外為サマリー:144円90銭台で推移、米雇用統計発表後にドル高進行

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 9日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=144円94銭前後と前週末6日の午後5時時点に比べて1円04銭程度のドル高・円安となっている。

 6日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円85銭前後と前の日と比べて1円32銭程度のドル高・円安で取引を終えた。同日に発表された5月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月と比べて13万9000人増加した。失業率は4.2%だった。市場予想に対し失業率は同水準となった半面、非農業部門の雇用者数の伸びは市場予想を上回った。米国の労働市場を巡る懸念を和らげる内容となったほか、米国と中国が2回目の閣僚級貿易協議を9日に開くことが明らかとなり、投資家のリスク許容度が改善。ドルの選好姿勢が強まった。

 一方、トランプ大統領は米国時間6日、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に関して「すぐに明らかになる」と述べるなど、米国の中央銀行の人事に関する発言を行った。9日の東京市場では米国の金融政策への影響などを懸念する向きもあって、ドル円の上値を圧迫する要因となっているようだ。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1394ドル前後と6日の午後5時時点に比べて0.0032ドルのユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=165円14銭前後と同70銭強のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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