話題株ピックアップ【夕刊】(1):トーセイ、さくらネット、OLC

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■トーセイ <8923>  2,710円   +243 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 トーセイ<8923>は急伸。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが5日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、トーセイ株を5.00%取得したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は、株価や株主価値の向上のためトーセイ側と「建設的な対話」を求めていく可能性があるとした上で、状況に応じて重要提案行為を行う可能性があるなどとした。報告義務発生日は5月29日。

■ハイレックス <7279>  1,942円   +142 円 (+7.9%)  本日終値
 ハイレックスコーポレーション<7279>が大幅高で3日続伸。年初来高値を連日で更新した。6日正午、25年10月期第2四半期累計(24年11月~25年4月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.3%減の1523億4700万円、営業利益は同14倍の23億4300万円、最終利益は同9倍の17億7900万円となった。大幅増益で着地したほか、通期計画に対する営業利益の進捗率は約98%に上り、投資家の関心が向かったようだ。主要顧客の北米・欧州における減産の影響を受けながらも、前期に北米子会社で発生した一過性の生産トラブルが解消し、利益回復につながった。

■さくらインターネット <3778>  3,985円   +165 円 (+4.3%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が8日続伸。同社は5日、JERA(東京都中央区)との間で電力インフラと連携したデータセンター(DC)の新設に向けた検討に関する基本合意書を締結しており、これが材料視されたようだ。この合意書は、JERAが所有する既存の発電所構内でDCの整備を検討していくことを定めたもの。検討が進捗することにより、JERAのクリーンな電力を活用したデジタルインフラを、さくらネットから提供することが可能になるという。

■オリエンタルランド <4661>  3,278円   +128 円 (+4.1%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>は反発。共同通信社がきょう6日午前11時前ごろ、「東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの高橋渉社長は6日、変動価格制のチケットについて『見直したいと考えている』と述べた」と報じた。価格変動の幅などを検討するという。

■マクニカHD <3132>  1,900.5円   +59 円 (+3.2%)  本日終値
 マクニカホールディングス<3132>が反発。傘下のマクニカはきょう、セノン(東京都新宿区)と業務提携を行い、両社の強みを生かした新しい警備サービスの社会実装に向けた取り組みを開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この業務提携は、セノンが常駐警備や空港警備などで培った豊富なノウハウと、マクニカが社会課題の解決に向けて取り組むCPS(サイバーフィジカルシステム)ソリューションを組み合わせることで、新しいセキュリティーソリューションの構築を目指すもの。取り組みの第1弾として、マクニカが取り扱う人工知能(AI)異常検知ソリューション「icetana(アイセタナ)」を活用した警備サービスの構築を進めるとしている。

■月島ホールディングス <6332>  2,053円   +60 円 (+3.0%)  本日終値
 月島ホールディングス<6332>が反発。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2400円とした。同社は下水処理設備や化学向けなどの産業機器を展開。25年3月期の連結営業利益は前の期比31.8%増の89億1500万円と最高益となった。水環境事業の受注などが好調だった。26年3月期の同利益は前期比6.6%増の95億円の見込み。豊富な受注残を消化する。長期ビジョンとして30年3月期に同利益150億円、ROE9%以上を掲げている。下水処理設備の更新需要が追い風になる見通しだ。

■森六 <4249>  2,564円   +73 円 (+2.9%)  本日終値
 森六<4249>が後場に強含みの展開となった。6日午後2時、発行済み株式総数の3.03%に相当する自己株式45万株を6月30日に消却すると発表。株式の再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めから、買いが入ったようだ。消却後の発行済み株式総数は1441万株、消却後の自己株式数は4819株となる。

■キオクシア <285A>  2,165円   +49 円 (+2.3%)  本日終値
 キオクシアホールディングス<285A>が大幅高で3連騰。同社は5日、経営方針説明会を開催した。このなかで、国内での生産能力を増大させる方針を示し、中長期的な成長を見込んだ買いを誘ったようだ。NAND型フラッシュメモリーを生産する同社は29年度までに前工程に関して四日市工場では高性能製品への切り替えを進めて出力を増加させる計画。また、北上工場では大容量製品を中心に拡大をし、長期的に四日市工場と同等規模の生産能力に増やしていく。北上工場では第2製造棟での生産を予定通り今年の秋に開始する。またAIシステム向けの高性能製品の展開を進め、超高性能フラッシュメモリーなどを用いて開発した「Super High IOPS SSD」については26年下半期のサンプル出荷を目指す。

■三井海洋開発 <6269>  5,410円   +110 円 (+2.1%)  本日終値
 三井海洋開発<6269>はしっかり。5日取引終了後、英国のCarbon Clean Solutionと、カーボンキャプチャー(CO2回収)技術「CycloneCC」のFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)への早期搭載に向けた開発の継続に関する覚書を5月28日に締結したと発表した。CycloneCCは英国の同企業が手掛ける革新的なCO2回収設備で、従来のものと比較して小型化による設置面積の削減、低重心化と高さの削減が可能で、揺れによる回収性能の変化が少なく浮体式設備でも安定した性能を発揮できるという。

■ベルーナ <9997>  904円   +18 円 (+2.0%)  本日終値
 ベルーナ<9997>が上げ幅を拡大。午後2時30分ごろ、営業利益250億円の達成を目指す中期経営計画を発表。また、短期経営計画として、28年3月期に営業利益165億円(25年3月期118億8700万円)を目指すと発表しており、短期・中期の成長期待から買われたようだ。

株探ニュース

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