外為サマリー:持ち高調整のドル売り・円買いで一時144円90銭まで押される
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18日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=145円01銭前後と前日の午後5時時点に比べて50銭弱のドル高・円安となっている。 イスラエルとイランの軍事衝突が続くなか、トランプ米大統領は17日にSNSでイランに対して無条件降伏を要求した。また、同日に中東情勢を巡って米国家安全保障会議(NSC)が開かれたこともあり、米国がイスラエルのイラン攻撃に加わるとの観測が強まった。「有事のドル買い」が先行したほか、日銀の植田和男総裁が前日夕に行った記者会見がハト派的だったことが円売りにつながり、ドル円相場は午前9時00分ごろに145円44銭まで上伸した。ただ、ブルームバーグ通信が「米金融規制当局は米銀の米国債取引を制約する自己資本規制を緩和する方針」と報じたことをきっかけに、規制緩和で米国債投資が促進されれば米金利の低下圧力になるとの見方が広がり、日米金利差の縮小を意識したドル売り・円買いが流入。日本時間今晩に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を控えた持ち高調整のドル売り・円買いも入り、午後2時30分すぎには一時144円90銭まで押される場面があった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1504ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0050ドル強のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=166円82銭前後と同20銭強のユーロ安・円高で推移している。 出所:MINKABU PRESS