話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラサ工、アダストリア、フォーラムE

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■ラサ工業 <4022>  3,795円   +65 円 (+1.7%)  本日終値
 ラサ工業<4022>が4日続伸。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は5400円とした。半導体製造で使われる高純度リン酸大手の同社に、AIブームが歴史的な成長機会をもたらしている、と指摘。25年3月期の連結営業利益は前の期比31.9%増の47億3600万円と好調だった。特に、AI半導体の生産が伸び、高純度リン酸を主力とする化成品事業は約60%の増益と急伸した。26年3月期の営業利益は前期比7.7%増の51億円の計画だが、同証券では54億円への上振れを予想。27年に合弁ながら米国進出を計画していることも評価している。

■アダストリア <2685>  2,904円   +40 円 (+1.4%)  本日終値
 アダストリア<2685>はしっかり。18日取引終了後、子会社アダストリア・ロジスティクスが保有する固定資産を譲渡すると発表した。物流拠点の集約により設備投資の効率化と経営資源の有効活用を図るため。譲渡益は概算で34億円程度。26年2月期に特別利益として計上する見込み。

■フォーラムE <7088>  1,165円   +12 円 (+1.0%)  本日終値
 フォーラムエンジニアリング<7088>は4連騰で上場来高値を更新した。SBI証券が18日、フォーラムEの目標株価を1720円から1830円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。メーカーと理工系学生に特化した就職サイト「コクナビ新卒」について、エンジニア不足の深刻化が予測されるなかで、今後の動向が注目されると指摘。4月末時点の有償契約獲得済売上高に関しても、順調なスタートと評価した。

■ツムラ <4540>  3,345円   +5 円 (+0.2%)  本日終値
 ツムラ<4540>がしっかり。同社は18日の取引終了後、中国のグループ会社が同国の上海虹橋中薬飲片の持ち分を51%取得することで契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。上海において原料生薬を切栽した「飲片」業界で有数な企業の1社に出資し、ツムラの生薬トレーサビリティ体制などを活用。上海虹橋中薬飲片の製品品質と患者の利便性向上につなげる。取得価額は約232億7000万円。株式譲渡は7月を予定する。ツムラは26年3月期の連結業績については現在精査中とし、今後開示が可能になった時点で速やかに公表するとした。

■川崎汽船 <9107>  2,025円   -42.5 円 (-2.1%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が軟調。日本経済新聞電子版が19日、「川崎汽船がエクイティファイナンス(株主資本の増加を伴う資金調達)を視野に入れていることが分かった」と報じた。具体的な手段や時期など詳細は明らかにしてないとしている。報道を受け、増資に伴う1株利益の希薄化リスクが警戒されたようだ。なお同社の株価は、朝安後は下げ渋る動きとなっている。川崎汽は19日午後1時30分、報道を受け「当社においてエクイティファイナンスを検討している事実はない」とのコメントを開示した。

■三菱UFJ <8306>  1,950.5円   -4.5 円 (-0.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は売り買い交錯。米連邦準備制度理事会(FRB)が現地時間18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の現状維持が決まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーによる金利見通しについても、年2回の利下げシナリオが維持される格好となった。一方でFRBのパウエル議長は記者会見で、トランプ関税による物価への影響など経済の不確実性について指摘。利下げに慎重姿勢を示したと受け止められたほか、中東情勢への警戒感もあって米長期金利は低下した。しかしながら米当局が大手銀の資本規制の緩和を計画しているとの報道が出たことを背景に、JPモルガン・チェースなど米大手銀行の株価は堅調に推移。強弱材料の両面を日本のメガバンク株は受ける格好となったようだ。三井住友フィナンシャルグループ<8316>とみずほフィナンシャルグループ<8411>も、一進一退の動きとなった。

■フルッタフルッタ <2586>  207円   +50 円 (+31.9%) ストップ高   本日終値
 フルッタフルッタ<2586>が急反発。同社はきょう、売れるネット広告社グループ<9235>子会社の売れる越境EC社と協業施策を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。これは両社の専門性などを生かし、中国版「TikTok」を主としたライブコマースを共同で推進し、同社のアサイー関連商品の越境ECにおける売り上げ拡大を狙うもの。同社にとって中国市場への本格参入となり、売れるGとの長期的な協業を通じて「定番商品の中国市場定着」「新SKU(在庫管理における最小の管理単位)・カテゴリ展開」「サブスクリプションモデル構築」といった中長期の成長ドライバーを創出するとしている。

■EduLab <4427>  480円   +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 EduLab<4427>はストップ高。18日取引終了後、グループ会社の教育測定研究所がスポーツ庁の実施する「令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の業務を受託したと発表した。入力集計や分析・研究作業、結果提供の作成・配送といった調査に関する各種業務の実施と、有識者委員会の運営を行う。これが材料視された。

■リバーエレテック <6666>  605円   +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 リバーエレテック<6666>がストップ高。電子機器の制御に使う水晶振動子を主力とする電子デバイスメーカーで、電子ビーム封止工法などの独自技術で他社と一線を画す。自動車のエレクトロニクス化が加速するなか、重点を置く車載向けの需要獲得が軌道に乗っている。また、低電圧水晶発振器では業界のフロントランナーとして実力を発揮、直近では0.9Vから駆動可能な世界首位級の商品開発に成功し、最先端モバイル機器の低電圧化ニーズを囲い込む方向にある。大容量データ通信に対応した高周波数製品でも高技術力を有し、今後データセンター向けなどの需要開拓が進みそうだ。業績面も28年3月期を最終年度とする中期経営計画では営業利益段階で7億6900万円(26年3月期予想は1億4800万円)を目標に掲げており、収益本格回復に向けた会社側の自信がうかがわれる。

■デジタリフト <9244>  916円   +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 デジタリフト<9244>がストップ高。18日取引終了後、AI関連サービスを手掛けるGROWTH VERSE(東京都豊島区)との間で資本・業務提携を行うと発表した。AI技術開発に強みを持つGROWTH VERSEのエンジニアリング・開発力を生かし、マーケティングDX領域での支援領域拡大などを図る。また、更に今後連携する領域を拡充してシナジー創出を狙う。

株探ニュース

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