米外為市場サマリー:米インフレ鈍化などから一時143円19銭まで軟化

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為替

 12日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=143円48銭前後と前日と比べて1円10銭弱のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=166円22銭前後と同15銭程度のユーロ高・円安だった。

 トランプ米大統領が11日に各国との関税交渉を強引に進める意向を示したほか、米国とイランの核協議難航で中東情勢が緊迫していることからリスク回避目的のドル売りが先行した。この日に発表された米5月卸売物価指数(PPI)の前月比の上昇率が市場予想を下回り、前日発表の米5月消費者物価指数(CPI)に続いてインフレ鈍化が示されるとドル売りが更に活発化。前週分の米新規失業保険申請件数が弱い内容だったこともドルの重荷となり、ドル円相場は一時143円19銭まで軟化した。その後は米株式相場の持ち直しを手掛かりにドルは下げ渋る動きとなったが、米長期金利が低下したことから日米金利差縮小が意識されやすく上値が抑えられた。一方、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事が「利下げサイクルは間もなく終了するだろう」と述べたことなどを背景に、ユーロが対ドルや対円で買われた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1584ドル前後と前日に比べて0.0100ドル弱のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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