話題株ピックアップ【夕刊】(3):アインHD、インターメス、パナHD

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■アインホールディングス <9627>  5,062円   -637 円 (-11.2%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 アインホールディングス<9627>が急落した。同社は5日の取引終了後、25年4月期の連結決算を発表。売上高は前の期比14.3%増の4568億400万円、営業利益は同17.4%減の168億7100万円、最終利益は同18.8%減の92億6100万円となった。売上高は計画を上回ったものの、利益が下振れして着地したことがネガティブ視されたようだ。販売管理費が計画を上回り、利益を圧迫する要因となった。26年4月期の売上高は前期比14.3%増の5220億円、営業利益は同29.6%増の218億6000万円、最終利益は同23.6%増の114億5000万円を計画。2期ぶりの最高益更新を見込む。5月29日に発表したさくら薬局グループの子会社化による影響は現在、精査中としている。

■インターメスティック <262A>  1,831円   -229 円 (-11.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 インターメスティック<262A>が続急落した。同社はメガネブランド「Zoff」を展開。5日の取引終了後、5月度の国内月次売上速報を発表した。既存店売上高は前年同月比3.6%増となった。増収基調は継続したものの、伸び率は4月の9.0%から鈍化しており、嫌気されたようだ。人気ファッション系コラボレーション商品やUV関連商品などが好調に推移し、5月の全店売上高は同7.7%増となったが、同じく伸び率は4月の13.5%を下回った。

■パナHD <6752>  1,567.5円   -38 円 (-2.4%)  本日終値
 パナソニック ホールディングス<6752>が安い。テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏が減税法案をSNSで批判したことを受け、トランプ米大統領は5日、マスク氏に対する失望感を表明した。両者の対立関係が浮き彫りとなるなかで、同日のテスラ株は急落し、下落率は14%を超えた。パナHDはテスラの電気自動車(EV)向け電池を供給するサプライヤーとしてテスラ関連株とみなされていた経緯から、テスラ株の急落にツレ安する格好となった。

■メタプラネット <3350>  1,341円   -22 円 (-1.6%)  本日終値
 メタプラネット<3350>は反落。東京証券取引所が6日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方が出ている。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。

■シリコンスタジオ <3907>  882円   +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 シリコンスタジオ<3907>が急騰。同社はコンピューターグラフィックス技術を駆使して、ゲームの開発支援や販売などを主力展開しているが、5日取引終了後に任天堂<7974>に対し、「ニンテンドースイッチ2」の性能・機能を活用したゲームタイトル開発のための環境構築で協力したことを発表、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢を誘った。シリコンスタは今後も両社の持つノウハウや技術を融合させることにより、引き続き任天堂のゲーム専用機の性能・機能を生かした高品質のゲームタイトル開発環境を整備していく方針を明示しており、今後の業容拡大への期待が買いの根拠となっている。

■三菱製鋼 <5632>  1,712円   +216 円 (+14.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 三菱製鋼<5632>が急騰。自動車やトラック、建設機械のほか、デジタル家電向けに特殊鋼及び精密ばねなどを製造しており、素材から製品までワンストップで生産できる優位性を生かし、利益成長トレンドに突入している。ここ防衛関連株人気が波状的に続いており、物色の裾野も広がっている。特に旗艦銘柄である三菱重工業<7011>が大株主に入っている銘柄群に投資資金の攻勢が目立つ。そのなか、同社は三菱重工が6%超の株式を保有する実質筆頭株主で注目度が高まった。業績好調に加えPER8倍前後、PBR0.5倍台、配当利回りも5%近くあり、バリュー株の側面も評価され水準訂正狙いの買いを引き寄せている。

■売れるG <9235>  1,701円   +170 円 (+11.1%)  本日終値
 売れるネット広告社グループ<9235>が急伸。同社は5日の取引終了後、連結子会社の売れる越境EC社が提供するTikTok Shop運営代行サービスに関し、上場企業を含めた複数のEC企業と正式契約を締結していると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。日本でのTikTok Shopは正式ローンチ前であるが、受注した契約企業のうち、情報公開に同意したクライアントについては、社内で検討したうえで進捗情報として公表する予定だとしている。

■ELEMENTS <5246>  1,114円   +57 円 (+5.4%)  本日終値
 ELEMENTS<5246>が急反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「証券会社向けに口座乗っ取り対策のサービスを始めた」と報じられており、好材料視された。記事によると、証券会社の顧客が口座を利用する際に使うスマートフォンやパソコンの登録と、顔認証などの生体認証や暗証番号で本人確認し口座を利用できるようにする。同社は3日に、子会社ポラリファイのオンライン本人確認サービス「Polarify 公的個人認証サービス(JPKI)」が、TakaTrade(東京都港区)の商品CFD取引(差金決済取引)サービスにおける口座開設時の本人確認に採用されたと発表しているが、報道により改めて注目されているようだ。

■ヒップ <2136>  1,195円   +26 円 (+2.2%)  本日終値
 ヒップ<2136>は高い。光通信<9435>のグループ会社が5日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ヒップ株を5.03%取得したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は5月29日。

■アップガレージグループ <7134>  1,179円   +21 円 (+1.8%)  本日終値
 アップガレージグループ<7134>が3日ぶりに反発。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上状況(速報)で、直営既存店売上高が前年同月比3.1%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。GW後の閑散期においても来店客数が伸長したことにより、中古タイヤホイール、カー用品、ライダース用品を中心に買い取り及び販売が好調に推移した。なお、FC既存店売上高は同7.1%増だった。

●ストップ高銘柄
 イシン <143A>  1,478円   +300 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ispace <9348>  744円  -300 円 (-28.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

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