米外為市場サマリー:日米金利差拡大が意識され一時144円80銭台に上伸

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為替

 16日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円75銭前後と前週末と比べて70銭弱のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=167円35銭前後と同1円00銭弱のユーロ高・円安だった。

 中東情勢の悪化を受けて前週末に進んだドル買い・円売りを巻き戻す動きが先行。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「イランはイスラエルとの緊張緩和を望んでおり、米国がイスラエルの攻撃に参加しない限り、米国との核協議を再開する用意があると示唆している」と報じたことなどから原油高が一服し、米インフレ懸念が後退したこともドル売りにつながり、ドル円相場は143円65銭まで軟化する場面があった。ただ、中東情勢に対する過度な警戒感が和らぐなか、相対的に安全な資産とされる米債券を売る動きが優勢となり、米長期金利が上昇すると日米金利差の拡大を意識したドル買い・円売りが流入。「イスラエルはイランの首都テヘランにある放送当局を攻撃し、イランは最大規模の報復を予告している」との報道も有事のドル買いを促し、一時144円88銭まで上伸した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1561ドル前後と前週末に比べて0.0010ドル強のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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