話題株ピックアップ【夕刊】(2):クイック、テラドローン、ZACROS
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■クイック <4318> 2,251円 +36 円 (+1.6%) 本日終値 クイック<4318>が続伸。この日、外国人採用支援を手掛けるLivCo(東京都新宿区)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。LivCoは、外国人の就労から日本での生活までトータルでサポートする事業を展開しており、特に特定技能外国人の紹介においては既に300社を超える企業へ550人以上の紹介実績を持つ企業。今回の資本・業務提携により、クイックの広範な顧客ネットワーク及び採用支援における総合力と、LivCoが持つ外国人材に関するネットワークや専門的ノウハウを組み合わせることで、多くの企業が抱える外国人採用における課題を包括的に解決できるようになるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。 ■Terra Drone <278A> 5,500円 +80 円 (+1.5%) 本日終値 Terra Drone<278A>が反発。今月11日の寄り付きに6940円の戻り高値を形成し、その後は大幅な調整を強いられていたが、目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。測量や点検などドローン関連サービスを手掛けるが、17日取引終了後、三井海洋開発<6269>とFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の原油貯蔵タンク検査に関する共同研究開発契約の更新で合意したことを発表しており、これが買いの手掛かりとなっている。前日まで3営業日続落で計870円下落していたこともあり、押し目買いが入りやすい状況にあった。 ■ZACROS <7917> 3,735円 +50 円 (+1.4%) 本日終値 ZACROS<7917>は5日ぶり反発。同社は旧藤森工業。17日取引終了後、軟包装向け積層フィルムから接着剤と印刷インキを同時に除去する技術を開発したと発表した。この技術により、積層フィルムから高品質なリサイクル材の製造が可能になるという。これが材料視された。 ■ニチレイ <2871> 1,897円 +25.5 円 (+1.4%) 本日終値 ニチレイ<2871>が反発。この日、子会社ニチレイフーズが9月1日納品分から家庭用商品の、また10月1日納品分から業務用商品の出荷価格をそれぞれ改定すると発表したことが好感された。対象となるのは家庭用・業務用の全おにぎり商品と業務用米飯商品の一部で、約10%値上げする。原材料価格の高騰が続くなか、全社挙げての効率化や合理化、原材料の見直しなどのコスト削減に取り組んできたが、自助努力だけではコスト増を吸収することが困難であるとして値上げに踏み切る。 ■ABEJA <5574> 3,730円 +30 円 (+0.8%) 本日終値 ABEJA<5574>は3日続伸。17日取引終了後、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「日本語版医療特化型LLMの社会実装に向けた安全性検証・実証」に採択されたことに関し、この研究開発について同事業の代表法人であるさくらインターネット<3778>と正式に契約を締結したと発表した。医療現場で安全・安心に利用できるAIの実現を目指す。 ■コーセル <6905> 1,118円 -18 円 (-1.6%) 本日終値 コーセル<6905>が後場に下げに沈んだ。同社は18日午前11時30分、25年5月期の連結決算を発表。売上高は前の期比34.7%減の270億5200万円、営業利益は同90.9%減の6億2800万円、最終損益は1億1300万円の赤字(前の期は51億6900万円の黒字)となった。売上高と営業利益は計画を下回って着地。最終損益は黒字予想から一転、赤字転落となっており、嫌気されたようだ。顧客の在庫過多による発注調整が継続したほか、基幹システムの再構築に伴う特別損失の計上も響いた。26年5月期は売上高が前期比23.2%増の333億2500万円、営業利益は同4.2倍の26億2600万円、最終損益は19億700万円の黒字を計画。年間配当予想は前期と横ばいの55円とした。今期より株主資本配当率(DOE)3.5%を下限とし、累進配当を実施する方針を適用。このほか、医療機器用ACアダプタの製品化についても開示している。 ■環境フレンド <3777> 36円 +5 円 (+16.1%) 本日終値 環境フレンドリーホールディングス<3777>は急上昇。17日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く資産運用会社ORCHID PLUSの株式保有割合が21.37%から29.78%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。また、同じく17日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、MC(東京都港区)が新たに27.61%を保有していることも判明している。なお、保有目的はいずれも純投資としている。 ■NANO MRNA <4571> 149円 +17 円 (+12.9%) 本日終値 NANO MRNA<4571>は急伸。17日取引終了後、膠芽腫(こうがしゅ)を対象とした「TUG1 ASO」の医師主導第1相臨床試験で、最終の投与用量レベルとなる第4段階に到達したと発表した。この治験は昨年2月に再発膠芽腫を対象として国内3施設で開始されたもので、今年度内には患者登録が完了できると見込んでいるという。順調な進捗状況が好感された。 ■ヘッドウォータース <4011> 3,730円 +305 円 (+8.9%) 本日終値 ヘッドウォータース<4011>が上げ幅を拡大した。18日午前11時、FastLabel(東京都新宿区)と協業し、業界特化型AIエージェントや小規模言語モデル(SLM)、次世代型の情報活用アーキテクチャーであるエージェンティック・ラグの開発強化に取り組むと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。AIモデルの精度を高めるためにデータの質の最適化を図るデータセントリックAIの開発に関し、データ収集や生成・アノテーションに高度な専門企業と協業。自動車や金融、運輸、製造、医療分野を中心に業界特化型AIエージェントの開発を進める。また、リソース効率が高くコストパフォーマンスに優れるSLMで、ファインチューニングの高度化による開発期間の短縮やパフォーマンスの向上といった効果を生み出し、企業の意思決定や業務効率化の支援に寄与していく。 ■サイオス <3744> 398円 +30 円 (+8.2%) 本日終値 サイオス<3744>は高い。同社はこの日、傘下のサイオステクノロジーが米AI関連企業のBoomiと業務提携すると発表した。これにより、iPaaS(アイパース)製品「Boomi Enterprise Platform」を同日から日本国内の販売代理店として販売する。加えて、開発支援や運用のコンサルティングサービスも提供するという。これが手掛かりとなった。 株探ニュース