話題株ピックアップ【夕刊】(3):楽待、エムビーエス、クラシコム

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■楽待 <6037>  1,051円   +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 楽待<6037>がストップ高。不動産関連サイトを運営し業績は飛躍的な成長局面にある。前週末13日取引終了後に発表した25年7月期第3四半期累計(24年8月~25年4月)業績では、営業利益が前年同期比35%増の11億3000万円と好調を極めた。また、通期では前期比40%増の14億8000万円と大幅な伸びで過去最高を更新する見通しにある。改めて業績高成長を評価した買いを呼び込んだ。前週末は同社サーバーへの不正アクセスによって個人情報漏洩の可能性も生じたことで、これを手掛かりに売りターゲットとなった経緯がある。その際、貸株市場を通じた空売りなども呼び込んだ可能性があり、その反動で目先踏み上げ相場の様相をみせている。

■エムビーエス <1401>  1,100円   +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 エムビーエス<1401>がストップ高に買われ、2020年1月以来の高値圏に浮上した。テレビ東京が前週末13日夜に放送した「日経スペシャル ガイアの夜明け」において、老朽化したインフラの補修に取り組む企業としてエムビーエスが紹介され、投資家の関心が向かうこととなったようだ。独自のスケルトンコーティング技術と同社の工法の採用状況などが取り上げられた。

■クラシコム <7110>  1,629円   +191 円 (+13.3%)  本日終値
 クラシコム<7110>が急反騰し年初来高値を更新した。前週末13日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想について、売上高を82億円から84億2000万円(前期比20.1%増)へ、営業利益を7億6000万円から9億8000万円(同9.6%減)へ、純利益を5億円から6億5000万円(同17.3%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から37円(前期17円)へ引き上げたことが好感された。第3四半期までの売り上げが想定を上回ったことに加えて、足もとでも「北欧、暮らしの道具店」の売り上げは順調に進捗しており、新規会員数や購入者数なども好調に推移していることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(24年8月~25年4月)決算は、売上高64億8500万円(前年同期比20.1%増)、営業利益8億7100万円(同12.7%減)、純利益5億6900万円(同17.8%減)だった。

■アシロ <7378>  2,216円   +247 円 (+12.5%)  本日終値
 アシロ<7378>が急反発し新高値をつけた。同社は前週末13日の取引終了後、25年10月期第2四半期累計(24年11月~25年4月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比59.0%増の33億4400万円、最終損益は6億300万円の黒字(前年同期は1億2400万円の赤字)となった。直近3カ月間の2~4月期は大幅な増益で着地しており、ポジティブ視した買いを誘ったようだ。メディア事業では法律情報を提供するリーガルメディアの高単価商品や、弁護士などの士業や管理部門人材の紹介を行うHR事業が好調に推移した。

■GreenBee <3913>  1,381円   +148 円 (+12.0%)  本日終値
 GreenBee<3913>が続伸し、新値追いとなっている。同社は13日取引終了後、コンシューマー向けクラウド型バックアップサービス「GreenBee Cloud Backup」の有償サブスクリプション契約数が20万件を突破したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同サービスは、22年11月のサービス開始以来、順調に利用者を獲得し、24年11月時点で10万契約を達成、その後わずか7カ月で20万契約に到達している。同社は「GreenBee Cloud Backup」と、そのプラットフォームを主力製品として位置づけており、今後も継続的なサービス品質の向上、販売パートナーとの協業拡大、新機能の開発に注力するとしている。

■アステリア <3853>  607円   +52 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 アステリア<3853>は大幅高で3日ぶりに反発。前週末13日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を55万株(自己株式を除く発行済み株数の3.27%)、または3億円としており、取得期間は6月16日から8月15日まで。資本効率の向上や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の一環として取得する。

■ジモティー <7082>  2,366円   +185 円 (+8.5%)  本日終値
 ジモティー<7082>が大幅続伸。前週末13日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■ブラス <2424>  670円   +45 円 (+7.2%)  本日終値
 ブラス<2424>が大幅反発し年初来高値を更新した。前週末13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年8月~25年4月)連結決算で、営業利益が5億7900万円(前年同期比25.6%増)と大幅増益となり、通期計画に対する進捗率が100%近くになったことが好感された。売上高は100億1200万円(同4.5%増)となった。挙式・披露宴の実施組数が2390組(同4.8%増)となったことに加えて、平均単価が398万1000円(同1.2%減)と引き続き高水準を維持したことが寄与した。なお、25年7月期通期業績予想は、売上高137億8000万円(前期比8.3%増)、営業利益5億8100万円(同28.0%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、26年3月に上場10周年を迎えることを記念して、記念特別優待を実施すると発表しており、これも好材料視されている。同年1月31日時点で100株以上を半年以上保有する株主にデジタルギフトを保有株数に応じて1000~6000円分、また、同年7月31日時点で200株以上を半年以上保有する株主に自社ギフトを保有株数に応じて2000~1万円分を通常の株主優待に代えて贈呈する。

■売れるG <9235>  1,810円   +121 円 (+7.2%)  本日終値
 売れるネット広告社グループ<9235>は切り返し急。16日、SOBAプロジェクト(京都市下京区)の株式を取得し、子会社化することで基本合意書を締結したと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。SOBAプロジェクトは京都大学発の産学官共同研究からスタートした企業で、ビジュアルコミュニケーション基盤「SOBAフレームワーク」を保有。高品質な映像や音声同期を実現する技術をもとに、Web会議やオンライン教育、ライブコマース、遠隔医療といった多彩なSaaS群を展開しているという。同社を子会社化することで、売れるGはライブコマースや動画接客技術の内製化につなげるとともに、NFT決済やAI、ECを融合した次世代コマース基盤の市場投入を図る。更に沿革医療や教育、行政向けSaaSに参入する。発表を受け東京証券取引所は「経営統合に関する発表が行われた」ことを理由に、売れるGの株式売買を同日午前8時38分から8時45分まで一時停止した。なお、売れるGは前週末13日の取引終了後に25年7月期第3四半期累計(24年8月~25年4月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比93.7%増の11億2400万円、最終損益は4億4800万円の赤字(前年同期は1億3600万円の赤字)となった。2~4月期では赤字幅は縮小している。

■ジーニー <6562>  1,598円   +106 円 (+7.1%)  本日終値
 ジーニー<6562>が3日ぶりに反発。この日、子会社JAPAN AIが、AIエージェントが営業活動の記録作業を自動化する営業部門向け新サービス「JAPAN AI SALES」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。「JAPAN AI SALES」は、営業現場における日々の活動記録を自動的に顧客管理システムへ入力する営業部門向けのAIエージェント。商談やメールのやり取りを分析し、必要な情報を適切な形式で「GENIEE SFA/CRM」や「Salesforce」などの顧客管理システムに反映する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 エス・サイエンス <5721>  342円   +80 円 (+30.5%) ストップ高   本日終値
 マックハウス <7603>  215円   +50 円 (+30.3%) ストップ高   本日終値
 ビート <9399>  876円   +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 アイデミー <5577>  782円   +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 日本製麻 <3306>  783円   +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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