外為サマリー:日銀の追加利上げ観測後退で一時145円00銭台に下げ渋る
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25日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=144円88銭前後と前日の午後5時時点に比べて40銭強のドル安・円高となっている。 24日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円94銭前後と前日に比べ1円20銭程度のドル安・円高で取引を終えた。中東情勢の緊張が和らぎ「有事のドル買い」を解消する動きが出たほか、低調な米経済指標がドルの重荷となり一時144円51銭まで軟化した。 ただ、急ピッチでドル安・円高が進んだ反動から東京市場ではドルの買い戻しもみられ、ドル円相場は下げ渋る展開となっている。また、この日に日銀が公表した金融政策決定会合の主な意見(6月16~17日開催分)で、「先行きの不確実性が非常に高く、経済情勢を見極める必要があり、政策金利は当面現状維持が適当だ」などの意見があったことが分かったことも影響しているもよう。日銀は追加利上げを急がないとの見方が広がるなか、午前9時40分すぎには145円05銭をつける場面があった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1625ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0035ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=168円43銭前後と同2銭程度のユーロ高・円安とほぼ横ばいで推移している。 出所:MINKABU PRESS