米外為市場サマリー:一時145円台に乗せる、米雇用統計で景気減速懸念和らぐ
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6日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円85銭前後と前日と比べて1円32銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=165円06銭前後と同77銭程度のユーロ高・円安だった。 この日発表された5月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月と比べて13万9000人増加した。失業率は4.2%で、平均時給は前月比で0.4%上昇した。市場予想に対し失業率は同水準となった一方、非農業部門の雇用者数と平均時給の伸びは上振れして着地した。直近の雇用指標で米国景気の先行き懸念が広がっていたなか、5月の雇用統計の内容は懸念を和らげる方向に作用し、投資家のリスク許容度が改善。ドル買いを誘う要因となった。またトランプ米大統領がSNSでの投稿で、中国との2回目の貿易協議を9日に開くと表明したことは、米中の緊張関係の緩和につながるとの期待感を広げた。米長期金利に上昇圧力が掛かるなか、日米金利差が拡大するとの見方も強まり、ドル円相場は一時1ドル=145円台に乗せた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1397ドル前後と前日に比べて0.0048ドル前後のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS