株価指数先物【引け後】 日経平均型優位でNTロングでのスプレッド狙い

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先物

大阪9月限
日経225先物 38930 +120 (+0.30%)
TOPIX先物 2783.0 -1.5 (-0.05%)

 日経225先物(9月限)は前日比120円高の3万8930円で取引を終了。寄り付きは3万8700円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8765円)を下回り、売り先行で始まった。その後はロングが入り、現物の寄り付き時には3万8900円とプラス圏を回復した。ただロングの動きは強まらず、買い一巡後は3万8700円~3万8850円辺りでの保ち合いを継続。前場終盤にかけてレンジを下抜け、3万8670円まで下げる場面もあった。

 もっとも下を仕掛けてくる動きも限られており、ランチタイムで3万8750円辺りでの底堅さが意識されるなか、後場の取引でロングの動きが強まった。後場中盤には朝方につけた高値(3万8900円)を突破したことでショートカバーを誘い、引けにかけて上げ幅を広げており、本日の高値で終えた。

 ボリンジャーバンドの+2σ(3万9020円)に接近する局面では戻り待ち狙いのショートが入りやすいところであった。一方で、東京エレクトロン<8035>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]の上昇が日経平均型を牽引するなかで下へのバイアスも強まらず、+1σ(3万8540円)とのレンジ内での推移だった。

 円相場が朝方の1ドル=144円台半ばから、午後に入り145円台と円安に振れたことも、ショートカバーに向かわせたようである。日銀の田村直樹審議委員の会見を受けて、追加利上げを急いでいるわけではないと受け止められた。

 日経225先物は上向きで推移する+1σと+2σとのレンジで推移するなか、ナイトセッションは3万8970円で始まった。+2σは3万9100円に上昇しており、3万9000円回復でいったんは達成感が強まる可能性はあるものの、値がさハイテク株への見直し買いが本格化してきたことで、バンドに沿ったリバウンドが意識されてきそうである。

 +2σを超える局面でのロングは慎重になるだろうが、押し目待ち狙いのロングの動きは強まりそうだ。次第に1月下旬以来の4万円台回復が意識されてくるなかで、ショートカバーを誘う動きに向かわせよう。

 NT倍率は先物中心限月で13.98倍に上昇した。一時13.99倍まで上げており、上向きで推移する+2σ(13.96倍)を上回っている。東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めるなかで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われているため、日経平均型優位の状況である。200日移動平均線が位置する14.04倍辺りが目先的なターゲットになりそうだが、同線を上回ってくるようだと、1月高値の14.54倍を意識したNTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4972枚、ソシエテジェネラル証券が9221枚、サスケハナ・ホンコンが2966枚、SBI証券が2376枚、JPモルガン証券が1295枚、バークレイズ証券が1227枚、モルガンMUFG証券が1170枚、楽天証券が1010枚、ゴールドマン証券が986枚、日産証券が889枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万7765枚、ソシエテジェネラル証券が1万5751枚、JPモルガン証券が5296枚、バークレイズ証券が4308枚、ゴールドマン証券が3985枚、ビーオブエー証券が2752枚、モルガンMUFG証券が2364枚、UBS証券が1688枚、野村証券が1379枚、サスケハナ・ホンコンが904枚だった。

株探ニュース

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