米外為市場サマリー:一時145円90銭台に上伸するも伸び悩む
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25日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=145円24銭前後と前日と比べて30銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=169円33銭前後と同1円10銭弱のユーロ高・円安だった。 日本時間の朝方に日銀が公表した金融政策決定会合における主な意見(6月16~17日分)や日銀の田村直樹審議委員が午後に開いた記者会見を受け、日銀は追加利上げを急いでいるわけではないとの見方が広がるなかドル買い・円売りが先行。中東情勢を巡る投資家の警戒感が和らいだことで低リスク通貨とされる円を売る動きもあり、ドル円相場は一時145円95銭まで上伸した。ただ、この日に発表された5月の米新築住宅販売件数が前月から減少したことからドル買いは続かず。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会上院の銀行委員会で「インフレは良好な位置にある」などと述べ、前日と同様に年内の利下げを示唆したこともドルの重荷となり、145円10銭近辺まで伸び悩む場面があった。一方、FRBの年内利下げ観測がドル売り・ユーロ買いにつながり、つれて対円でもユーロが買われた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1659ドル前後と前日に比べて0.0050ドル程度のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS