話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジーダット、プロレド、アライドアキ

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材料

■ジーダット <3841>  1,526円   +300 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 ジーダット<3841>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後、フォトマスクの静電破壊のリスク検証を世界で初めて実現したと発表しており、これが材料視されたようだ。フラットパネル向けの大型フォトマスクの製造工程において、静電気によるパターン破壊が発生し、製造コストの大きなロスとなるケースがある。同社はフォトマスクメーカーからの要望に対して、フォトマスクの静電破壊リスクを検証する解析モデルを開発。これを用いることにより、製造コストのロスを大幅に削減でき、品質向上につながるとしている。

■プロレド・パートナーズ <7034>  562円   +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位
 プロレド・パートナーズ<7034>がストップ高。この日の寄り前、25年10月期の連結業績予想について、売上高を38億5700万円から75億1300万円(前期比58.0%増)へ、営業損益を7億5700万円の赤字から20億4200万円の黒字(同2.0倍)へ上方修正したことが好感された。第2四半期からセグメント開示を開始することに伴い、グループ会社ブルパス・キャピタルが運営するファンドの投資先のEXITに係る損益表示を従来の営業外損益から売上高へ変更することになり、第2四半期においてそれに伴う損益を計上することが要因。なお、ブルパスの投資先のEXITに係る損益については発生時期及び金額の合理的な予測が困難であるとし、今回の修正値には上期の実績のみを反映させたとしている。

■アライドアーキテクツ <6081>  255円   +32 円 (+14.4%) 一時ストップ高   本日終値
 アライドアーキテクツ<6081>が急伸。同社は12日午前11時過ぎ、伴走型AIワークフロー最適化サービス「Sherpa AI(シェルパAI)」の提供を、日本をはじめとしたアジア全域で開始すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。顧客企業の業務ワークフロー全体をAI前提で再設計・最適化し、AIアプリケーションの開発・導入までを伴走型で支援するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスで、アライドアキで作成したAIアプリを使い放題で提供する。

■セック <3741>  5,840円   +640 円 (+12.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 セック<3741>が全般軟調地合いに抗して大幅高で3日続伸。宇宙開発関連の一角でispace<9348>の月面着陸失敗に伴う急落の余波を受け前週に大きく下値を探る場面があったものの、押し目を拾われ、目先急速に切り返す展開となっている。同社は量子コンピューティング分野で存在感を示しており、足もと米国株市場が主導して同関連株が大きく上昇している流れに乗って、買いを引き寄せている。今年3月には富士通<6702>、TIS<3626>と共に、量子コンピューターの世界最大規模となる基本ソフトウェア群をオープンソースとして公開している。また、これに先立って昨年秋には大阪大学と協業で量子マルチプログラミング機能を開発、阪大の量子コンピューター・クラウドサービスで提供を開始している。

■石井表記 <6336>  655円   +57 円 (+9.5%) 一時ストップ高   本日終値
 石井表記<6336>が後場に急伸し、年初来高値を更新した。同社は12日午後2時、26年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比13.0%増の36億400万円、営業利益は同3.7倍の1億8400万円、最終利益は同2.2倍の1億6200万円となった。大幅な増収増益となり、評価されたようだ。電子機器部品製造装置部門では、液晶関連の需要回復がみられなかったとしながらも、生産消耗品の交換需要が増加した。ディスプレイ・電子部品部門ではフィリピン拠点で新規顧客の開拓や既存顧客の新規量産品の獲得による効果が出たほか、中国の子会社において主要顧客からの受注が増加基調となった。

■ハウテレビジョン <7064>  2,210円   +171 円 (+8.4%)  本日終値
 ハウテレビジョン<7064>が急伸。11日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高5億7800万円(前年同期比59.6%増)、営業利益3400万円(前年同期2900万円の赤字)、最終利益1600万円(同2200万円の赤字)となり、黒字転換して着地したことが好感された。主力のキャリアプラットフォーム事業の累積取引社数が1021社(前期末比4.1%増)、累積会員数が61万7587人(同5.9%増)と着実な伸長を継続していることが牽引した。なお、26年1月期通期業績予想は、売上高27億5000万円(前期比26.9%増)、営業利益5000万円(同87.6%減)、純利益2700万円(同88.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■pluszero <5132>  3,745円   +280 円 (+8.1%)  本日終値
 pluszero<5132>が4日続伸。11日の取引終了後に発表した4月中間期単独決算が、売上高7億9700万円(前年同期比37.0%増)、営業利益2億9000万円(同2.1倍)、純利益1億8900万円(同4.5倍)と大幅増益となったことが好感された。AIなど最新技術への関心が高まっていることを背景に、製造業顧客及び情報通信業顧客向けのソリューションの提供を中心にプロジェクト型の契約件数が堅調に増加したことが寄与した。また、4月にコールセンター向けAEI(AIオペレーター)の販売を開始したことも寄与した。25年10月期通期業績予想は、売上高16億5000万円(前期比35.4%増)、営業利益5億5000万円(同2.2倍)、純利益3億8200万円(同2.5倍)の従来見通しを据え置いている。

■堀田丸正 <8105>  55円   +4 円 (+7.8%)  本日終値
 堀田丸正<8105>が反発。東京証券取引所が6月11日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を6月12日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も12日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。

■カドスC <211A>  3,965円   +260 円 (+7.0%)  本日終値
 カドス・コーポレーション<211A>が後場急伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう午後2時ごろ、25年7月期通期の単独業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の6億8500万円から8億7000万円(前期比36.5%増)に引き上げた。売上高予想も67億円から75億円(同15.8%増)に上方修正。上半期に受注した大型案件の順調な進捗に加え、建設資材価格や労務費の高騰を考慮した適正な販売価格の設定などで収益性が改善したことが主な要因だとしている。また、期末一括配当を従来計画比20円増額の150円(前期は85円)とすることもあわせて発表している。

■サイバーリンクス <3683>  1,386円   +84 円 (+6.5%)  本日終値
 サイバーリンクス<3683>は3日ぶり反発。11日取引終了後、12万株(自己株式を除く発行済み株数の1.07%)を上限に12日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は11日終値の1302円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、サイバーリンは12日に予定通り買い付けを実施し、上限株数を取得した。

●ストップ高銘柄
 エス・サイエンス <5721>  220円   +50 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値
 ブルーイノベーション <5597>  2,191円   +400 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 東京コスモス電機 <6772>  9,310円   +1,500 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 ビート <9399>  626円   +100 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 メタリアル <6182>  672円   +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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