前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■GENDA <9166> 817円 (-81円、-9.0%) GENDA <9166> [東証G]が続急落。11日取引終了後に2-4月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比38.8%増の342億6900万円、純利益は同81.7%減の2億2300万円だった。積極的なM&Aが寄与し大幅増収となった一方、利益面ではM&A関連費用などが響いた。減益をネガティブ視する向きもあるようだ。あわせて、米国でアミューズメント施設運営事業とミニロケ事業を行うBarberio Music Companyの発行済み株式の100%を取得し、子会社化すると発表。また、エンターテインメント施設向けソリューションを手掛ける米VENUplusのミニロケ事業を譲り受けることを明らかにした。 ■シーイーシー <9692> 2,257円 (-81円、-3.5%) 東証プライムの下落率9位。シーイーシー <9692> [東証P]が大幅安で3日続落。11日取引終了後に2-4月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比2.0%増の143億3500万円、営業利益は同7.0%減の17億8500万円だった。企業のDX関連投資が引き続き追い風となった一方、販管費が増加して利益は押し下げられた。通期で増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益がネガティブ視された。 ■サトウ食品 <2923> 7,490円 (-180円、-2.4%) サトウ食品 <2923> [東証S]が3日続落。11日取引終了後に25年4月期連結決算を発表し、売上高は前の期比9.2%増の464億7900万円、最終利益は同15.1%減の19億4900万円だった。包装米飯や包装餅製品の販売が堅調だった。原材料費などコスト高を吸収し営業利益段階では増益を確保したものの、前の期の税制優遇制度適用の反動で最終利益は減少。これがネガティブ視されたようだ。なお、続く26年4月期の見通しは未定に。配当予想も同じく未定(前期70円)とした。 ■トヨタ <7203> 2,616.5円 (-39.5円、-1.5%) トヨタ自動車 <7203> [東証P]が続落。11日発表された5月の米消費者物価指数は市場コンセンサスを下回ったことで、米長期金利が低下し、外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発した。1ドル=144円台前半まで円高方向に振れており、輸出セクターの中でも為替感応度の高い自動車株には逆風となっていた。特に同社は対ドル1円の変動が与える営業利益への影響が大きく、足もとの株価にはネガティブ材料となっていた。一方、12日午前10時から同社の定時株主総会が開催された。豊田自動織機 <6201> [東証P]へのTOBや日野自動車 <7205> [東証P]の経営統合の問題なども絡み同社の株主総会に対するマーケットの関心は高かった。 ※12日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース