、収益性改善に向けた取り組みを引き続き評価。中期経営計画で示された力強い成長目標とROE改善に向けた姿勢も好印象としたうえで、メディカル事業の成長加速に向けた取り組みを中期的な注目ポイントに挙げている。 ■藤倉コンポジット <5121> 1,498円 +23 円 (+1.6%) 11:30現在 藤倉コンポジット<5121>が反発している。同社は25日の取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度の28年3月期に売上高451億円(26年3月期予想は407億円)、営業利益は66億円(同50億円)に伸ばす目標を掲げており、株価の支援材料となったようだ。収益力の強化に向け、生産設備・拠点の統廃合に関する検討を進めるほか、医療事業など成長分野にリソースを配分。PBR(株価純資産倍率)が1倍以上となるよう、企業価値の向上を図る。 ■三菱重工業 <7011> 3,469円 +34 円 (+1.0%) 11:30現在 三菱重工業<7011>が反発。ここ中東での地政学リスク後退を背景に防衛関連の筆頭株である同社も上値の重い展開だったが、目先押し目買いの動きが活発化し再浮上に転じている。25日までの日程で北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれていたが、ここで加盟国の国防費支出に関して2035年までに国内総生産(GDP)比で5%とすることを決定、これが東京株式市場で改めて防衛関連株への投資資金流入を誘っている。三菱重以外では日本製鋼所<5631>、シンフォニア テクノロジー<6507>、NEC<6701>、東京計器<7721>などが買いを集めている。 ■あすか薬HD <4886> 2,421円 +19 円 (+0.8%) 11:30現在 あすか製薬ホールディングス<4886>が続伸している。同社は25日の取引終了後、武田薬品工業<4502>から導入した「レルゴリクス配合剤」について、子宮内膜症を対象とした国内第3相臨床試験を開始すると発表しており、材料視されたようだ。骨盤痛などの症状の改善を主要評価項目として、国内の医療機関において実施する。あすか薬HDの子会社のあすか製薬は2021年9月に武田と、日本国内での子宮筋腫の独占的開発権と独占的販売権を取得するライセンス契約の締結を発表。24年5月には、国内における子宮内膜症の独占的開発権と独占的販売権を追加取得するライセンス契約の締結について発表していた。 ■伊藤園 <2593> 3,188円 +10 円 (+0.3%) 11:30現在 伊藤園<2593>は底堅く推移している。同社は25日、一部ドリンク・リーフ製品の価格改定を10月1日から実施すると発表した。エネルギー費や物流費・人件費、資材価格などのコスト上昇を企業努力だけで吸収することが困難になったため。メーカー希望小売価格を2.4~22.2%引き上げる。 ■タスキホールディングス <166A> 675円 +1 円 (+0.2%) 11:30現在 タスキホールディングス<166A>がしっかり。同社は25日の取引終了後、グループ会社のZISEDAIが、クラウド型物件管理サービス向けの営業AIエージェントを開発し、不動産のマッチング機能の提供を始めると発表。これが株価の支えとなったようだ。AIエージェントが販売や仕入れを行う営業担当者の役割を果たし、不動産取引の効率性の向上につなげる。事業者はより戦略的な業務や顧客対応に注力することが可能になるという。 ■サンバイオ <4592> 2,381円 -500 円 (-17.4%) ストップ安 11:30現在 サンバイオ<4592>はストップ安。同社は25日の取引終了後、「アクーゴ脳内移植用注(一般名バンデフィテムセル)」の一部変更承認申請に関し、26年1月期下半期(25年8月~26年1月)の承認取得となる見通しを公表。これまで承認時期は今期の第2四半期(25年5~7月)と見込んでいた。出荷開始時期が市場の期待よりも後ろ倒しになることから、失望売りを促したようだ。6月12日にアクーゴの製造販売承認事項において、一部変更承認申請を行った。今回、承認取得までのプロセスがより明確に見通せる状況となったことを受けて、承認取得の想定時期を変更した。取得後、薬価収載を経たうえで発売する予定。今期の業績への影響については、軽微と認識しているとした。 ■大黒屋ホールディングス <6993> 58円 +24 円 (+70.6%) 一時ストップ高 11:30現在 大黒屋ホールディングス<6993>が急動意。25日の取引終了後、子会社の大黒屋が中期経営計画に位置付けている「AIによる自動買取オファー」についてその概念実証(POC)に成功したと発表しており、これが好材料視されているようだ。大黒屋はECサイト上に出品された商品データをリアルタイムで分析し、最新の市場価格に基づいた買取価格を提示することで、従来の査定・買取プロセスに比べ、換金のスピード及び利便性が大幅に向上する「オートビット自動買取機能」を導入し、概念実証を実施した。概念実証では、オファー期間3日のうちに約24%が承諾され、即時商品が届くということが論証されたという。このオートビット自動買取により、競合他社が追随できないゲームチェンジャーとなる、AIによる査定・値付けや不正検知アルゴリズムシステムの概念実証ができたことになり、ブランド品買い取りとして、最大年間856億円規模に相当する自動買取オファーが実行可能になるとしている。 ■メドピア <6095> 766円 +69 円 (+9.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 メドピア<6095>が急反発し年初来高値を更新した。同社は5月14日、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、同社会長が代表を務めるNMT(東京都千代田区)がメドピアに対し、1株700円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。非公開化をする方針を示していた。買付期間は5月15日から6月25日までとしていたが、その後バッファロー<6676>社長の牧寛之氏がメドピア株の取得に動き、直近の保有割合は20%を上回る水準となっている。メドピアは株価がTOB価格を上回って推移したことなどを背景に、TOB期限となる25日の取引終了後、NMTが実施するTOBの買付期間を7月9日まで延長すると発表。同日時点で買付価格の変更はなかったが、発表資料において「本公開買付期間延長後に本公開買付価格を変更するか否かについては未定」とした。発表内容を受け、NMTがTOBの成立に向けて買付価格の引き上げに動くとの思惑が広がり、買いを集めたようだ。 ■ファマライズ <2796> 536円 +31 円 (+6.1%) 11:30現在 ファーマライズホールディングス<2796>がカイ気配スタート。同社は25日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比5.2%増の667億9500万円、経常利益は同6.9倍の9億4100万円、最終損益は2億6600万円の黒字(前期は3億6700万円の赤字)を計画する。25年5月期は計画に対し未達で着地したものの、業績の底入れを期待した買いが優勢となったようだ。調剤薬局事業において推進したM&Aによる規模拡大の効果を見込む。同時に中期経営計画も公表。最終年度の28年5月期に売上高700億円、最終利益7億円に伸ばす目標を掲げた。 ■明和産業 <8103> 703円 +26 円 (+3.8%) 11:30現在 明和産業<8103>が反発した。同社は25日、プラスチック再生事業を展開するエコマックス(東京都大田区)と、循環型社会の実現に向けた取り組みを強化することを目的に業務提携契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。エコマックスは有価廃プラスチックの再資源化で選別純度98%以上を誇り、高品質な再生原料を製造する技術を持つという。明和産が保有する販売・流通ネットワークを組み合わせ、高品質なリサイクルプラスチック原料の安定供給体制を構築する。 ●ストップ高銘柄 and factory <7035> 411円 +80 円 (+24.2%) ストップ高 11:30現在 以上、1銘柄 ●ストップ安銘柄 サンバイオ <4592> 2,381円 -500 円 (-17.4%) ストップ安 11:30現在 以上、1銘柄 株探ニュース