外為サマリー:一時144円40銭台まで上げ幅縮小、日銀会合結果受け国内金利上昇
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17日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=144円67銭前後と前日午後5時時点に比べ50銭程度のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=167円21銭前後と同27銭程度のユーロ高・円安で推移している。 イランが核開発計画の協議再開を模索していると米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたことを受け、中東情勢の先行きを巡る不安心理が幾分後退し、ドル円相場を支援した。東京時間に入ると輸入企業による実需のドル買い観測もあり、午前中に一時1ドル=145円10銭台まで上昇した。 日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、市場のコンセンサス通り、政策金利を0.50%で据え置くことを決めた。また事前の報道通り、長期国債の買い入れ減額方針について、2026年4~6月以降は毎四半期で2000億円を減額する計画を示した。減額ペースは同年3月までの毎四半期4000億円から半減させる。加えて、今年7月以降の日銀の国債買い入れオペの予定を示し、超長期ゾーン以外の月間ベースでの買い入れ額を減額する姿勢をみせたほか、国債補完供給オペにおける減額措置の対象銘柄の拡充なども公表した。一連の発表を受け、債券需給が緩むと受け止めた投資家の売りが円債に出て長期金利は上昇(債券価格は下落)。日米金利差の縮小を受けたドル売り・円買いが入った。ドル円は午後に一時144円40銭台まで上げ幅を縮めた。 ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.1558ドル前後と同0.0020ドル程度のユーロ安・ドル高で推移している。 出所:MINKABU PRESS