話題株ピックアップ【夕刊】(3):Mipox、リバーエレク、総医研HD
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■Mipox <5381> 518円 +30 円 (+6.2%) 本日終値 Mipox<5381>が商いを膨らませ続急伸。微細表面加工の液体研磨剤を手掛け、データセンターが世界的に建設ラッシュとなるなかで光ファイバー用研磨剤などが業績に貢献する状況となっている。株価は500円近辺で収れんする5日・25日移動平均線を絡め底値圏もみ合いを続けていたが、PER10倍前後と割安感があり、出遅れ修正狙いの買いが向かった。26年3月期はデータセンター関連の需要取り込みによって、会社側見通しが上振れするとの見方もあるようだ。株式需給面では信用買い残が100万株に届いておらず上値の軽さが意識されるほか、自社株買いに前向きな姿勢も買いの根拠となっている。 ■リバーエレテック <6666> 505円 +26 円 (+5.4%) 本日終値 リバーエレテック<6666>が急動意。今月11日に上ヒゲで525円の年初来高値をつけたが、新値街道復帰を視野に捉えている。同社は水晶振動子を主力とする電子デバイスメーカーで電子ビーム封止工法などの独自技術で優位性を持っている。直近発表した中期経営計画では28年3月期に売上高73億500万円(前期実績は56億9800万円)、営業利益7億6900万円(同7500万円の赤字)を目標に掲げており、業績急回復への期待が募る状況にある。また、世界的なAIデータセンターの建設ラッシュが続いており、これに伴い光ファイバーをはじめデバイスメーカーに商機が巡っている。そのなか、売上高の9割を海外で占めるグローバル企業である同社は、大容量データ通信に対応した高周波数製品でも高技術力を有し、今後データセンター向けなどの需要を取り込むシナリオを描いており展開が注目される状況にある。 ■総医研ホールディングス <2385> 175円 +9 円 (+5.4%) 本日終値 総医研ホールディングス<2385>が大幅続伸。17日の取引終了後、業務提携先でオンライン健康相談事業を展開するMedifellow(東京都港区)の株式4000株(議決権所有割合3.68%)を取得し、戦略的な資本・業務提携を行うと発表したことが好感された。リモート健康相談からオンライン診療、更に予防・美容医療に至るまで、予防から治療までをシームレスにつなぐ「ヘルスケアプラットフォーム」の構築を加速させるのが狙い。総医研HDの強みである医療界、医学会の幅広いネットワークと、Medifellowが有する全33診療科・500人超の専門医ネットワークを活用し、健康相談・紹介状の発行、オンラインセカンドオピニオンなど、実用性の高いオンライン診療体制を構築するほか、オンライン診療としての機能拡充や、予防・美容領域への展開などを図るとしている。 ■アイズ <5242> 1,903円 +72 円 (+3.9%) 本日終値 アイズ<5242>が大幅続伸。同社は17日の取引終了後、中国ネット大手のバイトダンスが運営する「TikTok Shop」の運用支援サービスの提供を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。アカウントの開設から出店に関する各種手続きや、広告の設計や配信、運用の代行などのサービスを提供。TikTok Shopを通じて売り上げを拡大したいとの企業のニーズに対応していく。 ■フォーカスシステムズ <4662> 1,490円 +52 円 (+3.6%) 本日終値 フォーカスシステムズ<4662>が反発し、年初来高値を更新した。18日、記憶力や注意力の軽微な変化がみられる「軽度認知障害(MCI)」の早期発見を目的としたセルフスクリーニングアプリに関し、実用化に向けて臨床研究フェーズに進んだと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同アプリは学校法人京都橘学園と共同で開発を進めており、視線の動きや操作履歴など日常的な行動データをAIで解析するもの。専門的な知識がなくてもMCIの兆候を容易にチェックできる新たな認知評価環境の構築を目指している。現在は倫理審査委員会の承認を得たうえで、取得・収集したデータをもとに統計解析と有用性の検証を行っており、将来的には解析結果をアプリに実装する方針。医療・介護現場や自治体、企業のヘルスケアサービスなどへの展開を視野に社会実装を目指す。 ■i-plug <4177> 1,215円 +41 円 (+3.5%) 本日終値 i-plug<4177>が続伸。17日の取引終了後、採用管理システム「採用一括かんりくん」を提供するHRクラウド(東京都千代田区)と資本・業務提携を行うと発表しており、好材料視された。提携により「決定人数の最大化」を更に加速させ、「OfferBox」を含む新卒領域全体の成長を図るとしている。 ■シンデン・ハイテックス <3131> 3,060円 +92 円 (+3.1%) 本日終値 シンデン・ハイテックス<3131>が3連騰で新値街道をまい進、昨年7月29日以来となる3000円台を回復した。独立系の電子デバイス専門商社で半導体製品を主力とする。高利益率のシステム製品分野の売り上げが増勢基調にあり、26年3月期は営業利益段階で前期比14%増の16億円を見込んでいる。商社という業態を考慮しても7倍台のPERと4%を超える配当利回りは割安感が強い。23年春に量子コンピューター向けクラウドやソフトウェア開発の先駆的企業であるblueqat(東京都渋谷区)と提携し、高性能GPU搭載サーバの販売及び量子コンピューティングサービスの提供を行うなど、量子コンピューター市場に積極参入の構えにあり、同関連株としても注目度が高い。 ■メディア工房 <3815> 575円 +17 円 (+3.1%) 本日終値 メディア工房<3815>が後場終盤に上げ幅を拡大。午後3時ごろに株主優待制度の変更を発表しており、好材料視された。現行制度では毎年8月31日時点で100株以上保有する株主を対象に、継続保有期間に応じてQUOカードPay4000円分もしくは5000円分を進呈していたが、優待内容をQUOカードPayからデジタルギフトに変更し、継続保有期間に応じてデジタルギフト4000円相当もしくは5000円相当を進呈する。 ■ラバブルMG <9254> 1,460円 +42 円 (+3.0%) 本日終値 ラバブルマーケティンググループ<9254>は4日続伸。17日の取引終了後、企業のSNSマーケティングを支援する子会社コムニコが、今後日本でのサービス開始が予定されている「TikTok Shop」に対応した総合的な支援サービスの提供を開始すると発表しており材料視された。コムニコでは24年7月にTikTok支援に特化した専門チームを設置し、これまで複数の顧客企業に対してTikTok運用支援を実施している。今回、日本においても「TikTok Shop」サービス開始が予定されていることから、TikTokアカウントの開設から動画作成、投稿、広告運用といった通常の運用から、「TikTok Shop」の初期構築、運用などを総合的に支援する。 ■くろがね工作所 <7997> 732円 +17 円 (+2.4%) 本日終値 くろがね工作所<7997>が続伸。17日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である日本アキュライドの株式を追加取得するのに伴い、負ののれんが発生し25年11月期に特別利益を計上する見込みだと発表しており、好材料視された。日本アキュライドは、米国アキュライド・インターナショナル社との合弁会社で、精密ボールベアリング式スライドレールの販売を行っている。今回の追加取得によりくろ工の議決権保有割合は50.0%となるが、議決権の過半数を自己の計算において所有しておらず、取締役会において意思決定を支配している状況にも該当しないことから、日本アキュライドは引き続きくろ工の持ち分法適用会社となる。 ●ストップ高銘柄 リボミック <4591> 120円 +30 円 (+33.3%) ストップ高 本日終値 リーダー電子 <6867> 611円 +100 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値 マックハウス <7603> 635円 +100 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値 インフォメティス <281A> 716円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値 鉱研工業 <6297> 725円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値 など、7銘柄 ●ストップ安銘柄 エス・サイエンス <5721> 342円 -80 円 (-19.0%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース