話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヤマタネ、東ガス、アイスペース

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■ヤマタネ <9305>  2,346円   +46 円 (+2.0%)  本日終値
 ヤマタネ<9305>が後場上げ幅を拡大。午後1時20分ごろ、熊本県を中心に九州産のコメを取り扱うコメ卸・販売事業者である農産ベストパートナー(熊本県山鹿市)の全株式を8月1日付で取得し子会社化すると発表。同時に、農産ベストパートナーの関連会社であるしん力(熊本県山鹿市)についても、農産ベストパートナーが全株式を取得し孫会社化すると発表しており、これらが好材料視された。両社を子会社化し、農産ベストパートナーが持つECサイト運営ノウハウを取り入れることで、ヤマタネグループが楽天市場を中心に展開するコメ販売の「米すたいる」及び業務用冷凍食品を販売する「フーデリッシュ」など、グループ全体のEC事業の強化を図るという。取得価額は非開示。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■東京ガス <9531>  4,827円   +85 円 (+1.8%)  本日終値
 東京ガス<9531>が3日続伸。午前9時ごろ、26年3月期の連結業績予想について、最終利益を1340億円から1830億円(前期比2.5倍)へ上方修正したことが好感された。オーストラリア子会社の清算決定に伴い、同社に係る為替換算調整勘定の取り崩しによる利益が計上されることになったが、為替レートが確定し、特別利益への計上額が680億円の見通しとなったことが要因としている。

■HUグループ <4544>  3,037円   +41 円 (+1.4%)  本日終値
 H.U.グループホールディングス<4544>が5日ぶりに反発した。5日、連結子会社の富士レビオ・ホールディングスが傘下企業を通じ、米スタンフォード大学と感染症検査における研究やイノベーション推進に関する戦略的提携を締結したと発表。これが株価の下支え要因となったようだ。提携を通じ、一分子検出法を用いた超高感度検出技術の更なる活用を図り、感染症の検査感度の向上による早期検出と適切な治療判断の実現につなげる。

■プロネクサス <7893>  1,100円   +13 円 (+1.2%)  本日終値
 プロネクサス<7893>は堅調。5日取引終了後、開示書類作成支援システム「PRONEXUS WORKS」のオプションサービス「WORKS-i」において、インプレス(東京都中央区)が提供する連結決算システム「iCAS」の会計データを直接取り込める機能を提供開始したと発表した。これが手掛かりとなった。

■ユカリア <286A>  1,178円   +12 円 (+1.0%)  本日終値
 ユカリア<286A>が反発。5日の取引終了後、医療・介護業界向けに特化したHRテック領域でのDXソリューションを展開するエピグノ(東京都中央区)株式の62.3%を7月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。子会社化により、医療機関向けHR支援の高度化と展開加速や、HRデータの活用による経営支援の拡張などのシナジー創出が期待されている。取得価額は非開示としている。同時に、医療的ケアが必要な高齢者でも受け入れ可能な介護福祉施設の運営を手掛けるウェルフォース(東京都葛飾区)と資本・業務提携すると発表した。ウェルフォースが実施する第三者割当増資をユカリアが引き受け、発行済み株数の19.7%を取得する。医療と介護の連携を強化し、シナジーを創出するのが狙いという。なお、両件が業績に与える影響は軽微としている。

■ジンズホールディングス <3046>  8,510円   +70 円 (+0.8%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が大幅高で3日続伸。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比15.7%増となり、28カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き市場の好機を捉える取り組みを進めたことに加えて、顧客への訴求力向上に努めたことが奏功しレンズ、フレームともに高付加価値商品への支持が拡大した。なお、全店売上高は同20.2%増だった。

■オートバックスセブン <9832>  1,449円   +11 円 (+0.8%)  本日終値
 オートバックスセブン<9832>が続伸。午前11時30分ごろに発表した5月度の月次売上概況(速報)で、国内既存店売上高が前年同月比7.7%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。土日祝日数が前年よりも1日多かったことに加えて、値上げ前の駆け込み需要によりタイヤが金額・数量ともに増加した。また、車検対象台数の増加を背景に、サービス及びメンテナンス用品が堅調に推移した。なお、全店売上高は同9.1%増だった。

■セリア <2782>  2,655円   +11 円 (+0.4%)  本日終値
 セリア<2782>がしっかり。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.4%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同1.9%増と伸長したことが牽引した。なお、全社売上高は同4.1%増だった。

■マクドナルド <2702>  6,030円   +20 円 (+0.3%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>がしっかり。5日の取引終了後に発表した5月度売上高で、既存店売上高が前年同月比14.7%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。4月に続いて「チキンタツタ」シリーズを全国のマクドナルド店舗において期間限定販売したことに加えて、21日から「てりやきマックバーガー」と「てりやきチキンフィレオ」をテーマに北海道・瀬戸内・博多それぞれのご当地食材を使用した4つの新商品を期間限定で販売したことが寄与した。また、「ひるまック」セットの「マックフライポテト」Mサイズと「ドリンク」MサイズがそれぞれLサイズに無料でサイズアップできるキャンペーンを12日から16日まで実施したことも寄与した。なお、全店売上高は同16.5%増だった。

■ispace <9348>  744円   -300 円 (-28.7%) ストップ安   本日終値
 ispace<9348>がストップ安。同社の月面着陸船「レジリエンス」は6日未明、月面への着陸を試みたものの、その後通信が確立できない状態となった。YouTubeを通じたライブ配信では、着陸予定時刻を過ぎても状況について確認中などとアナウンスされ、スタッフらの険しい表情が映し出された。ライブ配信は結果が明らかにされないまま終了となったが、同日午前8時55分に同社は通信の回復が見込まれず、月面着陸の確認が困難であり、ミッションの終了を判断したと開示した。月面着陸の成功を期待していた投資家からの処分売りが殺到した。同社にとって月面着陸の挑戦は2回目。マイルストーンのうち、月面着陸を完了させる「Success9」を達成できなかったため、一部の顧客からの売り上げとして最大2億3800万円を計上できない可能性があると公表した。また、Success9の未達については保険範囲に含まれておらず、保険金の受領は見込んでいないとしている。

株探ニュース

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