米外為市場サマリー:米早期利下げ観測を背景に一時146円00銭台に軟化
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23日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=146円15銭前後と前週末と比べて6銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=169円20銭前後と同85銭程度のユーロ高・円安だった。 米軍が日本時間22日午前にイランの核施設を攻撃したことで投資家のリスク回避姿勢が強まるなか、ドル円相場は欧州市場で「有事のドル買い」に押し上げられるかたちで一時148円03銭まで上伸した。ただ、ニューヨーク市場では米S&Pグローバルが発表した6月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が小幅悪化したことなどからドル買いが一服。また、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長が講演で「インフレ圧力が抑制されたままであれば、早ければ次回会合で利下げを支持したい」との認識を示し、米長期金利が低下したことから日米金利差の縮小を意識したドル売り・円買いに押され146円01銭まで軟化する場面があった。一方、FRBによる早期利下げ観測を背景にドル売り・ユーロ買いが優勢で、つれて対円でもユーロが買われた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1578ドル前後と前週末に比べて0.0055ドル程度のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS