外為サマリー:144円50銭台まで伸び悩む、持ち高調整目的のドル売り・円買いで
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10日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=144円56銭前後と前日午後5時時点に比べ44銭程度のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=164円86銭前後と同24銭程度のユーロ高・円安で推移している。 米国と中国の貿易問題を巡り、閣僚級の会談が9日に続き10日も行われることとなった。米中交渉の進展期待を背景とするドル選好姿勢に加え、実需筋によるドル買い・円売り観測もあって、それぞれドル円のサポート要因となった。日銀の植田和男総裁が10日の参院財政金融委員会での答弁で、基調的な物価上昇率について、目標の2%まで「少し距離がある」などといった認識を示すと、日銀の追加利上げの可能性が低下したとの受け止めから円が売られ、ドル円は午前中に一時1ドル=145円20銭台まで上伸した。一方、米中交渉の結果を見極めたいとの姿勢は強く、午後に入ると持ち高調整のドル売り・円買いの流れが優勢となってドル円相場は伸び悩み、144円50銭近辺まで戻した。 ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.1405ドル前後と同0.0017ドル程度のユーロ安・ドル高で推移している。 出所:MINKABU PRESS