話題株ピックアップ【夕刊】(2):TOPPAN、さくらネット、ポーラHD

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■TOPPAN <7911>  3,739円   +23 円 (+0.6%)  本日終値
 TOPPANホールディングス<7911>がしっかり。この日、現存する人物の姿形や声をリアルに再現し、本人さながらの対話を可能にした分身をデジタル空間上に作成する「デジタル分身サービス」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。同サービスはTOPPANが保有する見た目の再現技術や独自の音声再現AIモデルなどを用いて人物の姿形や声をリアルに再現するだけでなく、TOPPANのデータ管理に関するノウハウを活用して本人に関する膨大なデータをAIに学習させることで、本人さながらの対話が可能な分身アバターを作成できるサービス。その人物のデジタル分身を通じてより多くの人とのインタラクティブなコミュニケーションや、多様な人に向けた情報発信を可能にするほか、マーケティング領域へノウハウが活用でき、企業の資産としての蓄積・継承を実現するとしている。

■さくらインターネット <3778>  4,305円   +25 円 (+0.6%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が5日続伸。19日の取引終了後、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と、「日本語版医療特化型LLMの社会実装に向けた安全性検証・実証」の受注契約を締結したと発表しており、好材料視された。受注総額は約45億円で、うちGPUクラウドサービスの計算資源にかかる約20億円の売り上げについては、26年3月期の連結業績予想に織り込み済みとしている。また、約25億円についても26年3月期業績予想に反映されるとしているが、現時点で業績予想の修正は予定していないという。

■ポーラHD <4927>  1,328.5円   +6.5 円 (+0.5%)  本日終値
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が7日ぶり反発。19日の取引終了後に、26年12月期株主優待から制度の一部を変更すると発表しており、好材料視された。現行制度では毎年12月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象としていたが、変更後は毎年12月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主のうち、前年12月末日から継続して1単元(100株)以上を保有する株主を対象に変更する。また、現行制度では3年以上保有でプラス20ポイントを進呈していた長期優遇ポイントについて、5年以上保有以降は5年の節目ごとに5ポイント進呈する。

■アインホールディングス <9627>  5,387円   +1 円 (+0.0%)  本日終値
 アインホールディングス<9627>がしっかり。SMBC日興証券が19日、アインHDの目標株価を4400円から5800円に引き上げた。投資評価は「3」から3段階で真ん中の「2」に見直している。8月に買収を予定するさくら薬局グループの業績貢献を想定。アクティビスト保有により加熱した株価が落ち着き、バリュエーションが同業他社平均並みとなったことなどを踏まえた。将来的には更なるM&Aによる成長期待を高めることが重要との見方を示す。SMBC日興証券はアインHDの27年4月期営業利益予想を従来の219億9200万円から280億6200万円に増額修正した。

■大幸薬品 <4574>  367円   +80 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 大幸薬品<4574>が大幅高で3日続伸。同社は19日、国立感染症研究所(東京都新宿区)との共同研究により、正露丸の主成分である「木(もく)クレオソート」が、魚介類に寄生するアニサキスの運動を抑制する働きがあることを動物を用いた実験で確認したと発表。これを受けて19日の株価は後場急伸したが、今日も大幅続伸している。

■エージーピー <9377>  1,930円   +400 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 エージーピー<9377>がストップ高。同社は20日午前11時30分、オーストラリアの金融大手であるマッコーリーがファンドを通じ、AGPに対し全株式の取得を目的として1株2015円でTOB(公開買い付け)を実施する提案を19日に受けたと発表した。資産査定の実施と、取締役会の賛同などを条件とする。AGP株に対しては、TOB価格を意識した買いが集まった。提案は意向表明であり法的拘束力のあるものではないという。マッコーリーが提案した買付価格は、日本航空<9201>が提案する株式併合による非公開化に関する買取価格(端数処理手続きにおいて交付される金額)の1550円を大きく上回る。提案書には、主要株主であるJALやANAホールディングス<9202>、日本空港ビルデング<9706>を含む全株主への提案であることが明記されているとし、AGPは19日の取締役会で正式に検討を行うことを決議したとしている。AGPは日本の空港インフラにおいて、電力供給のほか建物や設備のメンテナンスなどを手掛ける。

■ワイズホールディングス <5955>  89円   +13 円 (+17.1%)  本日終値
 ワイズホールディングス<5955>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社はきょう、グループのヤマシナが特許出願中であった新開発の樹脂用スレッドフォーミング(タッピング)スクリューに関する「タッピンねじ及びこれを用いた締結構造」が登録査定になったと発表。出願後にPRを開始し、自動車関連メーカーから月産数十万本の量産受注を獲得していることも明らかにしており、これが材料視されたようだ。

■ヌーラボ <5033>  1,041円   +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 ヌーラボ<5033>がストップ高。プロジェクト管理ツールを軸としたクラウドサービスを手掛けており、26年3月期の営業利益は成長投資負担やサーバーコストの増加などで営業大幅減益見通しにあるものの、トップラインの2ケタ成長は維持される見込みで成長期待は失われていない。そうしたなか、19日取引終了後、ABEJA<5574>と生成AIを活用したタスク管理支援機能の共同開発を開始したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。

株探ニュース

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